今月4日は、阿字ヶ浦から勝田駅まで、ひたちなか海浜鉄道湊線のキハ2004号車(クリーム色に赤帯の国鉄準急色塗装)に乗り、勝田駅で撮影しました。
都電の黄色い電車と同様に、夜でも綺麗に映えていました。
車内は、セミクロスシートで板張りとなっているので、レトロな雰囲気があります。
エンジンは、ベースとなった国鉄キハ22形に搭載されていたDMH17C型で、アイドリング時のカラカラ音が特徴であります。
湊線は、1913(T2)年12月25日に、勝田~那珂湊間が、湊鉄道の路線として開業したのが始まりで、昨年開業100周年を迎えていました。
1924(T13)年9月3日に磯崎まで延長され、1928(S3)年7月17日に阿字ヶ浦まで延長されたことにより、全線開業していました。
1944(S19)年8月1日には、水浜電車や茨城鉄道と合併されて茨城交通となり、2008(H20)年3月31日まで、鉄道とバスを受け持つ会社となっていました。
茨城交通の鉄道事業は、湊線のほか、水浜線(旧、水浜電車、上水戸~湊間、1966(S41)年6月廃止)、茨城線(旧、茨城鉄道、赤塚~大学前間、1971(S46)年2月廃止)もありました。
茨城交通は、現在完全なバス会社であり、関東や関西の大手バス会社からの中古車が盛んに導入されています。
那珂湊駅でも、停車中の茨城交通バスの姿を見ることが出来ます。
湊線の沿線である、ひたちなか市は、1994(H6)年11月1日に、勝田市と那珂湊市が合併して誕生した市であり、勝田~中根間が旧勝田市、那珂湊~阿字ヶ浦間が旧那珂湊市のエリアとなっています。
ひたちなか市の市名は、常陸(ひたち)国の那珂(なか)郡であったことに由来しています。
ひたちなか市の名が、ひたちなか海浜鉄道の社名にも生かされていることが分かります。
ひたちなか海浜鉄道は、一昨年4月18日に発売された℃-ute(ハロー!プロジェクト(ハロプロ)の5人組アイドルグループ)の「君は自転車 私は電車で帰宅」のPVロケで使われていたけど、阿字ヶ浦駅やキハ2004号車も出てきていました。このような旧型気動車のほうが、PV撮影に向いていると思います。
阿字ヶ浦では、折り返しを待つ間、阿字ヶ浦の海沿いや、阿字ヶ浦温泉の風水がテーマの温泉施設である「のぞみ」に入りました。
ここでは、温泉入浴だけでなく、茨城県の冬の味覚である「あんこう鍋」や、新鮮な魚介類を味わうことも出来ます。
あんこう鍋は、西のフグ、東のあんこうと呼ばれるほどの名物鍋料理(茨城県の郷土料理)であり、あん肝の旨味も味わうことも出来ます。
コラーゲンがたっぷりで低カロリーであるので女性にも人気があると言われています。あん肝の旨味も人気の秘訣でもあるし。
ひたちなか海浜鉄道湊線の沿線に温泉地があるということは嬉しいことで、散策する楽しみもあります。
ひたちなか市は、縁起のいい街とも言われているのは、旧勝田市の勝ったということに由来していると思われます。
ひたちなか海浜鉄道で売られている縁起のいい切符は、勝田から金上までの区間で、勝田(かったあ~)と金上(金運上昇)に因んだものであり、銚子電鉄との姉妹鉄道提携記念乗車券と一緒に買いました。
幸せの黄色い気動車に揺られて行くひたちなか海浜鉄道の旅は最高でした。