
こちらは、3月18日に小田急電鉄の新宿駅で撮影した、30000形EXEの30256+30056Fによる、ホームウェイ15号の秦野行きです。
秦野行きのロマンスカーは、一昨年3月26日の改正で一旦廃止されたけど、今回の改正では、平日、土休日共に夜の下り2本(ホームウェイ15,17号)と、土休日の新宿 17時40分発のさがみ73号(50000形VSEメイン)で復活したのであります。
朝の上りの秦野始発のロマンスカー(モーニングウェイ号)も平日3本、土休日1本新設されています。
秦野行きのホームウェイは、新宿 21時30分(土休日は21時20分)発のホームウェイ15号と、新宿 22時ちょうど発のホームウェイ17号で、どちらも30000形EXEまたはEXEαが使われているので、側面の表示を撮影することが出来ます。
これらの列車は、改正前には、小田原まで行っていたので、秦野→小田原間での利用が少なかったことが分かります。
従って、小田原行きのロマンスカーの最終は、新宿21時ちょうど発のホームウェイ13号(平日は30000形EXE、土休日は7000形LSEメイン)と繰り上がってしまい、小田原へは、秦野で乗り換えということになっています。
土休日のホームウェイ15号は、新宿駅の2番線を21時20分に発車し、途中、町田、海老名、本厚木に停車してから秦野へと向かう列車であり、この日は、30000形EXEの30256+30056Fの10両編成(EXE10)が使われていました。
30256+30056Fは、30257+30057Fと同様に、1999(平成11)年に川崎重工業(Kawasaki)で製造された編成であり、同年7月17日に30000形EXEが7編成出揃ったところで、新宿駅を18時以降に発車する下りのロマンスカーがホームウェイ号となり、通勤帰りのロマンスカーらしさがアピールされるようになったのであります。
30000形EXE(EXEα化される前の編成)が、モーニングウェイ号に使われた時には、前面の愛称表示が2段表示(上段がモーニング、下段が、ウェイ)となります。
秦野駅は、1927(昭和2)年4月1日の開業当時、湘南軌道(秦野~二宮間を走っていた軽便鉄道)の秦野駅(1937(昭和12)年に廃止)があった為に、大秦野(おおはたの)駅と呼ばれていました。
1987(昭和62)年3月9日には、大根(おおね)駅が東海大学前駅となったと共に、大秦野駅が、市名と同じ秦野駅に改称され、はだのと濁るようになっています。
特急ロマンスカーが、秦野駅に止まるようになったのは、1998(平成10)年8月22日のことであり、現在は、あさぎり号改めふじさん号、秦野駅を通るホームウェイ・モーニングウェイ号の全列車と、はこね号・さがみ号の一部が止まっています。
話題の70000形GSEは、秦野駅に停車する列車にも使われているけど、今のところ伊勢原駅に停車する列車には使われていないです。
秦野市は、1984(昭和59)年まで葉たばこの栽培が行われていたことで有名であり、当時は、日本専売公社(日本たばこ産業(JT)の前身)の秦野工場でたばこの製造が行われていました。
その秦野工場の跡地は、ジャスコ→イオン(AEON)となっているけど、その周辺には、たばこ輸送も行われていた前述の湘南軌道の秦野駅がありました。
9月の第4土曜日と日曜日には、秦野たばこ祭が行われていることで有名であり、たばこ生産が行われていた頃の秦野を後世に残す為にたばこ祭のままとなっているのであります。
小田急ロマンスカーが30000形EXEを含めて全面禁煙化されたのは、2007(平成19)年3月18日のことであり、50000形VSEでは、客室内が全面禁煙となった代わりに、3号車と8号車に喫煙スペース(現在はパンフレットスペースとなっている)が設けられていました。
鶴巻温泉も秦野市にあり、駅から最も近い場所に位置し、2つの源泉(露天風呂と内湯で別となっている)を楽しむことの出来る日帰り温泉である弘法の里湯(秦野市による公営)が有名であります。
30000形のEXEαは、3月17日以降の運転予定が非公開となってしまったので、駅係員や小田急お客様センターに問い合わせる必要があります。
このように、30000形EXEにより復活した秦野行きのロマンスカーを撮影することが出来て良かったです。