新年度(会計年度の初日)を迎えた今月(4月)1日は、宝積寺から烏山まで、烏山線の新型蓄電池駆動電車であるACCUM(アキュム)ことEV-E301系に乗りました。
こちらは、総合車両製作所横浜事業所(旧、東急車輛製造)で2両が製造され、車体は、東急5050系の5176F(8両編成)のサハ5576号車で試用されたsustina構造が生かされた3ドアロングシート車で、前面は非貫通となっています。
電化区間(宇都宮~宝積寺間)では、パンタグラフから給電の上で、充電を行いながら通常の電車と同様に走り、非電化区間(烏山線、宝積寺~烏山間)では、蓄電池(リチウムイオン電池)に蓄えられた電力を使って走るので、非電化区間でありながら、通常の電車と同じ走りを見せてくれます。
宝積寺及び烏山に到着した時に、烏山寄りの車両(EV-E301号車)のパンタグラフが上げられ、充電が行われるのはその為であり、烏山駅に専用の充電ゾーンも新設されています。
非電化区間での走行中には、回生ブレーキによって発生した電力も蓄電池に蓄えられているし。
このような蓄電池駆動電車のシステムは、E995系(NEトレイン、スマート電池くん)で試用されていました。
ACCUMの導入効果は、排気ガスを出さないことや騒音の低減などであり、当然二酸化炭素(CO2)の排出量も大幅にカットされています。
この列車は、3月15日に、1編成が1日3往復(うち2往復は宇都宮発着)で試験的に導入されているけど、結果が良好ならば、キハ40形の全てがこのACCUMに置き換えられることになります。
ACCUMの導入区間に烏山線が選ばれた理由は、非電化区間の距離が比較的短いということで、試験的な導入に向いているからであります。
途中の大金駅では、キハ40形との交換シーンも見ることが出来ます。
ACCUMの運転時刻
下り(烏山方面)
宇都宮 10時03分発→宝積寺 10時22分発→烏山 10時57分着
宇都宮 13時40分発→宝積寺 13時56分発→烏山 14時32分着
宝積寺 16時35分発→烏山 17時11分着
こちらは宇都宮 16時11分発 黒磯行きから接続。
上り(宝積寺、宇都宮方面)
烏山 12時29分発→宝積寺 13時12分発→宇都宮 13時25分着
烏山 15時29分発→宝積寺 16時11分着
こちらは宝積寺 16時19分発宇都宮行きに接続。
烏山 17時37分発→宝積寺 18時20分発→宇都宮 18時33分着
これらの列車番号にはMが付いているのが目印だけど、検査・点検等により気動車(キハ40形)で代行運転される場合があるので注意が必要となります。
今月は16日から18日にキハ40形による代走となることが決まっているし。
今回も18きっぷを使って乗りに行ったけど、この時にACCUMに乗れて良かったなと思っています。
画像は、宝積寺駅で撮影。