1月3日は、京急川崎駅の地平ホーム(低いホーム)で、京急大師線の1500形1521Fによる干支ヘッドマーク付き電車を撮影しました。
この時に取り付けられていた干支ヘッドマークは、一般公募によってデザインされた2種類であり、1509Fと1521Fには、駅名板、鶏の駅長、ヒヨコがイメージされたデザインのヘッドマークが取り付けられていました。
1521Fは、1988(昭和63)年1月に製造されたアルミ車体の1500形の1号車であり、120Km/h運転に対応しているので、大師線を中心とした普通列車のみならず、平日の朝と夕方以降、土曜・休日の朝の12連の快特や特急の増結用にも使われています。
京急1500形の4連は、1501,1505,1509,1513,1517,1521,1525Fであり、1501,1505,1509,1513,1517Fは、1985(昭和60)年から1986(昭和61)年に掛けて製造された初期型の普通鋼製車で、更新前には戸袋窓が付いていました。
1500形の普通鋼製車は、2001(平成13)年頃に車体更新されてからは戸袋窓が埋められてアルミ車と同様の外観となったけど、増圧ブレーキの取り付けが行われなかった為に120Km/h運転対応とはならず、2010(平成22)年6月まで活躍していた旧1000形の4連と同様に、専ら大師線や品川~京急蒲田間を中心とした普通列車で使われるようになっています。
2005(平成17)年11月まで活躍していた700形は、ベースとなった旧1000形よりも加速度が劣っていた為に、京急本線の普通列車や通勤快特(当時)から追われ、末期は大師線専用車として扱われていました。
こちらは一部の編成の先頭車が高松琴平電気鉄道(ことでん、香川県)に1200形として譲渡されているし。
京急1500形は、8連はGTO方式のVVVF車として完全新製された1700番台で統一されており、6連はIGBT方式のVVVFインバータ装置に交換されているので、4連は界磁チョッパ制御のままとなっています。
前面の種別・行先表示のLED化は、1500形の初期型の4連にも拡大されていた為に、干支ヘッドマークとの組み合わせは今年初となっていました。
昨年までは方向幕だったので、干支ヘッドマークとの組み合わせが貴重となっていたし。
この1521Fは、昨年10月14日(鉄道の日)に、京急×キリンビール(KIRIN)横浜工場90周年記念ビール電車(事前申込制の団臨)に使われ、ヘッドマークやキリン一番搾りの幟も取り付けられていました。
こちらは、横浜→生麦(横浜工場製の出来立て生ビールの積込)→京急川崎→京急大師線を2往復→京急川崎のルートで運転され、その車内で横浜工場直送の一番搾り生ビールやビールに合うシウマイでお馴染みの崎陽軒のオリジナル弁当、おつまみが振舞われていたし。
京急川崎では、京急本線と大師線を繋ぐ連絡線を乗客(参加者たち)を乗せたまま通過していたという貴重なシーンも見られていました。
横浜づくりブランドの生ビールでお馴染みのキリンビール(KIRIN)の横浜工場は1926年に開設された工場であり、1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災によって被災した横浜山手工場(1907(明治40)年に麒麟麦酒として創業された時からあった工場)から移転、再建されていました。
横浜山手工場は、1869(明治2)年に山手46番地に作られた日本初のビール醸造所として開設されていたので、国産ビール発祥の地でもあるし。
生麦駅の接近メロディーに、キリン一番搾りのCMソングである「ニューヨーク・ニューヨーク」が使われているのは、キリン横浜工場があることの縁であり、大師線を除いた普通列車しか止まらない駅で唯一の接近メロディーでもあります。
キリンビールの由来でラベルに描かれている動物は、麒麟(キリン)という古代中国の霊獣(想像上の動物)であり、動物園にいるような首長のキリンとは別の生き物であるし。
それが1888(明治21)年に発売されたキリンビール(ラガービール)のラベルに描かれ、三菱財閥と明治屋の出資により設立された麒麟麦酒(キリンビール)に引き継がれていました。
キリンビールの工場は、横浜(神奈川県横浜市鶴見区)のほか、北海道千歳(北海道千歳市)、仙台(宮城県仙台市宮城野区)、取手(茨城県取手市)、名古屋(愛知県清須市)、滋賀(滋賀県犬上郡多賀町、キリンビバレッジの滋賀工場と併設されている)、神戸(兵庫県神戸市北区)、岡山(岡山県岡山市東区)、福岡(福岡県朝倉市)にもあり、それぞれの工場に因んだ限定ブランド(横浜づくり、取手づくり等)も製造されています。
関東のコンビニ等では横浜づくりと取手づくりの両方が売られているし。
ロングセラー商品である午後の紅茶(午後ティー、紅茶飲料)や生茶(緑茶飲料)などのキリン(KIRIN)ブランドの清涼飲料水メーカーである系列のキリンビバレッジの工場は、湘南工場(神奈川県高座郡寒川町)と前述の滋賀工場があり、どちらも午後の紅茶ツアーもあります。
このような京急とキリンビール横浜工場のコラボによるビール電車が運転されていたのは、生麦駅が最寄り駅であることだけでなく、1932(昭和7)年から1949(昭和24)年までの間にキリンビール工場付近(生麦~京急新子安間)にキリンビール前→キリン駅があったという縁もあるし。
自分(しゃもじ)は、21日の東武東上線のブルーバード号の撮影で一緒に行動していた友人と同様に、東武大師線と京急大師線(両大師線)のヘッドマーク付きの電車を掛け持ちで撮影していたけど、友人はその合間に大手町で箱根駅伝のゴールシーンを見物していたので、別行動となっていました。
自分(しゃもじ)の場合は、西新井駅でラーメンを食べた後に、押上(スカイツリー前)、泉岳寺経由で京急川崎へと向かっていたし。
今日(1月25日)は、ブルーバード号で南田裕介氏と共に同行していたますみんこと豊岡真澄氏の34回目の誕生日です。おめでとうございます。
京急川崎駅の本線部分には、川崎市出身の歌手であった故・坂本九氏の「上を向いて歩こう」が使われているけど、坂本九氏の生誕日に当たる昨年12月10日には、JRの川崎駅の1,2番線(東海道線、上野東京ライン(JR宇都宮線、高崎線直通))の発車メロディーにも使われるようになっています。
上を向いて歩こうの発車メロディーは、JR常磐線の友部駅(茨城県笠間市)の1番線(上りホーム、土浦、上野、品川方面)にも使われているけど、バージョンが異なっているし。
京急川崎駅の本線部分が高架化されたのは、1966(昭和41)年12月10日のことであり、大師線のホームが現在の形となっています。
京急大師線は、将来的に小島新田駅付近を除いて地下化される予定となっているけど、現在は産業道路駅付近で優先的に行われ、2018年度中には地下化される予定となっています。
2023年度中には、川崎大師、東門前駅も地下化される予定であるけど、京急川崎~川崎大師間に関しては、すぐに着手出来ない状態である為に、地下化事業が休止され、京急川崎駅の地平ホームや港町駅付近の撮影ポイントである港町カーブが残ることになっているし。
こちらは京急川崎~川崎大師間で、現在の線路の真下ではなく、離れた場所にトンネルが掘られる予定にとなっているのでそのはずであります。
昨年も1月3日に京急川崎駅で干支ヘッドマークを撮影したので、2年連続でこの日に撮影したことになりました。
京急大師線の干支ヘッドマークは、節分に当たる2月3日まで取り付けられているので、成田山新勝寺と同様に川崎大師での正月行事が節分まで行われていることが分かります。
このように、今年も京急大師線で干支ヘッドマーク付き電車を撮影することが出来て良かったです。