都電荒川線の7022号車(元祖黄色い都電)が、1978(昭和53)年のワンマン化から、1990(平成2)年の冷房化まで使われていた復刻塗装(カレー色に青帯)に変更されてから、昨日(6月11日)で10年経ちました。
今から10年前の2005(平成17)年6月11日の路面電車の日イベントでは、7022号車が初披露されていたけど、当時はシングルアームパンタグラフが使われていました。
そのシングルアームパンタグラフは、8500形に流用され、7500形の廃車発生品の菱形パンタグラフに変更されていたし。
こちらは、ラッセル車としても使え、ヘッドマーク受けが取り付けられたことにより、楽しみが増えています。
この7022号車は、昨年6月8日の路面電車の日のイベント当時、イベント終了後に廃車となる噂があったけど、すぐ後の検査を乗り越えたし、ドライブレコーダーも取り付けられたことにより、安泰となって何よりでした。
7022号車が7076号車としてデビューしたのは、1956(昭和31)年9月のことで、当初は青山電車営業所に配置されていました。
1968(昭和43)年10月に、青山電車営業所の廃止により、大塚電車営業所(大塚駅南口付近にあった車庫)に移り、1971(昭和46)年3月に大塚電車営業所が廃止されてからは、7056(現、7002号車)、7072(現、7018号車)、7077(現、7023号車)と共に荒川電車営業所に移っていたし。
1978(昭和53)年1月には、7056→7002号車と共に、ワンマン運転対応の車体に載せ替えられて7022号車となり、1990(平成2)年3月に冷房化されていたけど、冷房化も7002号車と共に行われていました。
車体再更新のほうは、7022号車が7002号車よりも先に行われていたので、初期の大文字表示のLEDとなっているし。
2005(平成17)年6月には、リバイバルカラーブームによって、ワンマン化当時の塗装となって現在に至っています。
ワンマン化当時の塗装の時代は、非冷房車で、白い幕表示となっていたので、冷房車及びLED表示との組み合わせはリバイバルならではであるし。
最初は、検査及び塗り替えの時に通常の塗装に戻されることが懸念されていたけど、10年間続いて良かったと思っています。
こちらは小田急ロマンスカーの7000形LSE車が旧塗装のリバイバルカラーのまま残されていることと同じことだし。
7022号車は、7076号車の時代から、7056→7002号車と共に過ごしている車両だけど、7002号車のほうは、都電落語会のラッピングが施された上で、車内での落語会が行われていることで、赤帯塗装の7001号車や、7022号車と共に思い入れのある車両でもあります。
6月7日の路面電車の日のイベントの時は、お子様撮影会で展示されていた7001号車や、トラバーサーの上で展示されていた8810号車をよそに、通常の営業運転に入っていたけど、路面電車の日ヘッドマークが付いていなかったのが残念でありました。
このように、7022号車が10年間青帯塗装のまま残されて良かったと思っています。
画像は、6月7日に、荒川車庫前電停、6月9日に王子駅前電停と飛鳥山電停付近の交差点で撮影したものです。