続いては、先月(1月)18日に、町田駅で撮影した、小田急ロマンスカーの7000形LSE車の7004Fによる、はこね24号です。
7000形LSE車の7004Fは、1983(S58)年12月に川崎重工業で製造されていた最終増備車で、翌年の1984(S59)年に営業運転が開始されてから30年経っています。
この塗装は、旧3000形SSE車や3100形NSE車と同じオレンジバーミリオン、グレー、ホワイトであり、7000形に似合っているので、やはりこの色が良いと思っています。
リバイバルカラーの7004Fは、2007(H19)年7月6日の旧3000形SE車登場50周年記念イベントに合わせて旧塗装に復元され、翌年の3月末までの期間限定となるはずだったけど、好評によりそのままとなっています。
一昨年は、7003Fが、D-ATS-P装置の取り付けを期に旧塗装に復元され、その取り付け対象から外されていたワインレッド塗装の7001Fが2月19日をもって廃車となったことにより、2編成全てがこの旧塗装となったのであります。
7000形LSE,30000形EXE,50000形VSEと、新3000形の、D-ATS-P装置の取り付けは、車体更新の時と同様に、製造元である愛知県豊川市の日本車輌豊川製作所で行われていたので、出入場の時に甲種輸送されていました。
7000形LSE車の前面の愛称表示は、貴重な幕式で、鉄道車両としては珍しく、水平(横)に切り替わる方式となっています。車体更新により電動表示化された3100形NSE車もこうなっていました。
3100形NSE車と言えば、新宿区三栄町(四ッ谷、四谷三丁目、曙橋駅付近)にある新宿歴史博物館に、その廃車発生品である運転台のレプリカや赤い座席、客用ドアが展示されています。
3100形NSE車の客用ドアは、手動で走行中は電磁ロックが掛けられていたけど、車販非営業列車では、到着後に乗客が自分で開ける方式となっていました。
7000形LSE車のドアは、折戸式(内側に折れながら開く全自動式)なので、1995(H7)年まで活躍していた西武鉄道5000系(初代レッドアロー号、現在その一部は富山地方鉄道の16010形として活躍中)のドアを思い出しました。
晩年西武5000系レッドアローに乗った時に、車掌さんによる、ドアは内側に折れながら開きますので。という放送があったことを覚えているし。
7000形LSE車でも、降りる時には要注意の状態であります。
7004Fは、1998(H10)年に車体更新された時に、電動発電機が、IGBT素子式の静止形インバータ方式(IGBT-SIV)に置き換えられています。
小田急線の町田駅は、1927(S2)年4月1日に開業した当時は、新原町田駅と呼ばれていました。
1976(S51)年4月11日には、改良工事の進捗により、現在の町田駅となり、同年9月23日の改良工事完了と共に、小田急百貨店の町田店が開設されていました。
国鉄(現、JR東日本)横浜線の原町田駅が、現在の場所に移転されて町田総合駅となったのは、1980(S55)年4月1日のことでした。
現在の小田急町田駅は、2面4線で、小田急百貨店を貫いている構造で新宿寄りが暗い状態となっているけど、小田原寄りのほうが明るいので撮影に適しています。
小田急線の町田駅は、新宿駅に次いで2番目に利用客の多い駅で、ロマンスカーのはこね号・さがみ号の一部、ホームウェイ号、メトロはこね、メトロさがみ、メトロホームウェイ号の停車駅であるので、新宿～町田間での特急利用客も多い状態であります。
町田駅から小田原、箱根湯本方面へと向かう乗客との入れ替わりが多数見られているのはその為であるし。
ロマンスカーが町田駅に止まるようになったのは、新原町田駅の時代の1967(S42)年のことで、はこね(現、スーパーはこね)号の停車駅に町田駅を加えたあしがら号が新設されていました。
以前は、えのしま号やあさぎり号も町田駅に停車駅していたけど、停車駅の整理及び相模大野駅へのシフトにより止まらなくなったことが惜しまれます。
その影響により、スーパーはこね号が平日の下り1本、土休日の下り2本、上り2本(全て50000形VSEによる運転)に削減されていました。
そのうちの土休日のスーパーはこね号13号と30号は、この7000形LSE車や60000形MSEによる代走も見られることもあり、昨年10月には実際に7000形によるスーパーはこね号を見ることが出来ました。
この車両は、古きよき時代(黄金期)のロマンスカーを彷彿とさせるデザインで、クラシカルな雰囲気があります。