こちらは、1月6日に、小田急線の新宿駅の2番線(特急ホーム)で撮影した、小田急30000形(ロマンスカーEXE)の30253Fによる、はこね37号(箱根湯本行き)です。
平日のはこね37号(新宿 15時30分発)は、箱根湯本 13時49分発のはこね24号と同様に、小田原駅での増解結が行われずに、6連のままで新宿まで乗り入れる珍しい列車であり、新宿駅で貫通型の先頭車を見れたり、従来の非貫通の先頭車がずれた位置で撮影することも出来ます。
それ以外のEXEでは、貫通型先頭車が相模大野以西または小田原~箱根湯本間でしか見られないし。
このような平日ダイヤでのEXE6連単独での新宿乗り入れは、2003(平成15)年3月29日から翌年の2004(平成16)年12月10日まではこね号の2往復で見られていたけど、2009(平成21)年3月16日にはこね号の1往復で復活していました。
平日のはこね37号は、途中、町田、海老名、小田原に停車してから箱根湯本へと向かう列車であり、送り込みのはこね24号も海老名に停車することになります。
30253Fは、1997(平成9)年6月23日の喜多見~和泉多摩川間の複々線化及び3100形NSE車から30000形EXEへの第二次置き換え計画の時に導入された編成であり、日本車両の白いプレートに変わったと共に、男性用小トイレのドアが引戸式から折戸式に変更されていました。
平日のはこね37号と24号の1往復は、30000形EXEの固定運用なので、平日ならば30000形EXEの6連単独による新宿乗り入れがいつでも見られるのであります。
こちらは後述のEXEαの3月の運転予定の対象となっていないし。
このような30000形EXEの6連単独での新宿乗り入れは、今から7年前の2010(平成22)年1月から2月に掛けて、7000形LSE車や10000形HiSE車が亀裂発見に伴う緊急点検により使えなかった時でも見られていたけど、当時は普段見られない4両単独での新宿乗り入れも見られていたのであります。
EXEまたはMSEの4連の単独運用は、小田原~留置線への回送、えのしま号の一部(分割・併合列車)の相模大野~片瀬江ノ島間でしか見られないので、4両のまま新宿まで乗り入れていたことは、EXEが6連と4連に分割された上でのやりくりとなっていたことが分かります。
同年1月に7000形LSEの廃車第一号となった7002Fが例の北館林荷扱所(渡瀬北留置線、群馬県館林市)まで陸送された上で解体されていた時に、台枠の亀裂が発見されていたことが小田急電鉄に報告されていたことにより、緊急点検及び補修が行われていたのであります。
このことも、小田急ロマンスカーで連接台車の採用をやめた原因となっているし。
4連単独でのEXEの新宿乗り入れは、さがみ号とえのしま号で見られていました。
30000形リニューアル車(30251+30051F)によるEXEαは、3月1日のデビューが決まり、新宿 16時30分発のはこね41号箱根湯本行き(途中、町田、海老名、小田原に停車)から使われることになります。
その特急券は、明日(2月1日)の10時から発売されることになるし。
この日の行程は、新宿→(はこね41号)→箱根湯本→はこね42号)→新宿→(ホームウェイ9号)→小田原→(さがみ92号)→新宿→(ホームウェイ21号)→本厚木となり、3月2日以降は日によって異なるので、運行予定列車や時刻を小田急のHPで調べることが出来ます。
平日、土休日共に3つのパターンでの運転予定であり、土休日ダイヤの場合は、MSEの10連(地下鉄非乗り入れ運用)のスジに入ることもあるし。
但し、3月17日は、EXEαが点検による運休予定となっています。
EXEは、2M4Tと2M2T(9号車の新宿寄りはT台車)とバランスの悪い状態となっているけど、EXEα化されてからは、通勤型車両の1000形更新車と同様のフルSiC方式のVVVFインバータ装置に交換されると共に、60000形MSE車と同様の3M3Tと2M2Tとなり、9号車の新宿寄りの台車がM台車化されたことによってバランスが良くなっています。
6両編成の場合は、トイレのある2号車と5号車だけがM車だったけど、EXEα化されてからは3号車もM車化されているし。
EXEαでは、上半分が銀色の外装に変わったのは良いけど、貫通型を含めて前面の愛称表示が廃止された為に、愛称名及び行先は、側面の表示機及び駅の案内表示で確認しなければならなくなっています。
EXEαの側面表示は、60000形MSEと同様に白文字のゴシック体で、愛称名と号表示(例、はこね41号)と行先表示(例、箱根湯本)と交互に表示されることになるし。
前面には、EXEのロゴに代わり、ROMANCECAR EXEαのロゴが入ることになります。
EXEαのトイレは、EXEやMSEと同様に2,5,8号車にあり、2号車は男女共用と女性専用の洋式トイレが1ヶ所ずつ、男性用小トイレ、5号車と8号車は、男女共用のゆったりトイレ(車椅子対応の幅広洋式トイレ、誰でもトイレ)、男性用小トイレであり、和式トイレが廃止されてウォシュレット付きの洋式トイレに統一されます。
EXEの5号車のトイレは、車椅子対応の誰でもトイレと和式トイレ(どちらも男女共用)が1ヶ所ずつあり、男性用小トイレが付いていない状態であるけど、EXEα化されてからは、個室が1ヶ所減る代わりに男性用小トイレが付くことになるし。
EXEの8号車のトイレは、車椅子スペースがあるのにも関わらず、誰でもトイレがない状態で、男女共用トイレが和式、女性専用トイレが通常幅の洋式となっていることでバリアフリー化されていなかったけど、EXEα化と共に、ゆったりトイレ(誰でもトイレ)が付くことによってバリアフリー化され、60000形MSE車と揃えられることになります。
EXEαの座席は青色系で木目調の内装との組み合わせが良い状態となるのでり、通勤客にもより安らぎを与えてくれる空間に変わることになります。
一部の車両には、外国人観光客対策により、荷物置き場が新設されているので、定員が588席からMSEの10両編成と同じ578席に減っています。
こちらは、北陸新幹線のE7系とW7系の一部の座席が荷物置き場に改造されたことと同様であるし。
EXEαの特設サイトは、2月3日に開設される予定であり、EXEαの魅力や運転経路の予定が紹介されることになります。
出来たら乗ってみたいと思っているけど、60000形MSEの時みたく、座席が硬くなっていることが懸念されています。
運転台のワンハンドルマスコン(マスコンハンドル)は、右手操作式から、60000形EXEと同様の左手操作式(E系方式)に変わっているし。
2月12日には、EXEαのファミリー試乗会が行われ、新宿 9時50分発→唐木田 10時50分発で運転されるので、普段営業運転に入らない多摩線への入線シーンが見られるようになります。
唐木田行きのロマンスカーは、昨年3月26日の改正で廃止されていたので、多摩線が小田急ロマンスカーの定期列車が走らない路線に戻されていたし。
30000形EXEも、2010年の代走の時に50000形VSEと共に唐木田行きにも使われていたことを覚えています。
EXEはやがてEXEα化されていくことになるので、今回6両単独のEXEによるはこね37号を撮影することが出来て良かったです。