続いては、2月5日に、京王相模原線の橋本駅で撮影した、京王電鉄9000系の9738Fによる高尾山冬そばキャンペーンのヘッドマーク付き電車の反対側(新宿、本八幡寄り)、区間急行本八幡行きです。
こちらのヘッドマークは、赤色基調であり、白色基調の京王八王子、高尾山口、橋本寄りのヘッドマークとの違いが分かります。
9000系の10両固定編成の車内案内表示は、2006(平成18)年から2007(平成19)に掛けて導入された9731~9735Fが8連の9701~9708Fと同様のLED式で、2008(平成20)年から2009(平成21)年に掛けて導入された9736F以降または9730FがLCDとなっていると共に、側面の表示や握り棒の形状で違いを見分けることも出来ます。
8両編成の行先表示は、デビュー当時に3色LEDとなっていたけど、10両編成と同じフルカラー表示に変わっているし。
初期型の8連と後期型の10連(30番台)との違いは、前面の幌の台座の有無だけでなく、車体下部の形状(前者は傾斜状で、後者は直線状)、連結面の窓の有無、8連の妻部が木目調のグレーであること、10連の天井が地下鉄乗り入れの条件である新火災対策により塗装アルミ材となっていることなどであります。
9000系の車体は、京成新3000形、小田急新3000形、名鉄300系などと同様の日車式ブロック工法でのステンレス車体であり、10連が専ら日本車輌で製造されていたことが分かります。
横浜市営地下鉄ブルーラインの3000R形や3000S形も日本車輌製の日車式ブロック工法となっており、今年4月9日からデビュー予定の3000V形もこうなっているし。
京王9000系の8連が新線新宿に乗り入れたら違和感はないけど、競馬臨や早朝・深夜に7000系や8000系が乗り入れた時には違和感があります。
京王線からの新線新宿行きは、新線新宿と表示されるので、2008年6月14日に東京メトロ副都心線が渋谷まで延長されるまでの間、小竹向原~池袋間が、有楽町新線と呼ばれていた時に、新線池袋行きの表示が出ていたことを思い出しました。
今年3月25日は、地下鉄副都心線の新宿三丁目折り返しの列車の殆どが、池袋または和光市まで延長されるので、逆方向でありながら、副都心線の池袋折り返しが頻繁に見られるようになります。
京王9000系の女性専用車のステッカーは、10連のみ貼り付けられており、京王八王子、高尾山口、橋本寄り(1号車)がピンク色、新宿、本八幡)寄り(10号車)が白色(タカオスミレ)となっているのは、1号車が東京都交通局で定められた都営新宿線(平日朝ラッシュ時の西行きの全列車、一番前の車両)、10号車が京王電鉄で定められた京王線の平日朝ラッシュ時の上りの特急、急行、区間急行(一番前の車両、都営新宿線直通の場合も対象となる)及び平日の新宿18時以降発の特急、準特急の一番後ろの車両(新宿→調布間のみ対象)となっている為であり、都営10-300形の10連もこうなっています。
来年春に導入される予定の新5000系は、新宿→京王八王子、橋本間で運転される通勤ライナー対応車であり、10連5編成50両が総合車両製作所横浜事業所に発注されています。
京王線の路線
京王線(新宿~京王八王子間)
新宿(京王線新宿)~笹塚~代田橋~明大前~下高井戸~桜上水~上北沢~八幡山~芦花公園~千歳烏山~仙川~つつじヶ丘~柴崎~国領~布田~調布~西調布~飛田給~武蔵野台~多磨霊園~東府中~府中~分倍河原~中河原~聖蹟桜ヶ丘~百草園~高幡不動~南平~平山城址公園~長沼~北野~京王八王子
京王新線の路線
(都営新宿線、本八幡方面へ直通運転)←新線新宿~初台~幡ヶ谷→(京王線へ直通運転)
相模原線の路線
(京王線、新宿、本八幡方面へ直通運転)←調布~京王多摩川~京王稲田堤~京王よみうりランド~稲城~若葉台~京王永山~京王多摩センター~京王堀之内~南大沢~多摩境~橋本
京王高尾線の路線
(京王線へ直通運転)←北野~京王片倉~山田~めじろ台~狭間~高尾~高尾山口
京王競馬場線の路線
(競馬開催日のみ新線新宿まで直通運転)←東府中~府中競馬正門前
京王動物園線の路線
高幡不動~多摩動物公園
快速の停車駅
新宿~笹塚~明大前~下高井戸~桜上水~八幡山~千歳烏山~仙川~つつじヶ丘~調布~(この区間は各駅に停車)~高尾山口、橋本
都営新宿線直通(京王新線経由)は、初台、幡ヶ谷両駅にも停車
区間急行の停車駅
新線新宿~初台~幡ヶ谷~笹塚~明大前~桜上水~千歳烏山~仙川~つつじヶ丘~調布~(この区間は各駅に停車)~橋本
京王線新宿発着は初台、幡ヶ谷両駅を、京王八王子、高尾山口発の上りの区間急行は、多磨霊園、武蔵野台、飛田給、西調布の各駅を通過することになります。
急行の停車駅
新宿~明大前~桜上水~千歳烏山~つつじヶ丘~調布~東府中~府中~分倍河原~聖蹟桜ヶ丘~高幡不動~北野~京王八王子
都営新宿線直通(京王新線経由)は、初台、幡ヶ谷両駅にも停車
相模原線では、調布~京王稲田堤~京王永山~京王多摩センター~南大沢~橋本に、高尾線では、北野~めじろ台~高尾~高尾山口に停車
準特急の停車駅
新宿~笹塚~明大前~千歳烏山~調布~府中~分倍河原~聖蹟桜ヶ丘~高幡不動~北野~京王八王子
高尾線では各駅に停車、相模原線では、急行と同じ駅に停車
特急の停車駅
新宿~明大前~調布~府中~分倍河原~聖蹟桜ヶ丘~高幡不動~北野~京王八王子
高尾線、相模原線共に急行と同じ駅に停車
井の頭線の路線
渋谷~神泉~駒場東大前~池ノ上~下北沢~新代田~東松原~明大前~永福町~西永福~浜田山~高井戸~富士見ヶ丘~久我山~三鷹台~井の頭公園~吉祥寺
井の頭線の急行は、途中、下北沢、明大前、永福町、久我山の各駅に停車します。
乗換駅
新宿 都営新宿線(本八幡まで直通運転)、都営大江戸線、JR(山手線、中央・総武緩行線、中央快速線、埼京線、湘南新宿ライン(横須賀線⇔宇都宮線直通、東海道線⇔高崎線直通))、小田急線、東京メトロ丸ノ内線
笹塚 京王線⇔京王新線(初台、幡ヶ谷、都営新宿線直通方面)
明大前 京王線⇔井の頭線
下高井戸 東急世田谷線
調布 京王線⇔相模原線
武蔵野台 西武多摩川線(白糸台駅)
東府中 京王線⇔競馬場線
分倍河原 JR南武線
高幡不動 京王線⇔動物園線、多摩都市モノレール線
北野 京王線(京王八王子)⇔京王高尾線
京王稲田堤 JR南武線(稲田堤駅)
京王永山 小田急多摩線(小田急永山駅)
京王多摩センター 小田急多摩線(小田急多摩センター駅)、多摩モノレール線(多摩センター駅)
橋本 JR(横浜線、相模線)
高尾 JR(中央快速線、中央本線)
高尾山口 高尾山ケーブルカー(清滝駅)
渋谷 JR(山手線、埼京線、湘南新宿ライン(横須賀線⇔宇都宮線直通、東海道線⇔高崎線直通))、東急(東横線、田園都市線)、東京メトロ(銀座線、半蔵門線、副都心線)
下北沢 小田急線
吉祥寺 JR(中央・総武緩行線、中央快速線)
京王八王子駅からJR中央線、横浜線、八高線(八王子~高麗川間)の八王子駅まで歩いて行くことが出来ます。
明大前駅は、京王線が上、井の頭線が下にあるし。
駅ナンバリングは、京王線系統がKO、井の頭線(1067mm)がINとなっているので、運用が独立していることが分かります。
井の頭線だけが狭軌(1067mm)となっているのは、小田急の系列であった東京山手急行電鉄→帝都電鉄だったことの名残であり、1998(平成10)年7月1日に京王電鉄に変更される前の京王帝都電鉄にもそれが表れていました。
下北沢駅で小田急線と京王井の頭線との連絡通路がないのは、小田急の傘下だったことの名残であるし。
1948(昭和23)年6月1日に、大東急連合が崩壊し、井の頭線が京王のものとなったことにより、京王帝都電鉄→京王電鉄となったきっかけであります。
小田急と京王の関係は、新宿駅から出ていることだけでなく、永山~多摩センター間で競い合っていることもあるし。
新宿駅から小田急線で箱根や江ノ島・鎌倉、京王線で高尾山という人気観光地を乗換なしで結ぶ役割も共通しています。
このように、橋本駅で冬そばキャンペーンヘッドマーク付きの9738Fを良い感じで撮影することが出来て良かったです。