10月20日は、西武鉄道の本拠地である所沢駅で、30000系(スマイルトレイン)の10両固定編成である30101F(池袋線系統)によるハロウィンのラッピング電車であるワタナベナオミトレイン(吉本興業系のよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いタレントの渡辺直美氏とのコラボ列車)を撮影することが出来ました。
こちらは、準急小手指行きで小手指へと向かい、小手指から快速池袋行きでの折り返しとなったので、両方撮影することが出来たのであります。
西武池袋線の準急と快速の違いは、準急が大泉学園、保谷の両駅に停車(石神井公園から各駅に停車)するのに対し、快速が大泉学園、保谷の両駅を通過し、ひばりヶ丘から各駅に停車となることです。
西武池袋線での10両運転が開始されたのは、1963(昭和38)年11月1日の池袋~所沢間のことであり、日本の私鉄で初めての10両運転として話題になっていました。
西武30000系は、2008(平成20)年から今年(2016(平成28)年)に掛けて、8連18本、10連,2連各6本の計216両が製造されていたけど、当初の計画では、国分寺線用として6連3本が導入される予定となっていました。
30000系の10両固定編成は、2013(平成25)年から2015(平成27)年に掛けて導入されたもので、池袋線系統、西武新宿線系統の両方にあります。
この30101Fは、2013年に導入された30000系の10両固定編成の第一号でもあるし。
西武鉄道の10両固定編成は、1992(平成4)年に登場した6000系(初期の2編成を除いて地下鉄乗り入れ対応)が最初であり、その後に登場した9000系、20000系、30000系、来年春にデビュー予定の40000系にも受け継がれることになります。
30000系の10両固定編成は、6000系の初期型、9000系、20000系の10両固定編成と同様に、地下鉄乗り入れに使うことが出来ないので、池袋線系統では、池袋~飯能間の優等列車と狭山線(西所沢~西武球場前間)に、新宿線系統では、西武新宿~本川越間の優等列車と拝島線(小平~拝島間)に限定されているし。
西武池袋線の椎名町、東長崎、江古田、桜台の各駅は、10両編成対応に改良されたけど、豊島線の豊島園駅が8両編成ぎりぎりまでしか停車出来ない為に、各停の10両編成が運転されていないので、ダイヤが乱れた時の緊急時しか止まらないことになっています。
一昨年2月の大雪でダイヤが乱れた時も10両編成がこれらの駅に停車していたし。
1998(平成10)年3月26日の豊島線の池袋直通運転の再開により、豊島園駅に4ドア20mの8連が進出してきた時からぎりぎりに停車しています。
所沢駅は、3面5線で、西武鉄道で唯一、西武池袋線と新宿線が交わる駅であり、周辺に西武鉄道と西武バスの本社があります。
1番線は、西武新宿線の下り(新所沢、狭山市、本川越方面)
2番線は、西武新宿線(国分寺線直通を含む)の上り(東村山、小平、高田馬場、西武新宿、国分寺方面)
3番線は、西武池袋線(地下鉄直通を含む)の上り(ひばりヶ丘、練馬、池袋、新木場、渋谷、横浜、元町・中華街方面)
4,5番線は、西武池袋線(西武秩父線、秩父鉄道線、狭山線直通を含む)の下り(西所沢、飯能、西武秩父、三峰口、長瀞、西武球場前方面)から成っており、2012(平成24)年には、橋上駅舎に改築されています。
以前は1番線側や南側の橋上部分にも駅舎や改札、1番線側や東口の改札外にトイレがあったけど、橋上駅舎化により1ヶ所に纏められているし。
所沢駅のトイレは、橋上改札内部分にあり、男女別のトイレ、誰でもトイレのほか、西武鉄道初のキッズトイレ(お子様専用トイレ)も完備されています。
後は誰でも入れるフリースペースであるトコテラスやトコニワ(屋上庭園)もあるし。
1番線(西武新宿線の下りホーム)部分にある立ち食いそば店にある狭山そばは、駅の改良工事により閉鎖されていたこともあったけど、所沢駅のシンボルである狭山そば(駅そば)を残してほしいということにより、改良工事の完成を期に、元の1番線で復活していたのであります。
西武新宿線は、新宿線が正式名称だけど、都営地下鉄新宿線(都営新宿線)と区別する為に西武新宿線と呼ぶことにしているし。
こちらは西武多摩川線(多摩川線が正式名称)と東急多摩川線の関係に準じています。
所沢駅には、東京メトロの車両に続いて、東急の車両(5050系、横浜高速鉄道のY500系を含む)も乗り入れているので、時代が変わったなと思いました。
西武の特急レッドアローは、池袋線のちちぶ号とむさし号、西武新宿線の小江戸号があり、小江戸号は、高田馬場~所沢間のノンストップがなくなり、全て東村山駅にも止まるようになっています。
池袋線の特急は、1969(昭和44)年10月14日に5000系(初代レッドアロー)でデビューした時から池袋~所沢間のノンストップ運転であることは変わっていないです。
西武のハロウィンイベントは、練馬駅付近で行われているので、この列車はタイアップでもあります。
渡辺直美氏は、1987(昭和62)年10月23日生まれの日本人と台湾人のハーフであり、台湾生まれの茨城県石岡市出身でもあります。
鉄道を中心とした乗り物好き芸人である鈴川絢子氏(千葉県習志野市出身)も、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属であるし。
来年デビュー予定の40000系は、10両編成8本の80両が導入される予定であり、そのうちの一部(今年度導入予定の2本を含む)は、トイレ付きのロング・クロス転換シート車となります。
トイレなしのロングシートバージョンも出れば、JR東日本のE231系以降の車両(ロングシートの通勤形と、トイレ付きで一部セミクロスシートの近郊形)と同じような関係となるし。
来年春のデビューの段階では、西武40000系による座席指定制の列車が予定され、平日は有楽町線~西武池袋線方面の通勤ライナー、土休日はみなとみらい線、東急東横線~副都心線経由~西武秩父方面への行楽向け列車に使われることになります。
元町・中華街~西武秩父間の長距離で、座席指定である為に4号車にトイレが付くのは当然のことであるけど、これにより千代田線に乗り入れている小田急ロマンスカーの60000形MSE車に続く地下鉄乗り入れのトイレ付き車両となります。
東急東横線やみなとみらい線でも、トイレ付きの車両の乗り入れは初となるし。
このようなトイレ付き車両の場合は、車内での飲酒(晩酌)に適しているけど、迷惑にならない程度にしてもらいたいです。
40000系の塗装やデザインは、30000系に準じており、地下鉄乗り入れには欠かせない貫通扉も付いています。
30000系の最終増備車である38118Fは、西武新宿線系統所属の8両編成であり、西武新宿口の各停メインで使われているし。
西武ハロウィンのワタナベナオミトレインは、明後日(10月31日)のハロウィン当日まで運転される予定となっています。
このように、所沢駅で、西武30000系の30101Fによるワタナベナオミトレインを撮影することが出来て良かったです。