こちらは、5月23日に、JR大宮総合車両センターで行われた、鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア2015で展示されていた、キハ391系ガスタービン試作車の前頭部分です。
キハ391系は、1972(昭和47)年に、非電化区間のスピードアップを目指して、大宮総合車両センターの前身である大宮工場で試作された車両で、3両編成のうち、中間の1両に、1100PSのガスタービンエンジン(航空機に使われているタイプのエンジン)が搭載され、当時非電化区間だった川越線、伯備線、田沢湖線で走行試験が行われていました。
走行試験が行われていた頃の川越線は、大宮~高麗川間でキハ30系列の気動車がわれていたので、現在と比べて想像出来ない状態となっていました。
川越線の電化及び埼京線の池袋~赤羽~武蔵浦和~大宮間の開業から今年の9月30日で30周年を迎えることになります。
今年の川越車両センターでのイベントは、開設30周年記念として行われることになるし。
キハ391系の前面スタイルは、キハ181系ベースの翼帯入りのタイプであり、381系元祖振り子式電車特急と同様の低重心型の振り子式特急でありました。
ガスタービンエンジン搭載ということで、騒音が激しく、コストが掛かることなどの理由により、量産化されることもなく、山陰線での走行試験を最後に引退し、製造元の大宮工場→大宮総合車両センターで保管されていました。
こちらは鉄道博物館の展示車両から外されたことにより、大宮工場→大宮総合車両センターの片隅に置かれていたけど、今年になってからボロボロに色褪せていた為に解体されていたけど、片側の前頭部のみが再塗装されて展示されるようになっていました。
側面の部分は、出っ張った部分のほか、大きなJNRマークも特徴であります。
このように、キハ391系ガスタービン車が、前頭部のみ保存され、それを撮影することが出来て良かったです。