
こちらは、8月19日に、さいたま市にある鉄道博物館で撮影した、400系新幹線(初代山形新幹線つばさ号)のL3編成の先頭車である411-3号車です。
400系新幹線は、1992(平成4)年7月1日の山形新幹線(東京~福島~山形間)の開業と共に営業運転入りし、2010(平成22)年4月18日までの間の18年間活躍していた、ミニ新幹線(新在直通新幹線)の元祖であり、最初のミニ新幹線の車両であったことから、さよなら運転で使われていたL3編成の411-3号車(11号車のグリーン車)だけが解体を免れ、鉄道遺産として保存の対象となったことから、福島駅(福島県)構内の福島総合運輸区で大切に保管され、今年7月5日に新設された鉄道博物館の新館で展示されるようになっています。
1992年7月1日の開業当時の山形新幹線は、全て400系の6両編成で、東京~福島間では、200系のK編成(当時は8両編成だった)との併結運転が行われていました。
山形新幹線(つばさ号)の400系やE3系、秋田新幹線(こまち号)のE3系(初代こまち)と併結されていた200系K編成は、1997(平成9)年3月22日の秋田新幹線の開業と共に10両化され、2001(平成13)年9月にE4系Maxにバトンされるまで、併結運転列車で活躍していました。
200系のK編成のうち、リニューアルされずに残されていたK31編成が2006(平成18)年1月に廃車となり、その10号車(仙台、盛岡、新潟寄り)に連結されていた222-35号車が鉄道博物館の本館(車両ステーション)で展示されているので、現役当時に東京~福島間でペアを組んでいた編成が共に鉄道博物館で展示されていることになっています。
200系K編成は、11編成がリニューアルされ、復刻塗装となったK47編成が2013(平成25)年4月14日まで残されていました。
200系新幹線の定期運用が終了したのは、2013年3月15日のことであり、秋田新幹線こまち号のE6系(デビュー当時はスーパーこまち号だった)と入れ替わる形となっていたのであります。
K47編成のうち、東京寄りの先頭車だった221-1505号車が、E4系MaxのP1編成の8(16)号車(仙台、盛岡、新潟寄り)に連結されていたE444-1号車と共に新潟市新津鉄道資料館で展示されています。
鉄道博物館には、E1系元祖Maxのうち、2012(平成24)年10月27,28日のさよなら運転で活躍していたM4編成のE153-104号車(東京寄りの1号車に連結されていた車両)が3月14日から展示されているので、鉄道博物館本館のリニューアルの目玉となっています。
400系つばさは、利用客が急増していた為に、1995(平成7)年12月に7両化され、7両運転がE3系にも踏襲されていました。
1999(平成11)年12月4日には、山形新幹線が新庄まで延長され、400系の塗装が、初代のグレーメタリックから明るい感じのシルバーの2代目塗装(銀つば塗装)に移行されていました。
グレーメタリック塗装は、2001年10月まで残されていたので、グレーメタリック塗装が山形~新庄間でも見られていたのであります。
鉄道博物館に展示された時には、リバイバル化されなかった旧塗装(400のロゴ入り)に復元されていたので、懐かしいなという声が聞こえています。
400系が早い段階に廃車となった理由は、老朽化だけでなく、240Km/hまでしか出せず、スピードアップ化のネックとなっていたからでもあります。
山形新幹線の車両がE3系に統一され、東京~福島間での併結列車が240Km/hまでしか出せないE4系MaxからE2系(かつて東京~盛岡間でのこまち号との併結運転で活躍していた車両)に置き換えられてからは、山形新幹線の新幹線区間での275Km/h化が実現していました。
鉄道博物館の400系は、車内に入ることが可能であり、グリーン車(2+1配置)の座り心地も体験することも出来ます。
自分(しゃもじ)は、普通列車を含めた在来線のグリーン車に乗ったことがあるけど、新幹線のグリーン車に一度も乗ったことがない状態であり、それに乗ることが夢のまた夢の状態なので、入れた時は嬉しかったです。
鉄道博物館の新館には、9月半ば以降の暑さが落ち着いた時に行くことを考えていたけど、今回ステーション♪の鉄道博物館オフ会が行われていたことにより、前倒しでの訪問となりました。
そのお陰で、自分(しゃもじ)の2015(平成27)年8月30日以来3年ぶりの鉄道博物館の訪問が実現したのであります。
さいたま市にある鉄道博物館は、2007(平成19)年10月14日(鉄道の日)に、前年5月14日に惜しまれて閉館していた交通博物館(東京の万世橋、秋葉原)の後継ぎ施設(交通博物館からの移転)として開館したものであり、昨年10月14日に開館10周年を迎えていました。
鉄道博物館の新館は、開館10周年を迎えた昨年秋に出来る予定だったけど、諸事情により延期され、今年7月5日に開館されていたのであります。
鉄道博物館が開館した2007年10月14日時点では、交通博物館跡の建物が残されていたけど、2009(平成21)年頃に取り壊されていました。
鉄道博物館の新館が出来たことにより、入館料が大人1000円から1300円に値上がりしたのは痛いけど、それなりに楽しめると思っています。
鉄道博物館のある場所は、以前廃車車両の解体(現在は長野総合車両センターに移管されている)が行われていた場所として有名であるけど、それ以前は、非電化時代の川越線の気動車の留置線として使われていました。
183系のランチトレインは、リニューアル工事期間中に前面が見ることが出来なかったけど、その工事が完了してからは、再び見られるようになっています。
自分(しゃもじ)が3年間鉄道博物館に行かなかった理由は、多忙なスケジュールだけでなく、リニューアル工事期間中に行くことを自粛していたこともあります。
このように、鉄道博物館の新館に行き、山形新幹線で活躍していた400系新幹線を撮影、見物することが出来て良かったです。