
西武グループ(西武鉄道の系列)のバス会社である、西武バスの路線バス🚌では、67年間親しまれてきた笹カラーに替わる新塗装であるS-tory(エストーリー)がお披ん露目されたことで話題になっています。
新塗装(S-tory)は、青色(Seibu Blue)がメインカラー、水色(Seibu Light Blue)と緑色(Seibu Green)がサブカラーであり、縦横に延びる西武バスの路線網とお客様を包み込むような衣(クロス)がイメージがあることから、クロスしたデザインが採用されたのであります。
S-toryのSは、seibu(西武)、safety(安全)、smile(笑顔)、service(奉仕)、synergy(相乗効果)のSであり、oryは、鉄道とバスの路線を織るという意味で、スペルの通り、日々の物語である、ストーリー(Story)も込められています。
西武バスのロゴマークは、親会社の西武鉄道と同じタイプ(青色、水色、緑色)であり、S-toryにも描かれています。
従来の笹カラーの場合は、側面が西武バス、後部(リア)が西武の表示となっています。
西武バス🚌では、西武池袋線、西武新宿線、JR中央線、東武東上線の駅を縦に結ぶ路線バス🚌が盛んに運転されているので、クロスのデザインに相応しいと思います。
西武鉄道の40000系(ライナー仕様車)によるS-TRAIN🚃💺🌃🌅のSは、通勤、通学、お出掛けなどの様々なシーンに使えるScene、指定席のSeat、直通運転で乗り換えなしによるSeamlessの意味であるけど、西武線拠点で西武の車両(40000系)が使われていることのSeibuのSでもあります。
最初にお披露目されたS-toryは、新座営業所所属のA0-171(所沢200か24-68)号車のいすゞ(ISUZU)エルガ🚌、滝山営業所所属のA0-167(多摩200か35-52)号車の三菱ふそう(FUSO)エアロスター🚌の2台であり、4月下旬から5月上旬の間に営業運転入りする予定となっています。
今年度中に約40台導入される予定だけど、どの営業所に入るのか気になります。
かつて路線バスの変速装置は、マニュアルトランスミッション(MT車)が主流となっていたけど、現在は、乗用車🚗と同様にオートマチックトランスミッション(AT車)またはセミオートマチックトランスミッション(AMT)へと移行されています。
観光バスタイプの車両🚌も同じで、現行の三菱ふそう(FUSO)のエアロエース、エアロクィーン、日野自動車(HINO)のセレガ、いすゞ自動車のガーラもマニュアルトランスミッションからAMTに変更されています。
西武バスの営業所🚌は、東京都が練馬、上石神井、小平、立川、滝山の各営業所と西原車庫、埼玉県が新座、所沢、大宮、川越、狭山、飯能の各営業所であり、そのうちの新座営業所(埼玉県新座市)は、1992(平成4)年12月24日に東京都清瀬市にあった清瀬営業所からの移転により開設されていた為に都内営業所扱いとなっています。
ナンバープレートは、練馬、上石神井の両営業所が練馬ナンバー、小平、立川、滝山の各営業所と西原車庫が多摩ナンバー、大宮営業所が大宮ナンバー、新座、所沢、狭山、飯能の各営業所が所沢ナンバー、川越営業所が川越ナンバーであります。
川越ナンバーの地域は、川越市のほか、鶴ヶ島市、坂戸市、毛呂山町、越生(おごせ)町も含まれているので、東武鉄道越生線🚃(坂戸~越生間)は全て川越ナンバーの地域を走る路線となっています。
滝山営業所🚌は、東久留米市にある営業所であり、西原車庫🚌は、1994(平成6)年6月に廃止された田無営業所(田無駅前にあった営業所)に替わって、西東京市西原町にある文華女子高等学校(女子校)🏫の横に新設された、滝山営業所による管理の分車庫であります。
田無営業所所属だった路線のうち、保谷駅発着の路線は上石神井営業所に移管されていました。
このように、駅前にあった営業所が別の場所に移転されていたことで、1993(平成5)年11月1日に東急バス🚌の日吉営業所(東急東横線の日吉駅前にあった営業所)が移転されて東山田営業所が開設されていたことを思い出しました。
2001(平成13)年1月7日に日テレ系で放送されていた「ザ!鉄腕!DASH!!」📺で、「池袋から韓国🇰🇷まで路線バスでいくらかかるか!?」という企画が行われ、池袋から大韓民国(韓国、KOREA)🇰🇷のソウル市まで、「路線バスで韓国へ焼肉を食べに行く」というコンセプトにより、当時の日本テレビ(日テレ)のアナウンサーだった新谷保志氏が、運転士さん2名と整備士さん1名と一緒に、西武バス🚌で日本🇯🇵の池袋駅東口から、お目当ての兄弟カルビ(ヒョンジェカルビ)という最高級のカルビ専門の焼肉屋🥩の前にある韓国ソウル市🇰🇷のミョン・ムル・ギョリバス停まで6日間掛けて大移動していました。
使われていた車両は、西武バスの上石神井営業所に所属していたA0-680(練馬200か・161)号車の日産ディーゼル(現、UDトラックス、UD 車)UA型、KC-UA460HSN、SUBARU(スバル)の前身である富士重工業製の7E車体(2000(平成12)年式)🚌であり、2012(平成24)年3月まで活躍していました。
この時には、ハングルの行先表示となっていたのであります。
途中、伊良湖岬(愛知県)から鳥羽港(三重県鳥羽市)までと、下関港(山口県下関市)から韓国🇰🇷の釜山(プサン)港までカーフェリー🛳️で移動していたので、束の間の休憩でもありました。
釜山からソウルまで、韓国の道路を通るシーンも見られていたけど、途中のガソリンスタンド⛽で軽油を給油するシーンも見られていました。
ソウルに到着した後、新谷保志氏が、韓国までの安全運転に携わっていた運転士さんや整備士さんと一緒に、ご褒美である兄弟カルビ(ヒョンジェカルビ)の焼肉🥩を堪能していたということで、ハッピーエンドとなったのであります。
このことは、笹カラーの西武バス🚌と共に伝説となっていました。
2000年11月23日には、テレビ東京(テレ東系)📺で、史上初!東京~ロンドン 大陸横断2万キロ 日本のタクシー大冒険🚕が、テレビ東京2000年特別企画として放送されていたけど、3ヶ月掛けて東京🇯🇵からタクシー発祥の地であるイギリスのロンドン🇬🇧まで、タクシー運転手の親子によって運転されて完走していたエピソードがありました。
西武バスの韓国行きも、それに似たような内容であったけど、こちらも完走して何よりであります。
日本のタクシー大冒険企画でロンドンまで渡ったタクシーは、日生交通(当時共同無線タクシー協同組合に所属していたタクシー会社で、現在は日本交通の傘下である)のトヨタ(TOYOTA)クラウン(CROWN)タクシー🚕👑であり、宅麻伸氏が乗客役として出演していました。
韓国に渡ったA0-680号車は、広島交通(広交、広島県のバス会社)🚌に売却されていました。
広島交通は、系列の日産自動車(NISSAN)販売店である広島日産自動車と福山日産自動車との絡みにより、かつての西武バスと同様に日産ディーゼル(UD車)が主に導入されていたけど、2011(平成23)年にUDトラックスが国内のバス事業から撤退したことにより、いすゞ(ISUZU)車も導入されるようになっています。
日産ディーゼル工業は、その名の通り日産自動車(NISSAN)の系列だったけど、スウェーデン🇸🇪のボルボ社(VOLVO)の傘下となり、2010(平成22)年1月にUDトラックスとなったのであります。
上石神井営業所所属の西武バス🚌は、吉祥寺駅にも盛んに乗り入れています。
昨年9月28日に豊洲市場で行われていた東京都交通局(都営バス)主催のバスまつりin豊洲で展示されていた西武バスの車両は、上石神井営業所所属のA9-348(練馬200か21-30)号車の日産ディーゼル(UD)スペースランナーRA(PKG-RA274KAN)であり、車体は西日本車体工業製であります。
当初は高野台営業所所属となっていたけど、2011年6月の練馬営業所との統合により、上石神井営業所所属となっています。
西武バスの練馬営業所は、練馬区南田中にある路線バスと高速バスの両方を受け持つ営業所であり、国際興業バスの練馬営業所(練馬北町車庫)及び都営バスの練馬支所(桜台)と区別する為に南田中車庫と呼ばれています。
石神井公園駅で撮影した、練馬営業所所属のA8-322(練馬200か20-60)号車は、日産ディーゼルスペースランナーRM(PDG-RM820GAN)という中型車(車体は西日本車体工業製)であり、三菱ふそうの6M60型エンジンが搭載されています。
練馬営業所所属の宿20系統(中井線、西武百貨店(池袋駅東口)~目白駅、中井駅、東中野駅経由~新宿駅西口間)は、駅と駅の間を結ぶ縦バスの一種でもあるけど、本数や利用客が少ない為に中型車が主に使われています。
2月29日に石神井公園駅で西武バス🚌を撮影した時に三菱ふそうの大型車(エアロスター)で埋め尽くされていたけど、その中にはメーカーである三菱ふそうトラック・バスのラッピングバス🚌もあります。
西武バス🚌の三菱ふそう車の導入は、2011年のUDトラックスのバス事業からの撤退と共に再開されていたけど、その前から日産ディーゼル→UDトラックへのOEM車であったスペースランナーAが導入されていたので、1978(昭和53)年に発生した江川事件の影響により中断されていた西武バスの三菱ふそうの大型車の復活を語るシーンでありました。
1979(昭和54)年度の導入分からは、西武ライオンズ(現、埼玉西武ライオンズ)の後援企業であった日産ディーゼルに統一されていたけど、1998(平成10)年には、東京都内扱いの新座営業所を除いた埼玉県の営業所限定で、いすゞ車の導入が再開されていました。
西武バスのいすゞ(ISUZU)車は、高速バス用車両としても盛んに導入されるようになり、路線車では、新座や都内の営業所にも進出しています。
西武バスで三菱ふそう車の導入が再開された理由は、江川事件以降メインで導入されていた日産ディーゼル工業→UDトラックスのバス事業からの撤退だけでなく、2003(平成15)年1月に三菱自動車工業(MITSUBISHI MOTORS)のふそうトラックバス部門が、メルセデス・ベンツブランドの高級車🚗でお馴染みのドイツ🇩🇪のダイムラー社の系列である三菱ふそうトラック・バスに分社化されたこともあります。
西武バスのマスコットキャラクターである、エンジェは、妖精がモチーフとなっており、エンジェル(天使)がその名の由来となっています。
西武バスのS-toryのお披露目イベントが予定されていたけど、コロナ騒動により流れてしまったのが残念であります。
本当にS-toryの実車を見てみたいと思っています。
このように、笹カラーからS-toryへと変化する西武バスを話題にすることが出来て良かったです。
おまけの画像は、2月24日に池袋駅で撮影した、親会社の西武鉄道40000系(S-TRAINの車両)の40104Fによる急行飯能行き🚃で、S-toryと同じCIカラーであることに加え、西武バスなどのバス用座席🚌💺のメーカーである天龍工業製の座席💺が使われています。
