
こちらは、一昨日(8月20日)、東京さくらトラム(都電荒川線)の向原~大塚駅前間と、大塚駅前電停で撮影した、都電8500形の量産先行車である、8501号車による三ノ輪橋行きです。
この時に、今週末に開催される大塚阿波踊りの提灯(ピンク色)をバックに撮影することが出来ました。
都電8500形は、今から28年前の1990(平成2)年に8501号車が量産先行車並びに都電で1962(昭和37)年に導入された7500形以来28年ぶりの完全新造車としてアルナ工機(現、アルナ車両)で製造され、同年5月2日に営業運転入りしていました。
当時は運転台のマスコンハンドルが二軸式のツーハンドル方式であり、操作しづらいことが指摘されていたことにより、稼働率が低かったです。
こちらは、同じアルナ工機製の東武鉄道の100系スペーシアの101,103,104Fと同世代の車両でもあります。
1992(平成4)年には、顔つきの異なる量産車である8502号車と8503号車が導入され、8501号車から丸2年後の5月2日にデビューしていました。
8502号車と8503号車からは、運転台が従来のタイプに戻され、8501号車もそれに合わせて改良されたので、問題が解決されたのであります。
9000形以降の都電の新造車の運転台で、他の鉄道で主流となっているワンハンドルマスコンではなく、従来型のマスコンとなっているのは、その為であります。
翌年の1993(平成5)年4月には、8504号車と8505号車が導入され、5両出揃っていました。
行先表示は、前面が方向幕、側面が明朝体表示のLED表示となっていたけど、2011(平成23)年の8505号車を皮切りに全面LED化され、2012(平成24)年には、8501号車の行先表示が全面LED化されたことにより、都電から方向幕が全廃されていました。
2011年3月まで活躍していた7500形は、最後まで方向幕のまま残されていたのであります。
VVVFインバータ装置のIGBTへの交換は、8501号車と8504号車が遅れている状態であり、8501号車は、今年5月のGW明けにIGBT化された上で出場していました。
現在は8504号車がIGBT化の為に入場中なので、8501号車と入れ替わりに入場した時点で、GTOインバータ音が都電から全廃され、この音が聴けなくなってしまったのであります。
8501号車がIGBT化されたと共に、アイボリーからデビュー当時のパールホワイトに戻されていました。
再塗装前は、コープみらいによるコープデリのラッピングが施されていたけど、そのラッピングが、7700形の7708号車に受け継がれています。
GTO時代の8500形は、都営浅草線の白い悪魔こと5300形(1991(平成3)年にデビュー)の初期の頃と同じ音がしていました。
都営浅草線の5300形は、新型の5500形に順次置き換えられる予定であり、これまでに5301Fと5302Fが廃車となっています。
都電8500形は、車体が更新されているので、安泰状態であります。
このように、都電荒川線の8501号車を良い感じで撮影することが出来て良かったです。