こちらは、4月30日(平成時代の最終日)に、JR上野東京ラインの品川駅で撮影した、E657系のカツK16編成による、常磐線特急ときわ79号です。
ときわ79号は、品川駅の9番線を19時15分、東京駅を19時23分、上野駅を19時30分に発車し、途中、柏、佐貫、牛久、土浦、石岡、友部、赤塚、水戸の各駅に停車してから勝田へと向かう列車であり、その前は、いわき 16時18分発の特急ひたち22号(途中、湯本、泉、勿来(なこそ)、高萩、日立、常陸多賀、大甕(おおみか)、勝田、水戸、上野、東京の各駅に停車)で品川入りしています。
来年3月までの間には、東日本大震災(原発事故)の影響により不通となっている常磐線の富岡～浪江間(途中の夜ノ森、大野、双葉の各駅を含む)が9年ぶりに再開される予定であり、E657系による常磐線経由の仙台への直通特急が新設されることにより、651系によって運転されていた上野～仙台間(常磐線経由)の相双地域直通特急が9年ぶりに復活するという情報が入ってきました。
2012(平成24)年3月17日にE657系がデビューした当時は、いわき～仙台間でE653系の4両編成(現在は、新井、上越妙高～新潟間の特急しらゆき号に使われている)による接続特急がデビューする予定となっていたけど、東日本大震災により白紙となり、幻の計画となってしまいました。
これにより、E657系が2014(平成26)年に導入されたK17編成以来5年ぶりに増備されることになるけど、仕様変更されることが予想されています。
いわき～仙台間では、震災前のスーパーひたち号と同様に、富岡、浪江、原ノ町、相馬の各駅に停車することが予想されており、再開時期、相双直通特急の時刻、運転本数、停車駅は決まり次第発表されることになります。
いわき出の系統分割のはずが、相双直通特急となる理由は、E657系の10連をそのまま使うことが出来ることや、相双地域から直通特急の要望が高まっているからであります。
651系が常磐線経由で仙台まで運転されていた頃は、上野からスーパーひたちで仙台まで行けていたけど、来年3月からは、E657系で再び出来るようになります。
現在は、いわき～富岡間の普通列車2往復に、651系の4両編成が使われているけど、こちらは、特急列車復活への布石だと思っています。
今年4月20日に広野～木戸間に臨時駅として開業した、Jヴィレッジ駅は、10両編成対応なので、E657系が停車することも可能であります。
常磐線(いわき～仙台間)の路線(岩沼～仙台間は東北本線) 2019(平成31)年4月20日現在
いわき～草野～四ツ倉～久ノ浜～末続(すえつぎ)～広野～(Jヴィレッジ(臨時駅、イベントの時のみ停車))～木戸～竜田～富岡‥(夜ノ森)…(大野)…(双葉)…浪江～桃内～小高～磐城太田～原ノ町～鹿島～日立木(にったき)～相馬～駒ヶ嶺～新地～坂元～山下～浜吉田～亘理～逢隈(おおくま)～岩沼～館腰～名取～南仙台～太子堂～長町～仙台
…印の区間は、現在不通となっている区間であり、代行バスは、富岡～浪江間ノンストップとなっています。
四ツ倉～岩沼間は、広野～木戸間、大野～双葉間(現在休止中)を除いて単線区間であるけど、大野～双葉間は単線化されることになります。
常磐線(品川～上野～いわき間)の路線(品川～上野間は上野東京ライン) 2019年4月20日現在
品川～新橋～東京～上野～日暮里～三河島～南千住～北千住～松戸～柏～我孫子～天王台～取手～藤代～佐貫～牛久～ひたち野うしく～荒川沖～土浦～神立～高浜～石岡～羽鳥～岩間～友部～内原～赤塚～(偕楽園(臨時駅、観梅シーズンの土休日の下りのみ停車))～水戸～勝田～佐和～東海～大甕(おおみか)～常陸多賀～日立～小木津～十王～高萩～南中郷～磯原～大津港～勿来(なこそ)～植田～泉～湯本～内郷～いわき
K16編成は、2012年11月に近畿車輛で製造された編成であり、K17編成が導入されるまで一番新しい編成でありました。
K17編成が、JR東日本の在来線車両で圧倒的なシェアを誇っている総合車両製作所横浜事業所(旧、東急車輛製造)で製造されていたので、増備車も、E353系の流れのように、総合車両製作所横浜事業所で製造されることが予想されます。
来年3月には、上野駅だけでなく、東京駅や品川駅からも、仙台はもちろんのこと、原ノ町や相馬などの相双地域へも乗り換えなしで行けるようになります。
このように、品川駅でE657系を撮影することや、来年3月の完全復活に向けた常磐線を話題にすることが出来て良かったです。