こちらは、今月11日に東池袋四丁目で撮影した、赤帯7001号車と幸せの黄色い都電の8810号車です。
東池袋四丁目の撮影ポイントでは、線路の横に道路が整備される予定なので、このアングルでの撮影が困難となってしまいます。
東池袋四丁目電停は、1925(T14)年に王子電気軌道(王電)の路線として開業した当時は、水久保電停となっていました。都営に移管された後に日出町二丁目となり、1966(S41)年11月の住居表示の変更によって現在の東池袋四丁目となったのであります。
1969(S44)年10月25日に廃止された都電17系統(池袋駅前~数寄屋橋間で、末期は池袋駅前~文京区役所間の路線だった)が乗り入れていた頃は、32系統(現在の荒川線)と平面交差(ダイヤモンドクロス)し、17系統側に留置線がありました。
17系統の廃止後は、留置線が都営バスの折返場に転用され、2008(H20)年6月13日に、池86系統の東池袋四丁目乗り入れと共に廃止されていました。
池86系統は、1990(H2)年7月まで、池袋のサンシャインシティバスターミナルに乗り入れていたことがあったけど、使用料の絡みで乗り入れが中止され、東池袋四丁目発着となり、折返場で頻繁に出入りする風景が見られていました。
東池袋四丁目発着は、2003(H15)年に減便され、2008(H20)年6月14日の地下鉄副都心線の渋谷開業の影響による更なる減便をもって廃止されていました。
都電17系統は、都電で唯一池袋駅東口に乗り入れていた路線として有名でした。
新庚申塚でも、1966(S41)年5月28日に、都営6号線→都営三田線の建設工事に伴って廃止された都電18系統(志村坂上~神田橋間、残りの巣鴨車庫前~神田橋間は翌年の1967(S42)年8月31日に廃止されていた)と都電41系統(志村橋~巣鴨車庫前間)とのダイヤモンドクロス(平面交差)が見られていたし。
このことで、今から30年前の1984(S59)年3月までの間、阪急の西宮北口駅で、神戸本線と今津線とのダイヤモンドクロス(平面交差)が見られていたことを思い出しました。
現在阪急今津線は、宝塚~西宮北口間の今津北線、西宮北口~今津間の今津南線(現在は6000系によるワンマン運転)に分離されています。
かつて阪急ブレーブス(現、オリックスバファローズ)の本拠地として使われていた西宮球場(阪急西宮スタジアム)の跡地(西宮北口駅前)に建設された阪急西宮ガーデンには、ダイヤモンドクロスだった頃の西宮北口駅のや西宮球場のジオラマがあります。
このようなダイヤモンドクロスは、伊予鉄道(愛媛県)の大手町駅と古町駅での郊外線(高浜線、普通鉄道)と市内線(路面電車)との平面交差、土佐電気鉄道(高知県)のはりまや橋電停、阪堺電気軌道(大阪府)の住吉電停で見られているけど、旅客営業が行われている路面電車以外の普通鉄道でのダイヤモンドクロスは、伊予鉄道でしか見られない状態となっています。
東池袋四丁目の早稲田方面乗り場の横には、吉野家(吉牛)があり、牛丼の匂いが漂う電停として有名だったけど、道路整備によって廃止されたのが残念であります。
この赤帯塗装は、全盛期の都電と同じ色であります。