先月(7月)22日に、甲府駅前から新宿高速バスターミナルまで、最近導入されたばかりの新車である京王バス東の日野ニューセレガ(61403、品川200か27-66号車、QRG-RU1ASCA)による特急便に乗った時のレポートです。
まずは、山梨の別荘のある石和温泉から甲府まで、115系で移動し、甲府駅の南口にあるバスターミナル(山梨交通バスセンター)に行き、バスの到着を待ちました。
今回乗ったバスは、甲府駅11時発の京王バス東による石和経由の特急便(KO1518便)で、一昨年4月10日に甲府から新宿まで乗った時と同じ便でした。
前回乗った時は、60401(品川200か22-20)号車の日野セレガR(KL-RU4FSEA)が使われていたけど、今回は、最近導入されたばかりの新車である日野ニューセレガの61403(品川200か27-66)号車、QRG-RU1ASCAに当たっていました。
京王の高速バスにニューセレガが導入されたことは全然知らなかったので、入線していた時に見慣れない京王バス東の新型セレガが来た時には、驚きの一言で、これに乗れるからラッキーだと思っていました。やはり京王バスの赤と金色の帯は、幸運をもたらす色で、京王グループの高速バスで出掛ければ良いことがあると思っています。
座席は、最前列の1Aで、隣に人が来なかったので、従来の運賃でひとりだけシートの気分を味わうことが出来ました。
この車両には、名古屋遠征の帰りに乗った名鉄バスと同様に、全席コンセントが付いていたので、携帯電話等の充電には困らなかったです。
中央高速バスでは、4列目と5列目が女性専用席となっており、この便にも設定されていました。
甲府駅を出た後、左折して中央三丁目へ。1日6往復ある甲府南経由の場合は、直進して甲府南インターチェンジへと向かうことになります。
甲府南経由の便は、今から10年前の2004(H16)年7月21日に京王バス東の50353(品川200か・836(現、26-66)号車)の三菱ふそう先代エアロバス(KL-MS86MP)で乗ったことがあるけど、こちらは湯村温泉始発でした。
この区間には、クランク(曲がりくねった場所)があり、JR身延線の善光寺駅前(善光寺バス停付近)もこうなっていました。
山梨県の善光寺は、長野県などにある善光寺と区別する為に甲斐善光寺とも呼ばれています。
その後、箱根駅伝でお馴染みの山梨学院大学へ。こちらは酒折駅からも近いです。
この路線も山梨学院大学へのアクセスにも使われているけど、渋滞時の遅延の恐れがあることがネックとなっています。
その後直進し、石和へ。高速バスの石和バス停は、石和温泉街にあり、石和温泉の駅からは徒歩10分で行けます。
山梨の別荘からは、石和バス停まで直接歩いて行くことが可能だったけど、最初から乗りたいということで、甲府から乗ったのであります。
自分が初めて中央高速バスの甲府線に乗ったのは、1994(H6)年10月31日の山梨の別荘からの帰りに石和から乗った時で、当時は京王帝都電鉄(現、京王電鉄)のバス事業(京王電鉄バスの前身)の時代で、日野のブルーリボン(セレガの前身で、88年式のK68801号車)に当たったことを覚えています。
石和を出た後は右折し、笛吹川を渡って甲府バイパスを通り、一宮へ。
この周辺はぶどう畑が軒を連ねており、春には春日居町駅前と同様に桃の花が咲き誇ります。
前回乗った時には車窓から桃の花(桃源郷)を眺めることが出来たし。
その後勝沼で最終乗車扱いが行われた後、勝沼インターチェンジから中央道に入り、登坂車線を走ってから笹子トンネルに入りました。
このバスは、1日6往復の特急便の1つであり、勝沼を出た後、途中中央道日野だけに停車していました。
通常便は、乗降兼用の中央道上野原が最終乗車扱いとなっているけど、この特急便で勝沼が最終乗車扱いとなっていたのはその為であります。
この時に運転台の速度計が見えたけど、約80~90Km/hで走行していました。
中央高速バスの甲府線は、1959(S34)年7月5日に、京王帝都電鉄(当時)、富士山麓電気鉄道(現、富士急行)、山梨交通によって開設された新宿~甲府、昇仙峡間の急行バス(3月から11月までの休日運転)で、当時は一般道経由となっていました。
1978(S53)年4月22日には、新宿~甲府、昇仙峡間の急行バスの中央道への乗せ替え及び毎日運転化により中央高速バスの甲府線としてリニューアルされていました。
それは、前年の1977(S52)年12月20日の中央道の大月ジャンクション~勝沼インターチェンジ間の開業によるもので、当時は9往復運転されていたし。
甲府南経由が加わったのは1983(S58)年1月のことでした。
湯村温泉への乗り入れは、2002(H14)年6月1日からで1日3往復。
今回乗った特急便が登場したのは、2011(H23)年2月1日のことでした。
途中山梨交通(国際興業グループのバス会社)のC751(山梨200か・386)号車、いすゞの先代ガーラ(KC-LV782R1)による甲府発成田空港行きのバスに追い抜かれました。
このバスは、1998(H10)年式の風林火山のラッピング車で、後部の行先表示が右側のスペースに2文字分しか表示されないタイプでありました。成田空港行きの場合は成田、羽田空港行きの場合は羽田と表示されるのはその為であります。
甲府~成田空港間のバスは、千葉交通(京成グループ)と共同運行による6往復(全て竜王発着、石和経由)で、勝沼を出た後成田空港まで直通となります。
この山梨交通便は、甲府を11時15分に発車していたし。
羽田空港発着(京浜急行バスとの共同運行)は4往復で同じ竜王発着、石和経由となるし。
山梨交通と言えば、7月19日に京浜急行バスとの共同運行による横浜~甲府・竜王線が開設されたことで話題となっています。こちらは、土休日を中心に2往復運転されているけど、6月28日に相模原愛川インターチェンジ~高尾山インターチェンジ間の開通に伴って、圏央道と東名高速が繋がったことにより開設されたと思われます。
これまで横浜方面から中央道に入るには、国道16号線を北上し、八王子まで出る必要がありました。
それだけでなく、東名高速から埼玉県、上信越方面へのアクセスも向上されていたし。
双葉サービスエリアの下り線には、山梨交通直営によるレストランがあり、諏訪・岡谷線や伊那・飯田線の山梨交通便も休憩が行われています。
大月ジャンクションで河口湖方面と合流し6車線区間へ。
中央道のうち、6車線区間は、上野原インターチェンジ~大月ジャンクション間だけで、上り線の相模湖バスストップ→小仏トンネル入口間が片道3車線で、高井戸~八王子間でも未だ4車線区間であることが欠点であります。
談合坂サービスエリアでは、休憩をせずに素通りしていたけど、休憩を終えて出てきた名古屋の名鉄バスセンター発新宿行きの名鉄バスによる昼行便、2253(名古屋200か31-18)号車の三菱ふそうエアロエース(LKG-MS96VP、Sクラスシート付き)とのバトルが行われ、暫く名鉄バスが前を走った後先行していました。
こちらは4月27日から28日に掛けて、名古屋遠征の帰りに名鉄バスセンターから新宿まで乗った2254(名古屋200か31-19)号車と同型であり連番でもあります。
今回導入された京王のニューセレガでは、後部幅広トイレ仕様・36人乗りの60406~60409号車の4台も含まれているので、新宿~名古屋線、新宿、渋谷~静岡、浜松線で、エアロエースに交じって使われています。
こちらは京王のエアロエースとは異なり、全席にコンセントが付いているのが特徴であります。
相模湖東インターチェンジは、下り線の出口専用で、相模湖インターチェンジの手前にあります。
3車線区間を通った後、小仏トンネルに入り、神奈川県から東京都へ。
笹子トンネルが、国道20号線にもあるのに対し、小仏トンネルは、中央道と中央本線側だけにあります。
国道20号線は、小仏トンネルを通る代わりに高尾山口駅前や大垂水峠を迂回することになるし。
中央道の小仏トンネルは、入口付近が上り坂となっているので休日には渋滞が発生しやすいのが欠点となっています。
上り線の小仏トンネル入口付近の登坂車線が走行車線に変更されていたのは、渋滞解消の為でもあるし。
圏央道と交わる八王子ジャンクションは、2007(H19)年6月23日に八王子ジャンクション~あきる野インターチェンジ間と共に開設されたけど、当時は中央道と関越道が結ばれたことで話題となっていました。前述のように今年6月28日には東名高速とも結ばれたことで利便性が向上されているし。
八王子インターチェンジには、八王子本線料金所も併設されており、高井戸~八王子間が均一料金として扱われています。
そこを出た後に石川パーキングエリアを素通りし、中央道日野バスストップへ。中央道日野バスストップは、多摩モノレールの甲州街道駅付近にあり、ここでモノレールに乗り換えて立川、高幡不動、多摩センター方面へと抜けることも出来ます。
こちらは、東急田園都市線のあざみ野、江田駅付近にある東名高速の東名江田バスストップと同じような役割を果たしているし。
1976(S51)年11月にリリースされたユーミンこと荒井由実(松任谷由実)氏の4枚目のアルバムである14番目の月に収録されている中央フリーウェイという曲は、その名の通り、中央自動車道が舞台となっており、調布基地、ビール工場(サントリーの武蔵野ビール工場)、東京競馬場などの東京都府中市近辺の風景が歌われています。
中央フリーウェイに出てきたような右に東京競馬場、左にビール工場が見える区間は、武蔵野貨物線や南武線と交差する区間でもあり、武蔵野線の始発駅である府中本町駅も見えます。
中央道府中バスストップでは、停車中の名鉄バスを追い抜いていました。
中央フリーウェイという曲は、調布基地を追い越しと歌われているけど、この時は、名鉄バスを追い越しの状態でした。
先述の山梨交通バスでは、京王バスを追い越しの状態だったし。
中央道府中バスストップは、京王線の多磨霊園駅と、西武多摩川線の競艇場前駅へも徒歩で行けます。
京王バスと名鉄バスの名古屋線は、夜行便の府中駅、聖蹟桜ヶ丘駅経由を除き、中央道の三鷹、深大寺、府中、日野、八王子の各バス停に止まることになっているけど、降車の場合はお知らせがなければ通過となります。
中央道の高井戸インターチェンジは、未だ中央道方面への入口がないのがネックとなっています。
高井戸を出た後首都高速4号線に入り、永福料金所へ。そこにはパーキングエリアも併設されています。
初台ランプで首都高を降り、国道20号線を通ってから新宿駅西口のルミネ1前で左折し、新宿高速バスターミナルに到着。その後、名鉄バスも到着していました。
長くなりましたが、乗車レポートは以上です。
今回は京王の新セレガに乗れて良かったです。