続いては、4月9日に静岡鉄道静岡清水線の新清水駅で撮影した、A3000形のA3001Fです。
新清水駅は、静岡鉄道の清水区(旧、清水市)側の終着駅であり、3面2線で改札口が正面口と入江岡(新静岡)寄りの巴町口に分かれています。
新清水には、1974(昭和49)年に休止、1975(昭和50)年に廃止された清水市内線という路面電車が出ていたこともあり、現在使用されていない新清水駅の3番線部分にその名残があります。
巴町口付近には、巴川橋梁があるので、橋を渡る静鉄電車を見ることが出来るし。
静岡清水線が開業したのは、1908(明治41)年12月9日の鷹匠町(現、新静岡)~辻村(現、新清水)間のことで、108年もの歴史があります。当時は762mm軌間(ナローゲージ)による蒸気運転で、辻村より先の清水町(のちの波止場)まで出ていました。
現在の1067mm軌間による電化区間となったのは、1920(大正9)年8月2日のことであります。
現在の新静岡駅と新清水駅となったのは、1954(昭和29)年10月1日のことでした。
清水区役所(静岡市役所清水庁舎、旧、清水市役所)は、清水駅よりも新清水駅のほうが近いです。
静岡市役所静岡庁舎・葵区役所も、新静岡駅付近にあるので、静岡市民が役所に行く場合にも静鉄電車が便利であります。
静岡県庁は、静岡市役所静岡庁舎・葵区役所と同様に、駿府城公園、新静岡駅付近にあり、その本館は、登録有形文化財に指定されています。
清水市が静岡市に合併されたのは、2003(平成15)年4月1日のことであり、ステーション♪の静岡市出身のあやちゃこと神田彩夏氏が生まれた1998(平成10)年6月26日は、清水市の時代でありました。
合併から2年後の2005(平成17)年4月1日には、政令指定都市への移行により葵区、駿河区、清水区となり、清水区が以前清水市だったことが分かるようになっていました。
2006(平成18)年3月31日には、庵原郡蒲原町が静岡市清水区に編入されて静岡市の飛地となっていたことがあったけど、2008(平成20)年11月1日に、庵原郡由比町が編入されたことにより、蒲原地区の飛地が解消されていました。
JR東海道線では、新蒲原(清水区)から用宗(駿河区)まで静岡市を通ることになっているし。
そのうちの由比駅は、桜えびの産地として有名であり、周辺では駿河湾を眺めることが出来ます。
こちらでは、東名高速と並走するけど、この区間にある由比パーキングエリアは海沿いのパーキングエリアで、下り線側は東名高速で唯一トイレと自動販売機しかない小規模なパーキングエリアとなっています。
このことに対し、上り線側には売店やフードコートもあるし。
新東名高速道路には、新静岡インターチェンジがあるけど、新静岡駅及び静岡市街からは大幅に離れています。
大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン、千頭~井川間)の閑蔵駅と井川駅も、静岡市葵区にあるけど、静岡市だとは思えないほど山と緑に囲まれています。
大井川鐵道井川線は、ディーゼル機関車またはアプト式の電気機関車牽引による客車が使われており、アプトいちしろ~長島ダム間ではED90形という専用のアプト式電気機関車の力を借りて走ることになります。
アプトいちしろ(旧、川根市代)~接岨峡温泉間は、1990(平成2)年10月2日に長島ダム建設に伴い移設された新線であり、アプトいちしろ~長島ダム間はアプト式により電化されていました。
そのうちの奥大井湖上駅は、その名の通り、長島ダムのダム湖である接岨湖の上にあり、奥大井レインボーブリッジに挟まれています。
こちらは、ステーション♪のワンダー・ジャパン@ステーション♪で、♪湖の上にあるからその名も奥大井湖上駅、眺めの良さうっとりここで一休み「はぅ」と歌われていることでも有名であり、眺めも売りであります。
1962(昭和37)年9月までの間は、静岡市内線という路面電車が静岡駅前~新静岡~安西間で走っていたこともありました。
静岡鉄道秋葉線という路面電車が新袋井(袋井駅付近)~可睡口~遠州森町まで出ていたこともあったけど、こちらも静岡市内線と同時期の1962年9月に廃止されていたし。
1970(昭和45)年までの間には、静岡鉄道駿遠線という非電化のナローゲージ路線(最盛期は駿河岡部~新藤枝~大井川~新袋井間で運転されていた)もあったけど、末期は新藤枝~大井川間となっていました。
静岡市では、LRTを走らせる計画があるので、それが実現すれば、静岡に路面電車が復活することになります。
栃木県の宇都宮市では、LRTの新設が予定されているし。
静岡鉄道の静岡清水線は、平日の朝は5分間隔、それ以外は6~7分間隔と中小私鉄だとは思えないほどの高頻度運転が行われているので、LRTの一種として紹介されることもあるし。
新静岡セノバには、しずてつストア、東急ハンズなどが入っており、シネシティ・ザート(映画館)もあります。
柚木駅付近には、MARK IS(マークイズ)静岡というショッピングセンターがあるので、静岡鉄道がそのアクセスにも使われているので、買い物にも便利な路線であることが分かります。
新静岡セノバの1階には、新静岡駅のほか、新静岡バスターミナルもあり、しずてつジャストライン(静岡鉄道の子会社)による一般路線バスのほか、 横浜、バスタ新宿(JRバス関東との共同運行)、成田空港、京都・大阪(阪急バスとの共同運行)、甲府・竜王(山梨交通との共同運行)方面への高速バスや、富士山静岡空港へのリムジンバス(いずれも静岡駅前を経由する)も出ています。
新静岡~バスタ新宿間の駿府ライナー号は、バスタ新宿から清水、静岡エリアの北側や新静岡バスターミナルを経由して静岡駅前(松坂屋前)を結ぶ路線であり、同じバスタ新宿から渋谷駅、清水、静岡エリアの南側を経由して静岡駅前を結ぶ、京王バス東とJR東海バスによる渋谷・新宿ライナー静岡号(一部、清水駅前経由)との競合路線となっています。
渋谷・新宿ライナーは、4月3日まで新宿西口の高速バスターミナル発着で、JR東海バスが新宿西口に乗り入れるシーンが見られていたけど、4月4日に駿府ライナーと同じバスタ新宿発着となったので競合がより激しくなったし。
東京駅と清水を結ぶ高速バスである、しみずライナー(しずてつジャストラインが5往復、JRバス関東が1往復、東京駅~清水駅前、新清水経由~折戸車庫間、下り2本は世界遺産三保松原行き)もあり、4月23日から、清水発のしずてつジャストライン便の一部ではバス弁という高速バス車内限定のお弁当(東海軒としずてつジャストラインのコラボによる静岡の味覚)も事前予約制、1000円で売られています。こちらは静岡発のしずてつジャストラインによる駿府ライナー、横浜ライナー、静岡甲府線の一部も対象であり、乗車前日までの電話による事前予約制となっているし。
こちらは静岡らしく桜えびご飯や黒はんぺんなども入っています。
A3000形でも、由比の桜えびに因んだピンク色も出る予定であるし。
静岡には、桜えび、わさび、みかん、いちご、静岡茶、安倍川餅などの味覚があるけど、静岡おでんも有名であります。
A3000形のA3001Fは、世界遺産の富士山に因んだ水色であり、ステーション♪のまりっぺこと佐藤まりな氏の好きな色でもあります。まりっぺは、京浜東北線のハシ鉄のことを語っていたのでそのはずであるし。
このように、新清水駅でも静岡鉄道で話題のA3000形を撮影することが出来て良かったです。