こちらは、3月26日に東京駅の新幹線ホームの22番線で撮影した、E5系U11編成(はやぶさ型車両)+E6系Z19編成(こまち型車両)による、東北新幹線のなすの265号です。
なすの265号は、東京駅22番線を18時08分に発車し、上野、大宮、小山、宇都宮の各駅に停車してから那須塩原へと向かう列車であり、平日はグリーン車やグランクラス以外の全車が自由席、土休日は普通車の7,8号車(E5系側)も指定席となります。
E6系の普通車は、やまびこ号やなすの号に使われる時に自由席となるし。
東北新幹線のなすの号(東京~那須塩原、郡山間)は、1995(平成7)年12月1日に、あおば号の東京~那須塩原間の分離により登場した列車であり、近距離新幹線の役割があります。
1998(平成10)年12月8日には郡山発着も加わっていたし。
那須塩原に車両基地があり、そこで夜間停泊が行われている関係により、山形新幹線つばさ号のE3系が、通勤輸送を兼ねた間合い運用により、なすの号の3往復(なすの267,269,281,260,262,266号)にも使われています。
なすの281号は下り最終、なすの266号は土休日運休となっているし。
こちらは2010(平成22)年4月まで活躍していた400系(元祖ミニ新幹線)の時代から行われているけど、当時は那須塩原の表示を撮影していたことを覚えています。
始発のなすの252号(E2系J編成による運転で、普通車は全て自由席)は、唯一小山始発(6時21分発)となっています。
那須塩原駅のある那須塩原市は、2005(平成17)年1月1日に、黒磯市と、那須郡西那須野町、塩原町の合併によって誕生した市であり、駅名と同じ市名となったことで話題になっているし。
那須塩原市は、北海道に次いで生乳の生産(酪農)が盛んであり、北海道と並ぶ牛乳の産地として有名であります。
北海道新幹線の停車駅ではないけど、北海道と線路が繋がっているし。
北海道の牛乳はコクがあって美味しいと言われているけど、那須塩原の牛乳も美味しいと言われています。
那須や塩原の温泉郷へは、西那須野、那須塩原、黒磯の各駅からJRバスまたは東野交通バスに乗っていくことになるし。
E5系によるやまびこ号は1~4号車、なすの号は1~8号車に自由席があるけど、列車・時期によって号車設定が異なる場合があります。
E5系・H5系の車内設備、東京寄りが1号車、仙台・盛岡・新函館北斗寄りが10号車で、普通車(2+3または2+2列) 1~8号車、グリーン車(2+2または2+1列) 9号車、グランクラス(2+1列) 10号車、いずれも全席禁煙で、普通車の窓側・両端部(E5系のU29編成以降とH5系は全席)とグリーン車、グランクラスの全席に携帯電話、スマートフォン(スマホ)やパソコン等の充電用コンセントが付いています。
トイレ(男女共用洋式トイレ)・化粧室は、1,3,5,7,9号車(奇数号車の盛岡・新函館北斗寄り、うち、1,3,7号車に女性専用サニタリースペース(洋式トイレ・化粧室)、1,3,5,7号車に男性用小トイレ、5,9号車に幅広の車椅子対応洋式トイレ(誰でもトイレ、男女共用)もあり)、車椅子スペースは 5,9号車、多目的室は 5号車、列車電話は 3,5号車にあります。
グランクラスは、10号車にあるグリーン車より上の(飛行機のファーストクラスに相当する)最上級座席で、2人掛けと1人掛けの本革シートが6列並ぶ18席とグリーン車よりも割高で豪華な空間となっています。
グランクラスでの専任アテンダントによる軽食や飲み物などの車内サービスは、なすの号と一部のはやて、やまびこ号では行われていないので注意が必要であります。
E6系の普通車(12~17号車)は、2+2の配列で、秋田の田んぼや稲穂がイメージされた黄金色の座席、扉の稲穂のデザイン、田んぼの畦道を思わせる稲穂模様入りの通路などが採用されています。シートピッチは980mm。
特に、仙台、盛岡、大曲寄りの先頭車である17号車は、ロングノーズの採用により32席と座席が少ないので、場合によって貸切状態になることもあります。
11号車のグリーン車は、角館の武家屋敷がイメージされた内装で、秋田の陶器や漆器がイメージされた茶色に青いカバー、ブナ材のひじ掛けが付いた革製の座席や青いカーペットの採用により、豪華な空間となっています。
E6系の普通車の座席は、リクライニング角度も深めで座り心地が良く、秋田までの長時間乗車でも苦にはならないです。
トイレ、化粧室(全て洋式トイレで男性用小トイレも併設されている)は、12,13,14,16号車にあり、そのうちの12号車の車椅子対応の幅広トイレには、グリーン車の隣の車両らしく、E5系またはH5系の9号車のグランクラス・グリーン車専用洋式トイレやと同様に、ウォシュレットが付いています。
E5系のU29編成以降やH5系、E7系またはW7系では、全洋式トイレにウォシュレットが付いているし。
E5系のU11編成は、2012(平成24)年3月に、E6系のZ19編成は、2013(平成25)年11月に、どちらも川崎重工業で製造されていたけど、前者のU11編成が導入された2012年3月17日改正では、E5系がなすの号にも進出した時であり、上越新幹線で活躍していたE1系元祖Maxが置き換えられた時でもありました。
E5系の車両メーカー
日立製作所(1~5号車)+川崎重工業(6~10号車) U1(旧S11編成、2009(平成21)年製)
川崎重工業 U2,6,8,9,11,12,14,17,18,19,21,23,25,27,29,31編成
日立製作所 U3,4,5,7,10,13,15,16,20,22,24,26,28,30編成
2012年10月に落成したU19編成からは、奇数編成が川崎重工業、偶数編成が日立製作所製となる傾向が続いているけど、H5系もやはり、H1,3編成が川崎重工業、H2,4編成が日立製作所製となっています。
E6系の車両メーカー
川崎重工業(11~14号車)+日立製作所(15~17号車) Z1(旧S12編成、2010(平成22)年製)
川崎重工業 Z2,3,6,7,8,9,11,13,15,17,19,21,22編成
日立製作所 Z4,5,10,12,14,16,18,20,23,24編成
川崎重工業製のE6系のうち、Z9,11,13,15,17,19編成は、兵庫から秋田まで、甲種輸送で輸送されていたけど、Z21編成からは、Z8編成以前と同様の海上輸送に戻されていました。
日立製作所(笠戸事業所)製は全て海上輸送。
川崎重工業と日立製作所は、0系や200系の時から日本の新幹線車両で圧倒的なシェアを誇っています。
神戸海洋博物館にあるカワサキワールドには、川崎重工業製の0系新幹線(21-7038号車)が展示されているし。
田沢湖線の路線
盛岡~大釜~小岩井~雫石~春木場~赤渕~(仙岩トンネル)~田沢湖~刺巻~神代~生田(しょうでん)~角館~鶯野~羽後長野~鑓見内(やりみない)~羽後四ツ屋~北大曲~大曲
田沢湖線の普通列車は、専用の701系5000番台が使われています。
赤渕~田沢湖間は、普通列車が4往復しかないので、奥羽本線(山形線)の庭坂~米沢間の6往復よりも少ないです。
田沢湖線の生田駅は、小田急線(神奈川県川崎市多摩区)にあるいくたではなく、しょうでんと読みます。
生田と言えば、モーニング娘。'16の生田衣梨奈氏や、乃木坂46の生田絵梨花氏を思い出すけど、小田急線のほうがいくたと読む生田駅であります。
赤渕~田沢湖間が開業し、田沢湖線となったのは、1966(昭和41)年10月20日のことであり、それ以前は、岩手県側の盛岡~雫石~赤渕間が橋場線、秋田県側の生保内(おぼない、現、田沢湖)~大曲間が生保内線と呼ばれていました。
1982(昭和57)年11月15日に田沢湖線が電化された当時は、485系による特急たざわ号が運転されていたけど、普通列車は1996(平成8)年まで気動車のままとなっていました。
小岩井駅周辺に、駅名の由来となった小岩井農場があるけど、今から125年前の1891(明治24)年に小野義眞、岩崎彌之助、井上勝各氏によって設立されていたことにより、これらの氏名の頭文字によって名付けられていたことがその由来となっています。
こちらはキリンビールの系列となっているけど、キリンビールと同様に岩崎家による三菱財閥によって設立されていたし。
山形新幹線や秋田新幹線のようなミニ新幹線は、在来線区間で、通常の新幹線では味わうことの出来ない間近の自然の風景を楽しむことが出来るのが魅力であります。