こちらは、7月26日に、新宿高速バスターミナルで撮影した、JR東海バスの日野セレガハイブリッド(静岡支店所属の747-09957(静岡200か・765)号車、BJG-RU1ASAR)による渋谷・新宿ライナー静岡11号(JT4311便、新宿高速バスターミナル17時発静岡駅北口行き)で、40人乗り後方トイレ付き4列ワイドシート(コンセントも完備)となっています。
JR東海バスのセレガハイブリッドは、2009(H21)年12月1日に、東海地区としては初めてとなるハイブリッド高速バスとして、747-00957号車と747-00958号車の2台が名古屋支店(あおなみ線の小本駅付近にありJR東海バスの本社と隣接)に配置され、東名ハイウェイバスを中心に活躍していたけど、今年になってからそのうちの747-09957号車が静岡支店に転属され、名古屋200か25-98号車から静岡200か・765号車に変更されています。
一方の747-09958(名古屋200か25-99)号車は、名古屋支店に残り、名神高速バスを中心に活躍しているし。
セレガーラのハイブリッドは日野セレガだけで、いすゞガーラは全て通常仕様のディーゼル車となっています。
前面、側面に描かれているHybridのロゴがセレガハイブリッドの証でもあるし。
路線バスでは、日野はブルーリボンシティハイブリッド、いすゞはエルガハイブリッドで分けられているけど、前者の日野自動車は、ハイブリッドバスを初めて実用化した会社でもあります。
こちらは、ハイブリッド乗用車の十八番である親会社のトヨタ自動車で、1997(H9)年のプリウスを皮切りにハイブリッドカーが売り出されるようになったことに共通しているし。
日野自動車の2トン級小型トラックであるデュトロ(トヨタ自動車にダイナ/トヨエースとしてOEM供給されている)でもハイブリッドが充実しており、その最新バージョンのCMでヒノノニトンと宣伝されています。
747-09957号車が静岡支店に移ってからは、静岡・浜松発着の高速バスで活躍しているけど、新宿駅のほか、東名ハイウェイバスとして東京駅にも顔を出すこともあります。
JR東海バスの日野セレガ(747番台)は初代セレガの時から積極的に導入され、大部分を占めるようになっているし。
渋谷・新宿ライナー静岡号は、1日10往復(うち、清水駅前経由が下り4本、上り3本、東静岡発着が2往復で)、京王バス東とJR東海バス(5往復ずつ)の共同運行となっています。
渋谷・新宿ライナー静岡は、新宿を出た後、渋谷駅(マークシティ)へと向かい、池尻ランプから首都高→東名高速に入り、東名向ヶ丘(東京料金所付近)、東名江田に停車。
東名江田バス停は、東急田園都市線と横浜市営地下鉄ブルーラインのあざみ野駅から徒歩で行くことも出来ます。
その後足柄サービスエリア(変更の場合あり)で開放休憩が行われ、清水駅前を経由しない便は、静岡インターへ。静岡インターで高速を降りた後、中村町、中田三丁目(セントラルスクエア北)に停車し、静岡駅北口、2往復のみ静岡駅から東静岡駅南口へと向かうことになります。
清水駅前経由のルートは、清水インターで高速を降りた後、清水駅前(西友清水店前)、桜橋駅前、草薙一里山、草薙駅南、東静岡駅南口に停車してから静岡駅北口へと向かうので、清水インターから北側(新静岡を含む)をカバーする新宿駅新南口~新静岡駅~静岡駅間の駿府ライナー(JRバス関東、しずてつジャストライン(静岡鉄道の子会社)による共同運行で1日13往復、土休日は15往復運転)に対して、南側がカバーされています。
車両は、京王バス東で、原則的に名古屋線や浜松線にも使われている後部幅広トイレ(パウダールーム)付きの36人乗りの三菱ふそうエアロエースまたは日野ニューセレガ(61406~61409号車)が、JR東海バスで、40人乗り後方トイレ付き楽座シートの日野セレガや三菱ふそうエアロエース(744番台)を中心に使われています。
渋谷・新宿ライナー静岡線が開業したのは、2007(H19)年4月20日のことで、当初はJR東海バスによる単独運行で3往復でした。
同年12月1日には京王バス東も参入し、現在に至っています。
当初は渋谷・新宿ライナー浜松号と同様にJR側(高速バスネット)でしか予約出来なかったけど、2010(H22)年4月1日からはハイウェイバスドットコムでも出来るようになっているし。
渋谷・新宿ライナー浜松号(京王バス東、JR東海バス、遠州鉄道(遠鉄バス)による3社共同運行)は、前年の2006(H18)年12月15日に渋谷・新宿ハイウェイバスとしてJR東海バス2往復、京王バス東1往復で開設され、2011(H23)年3月19日に遠鉄バスがイーライナー渋谷・新宿号として参入していました。
現在の本数は、京王バス1往復(土休日等に臨時便が運転される場合は2往復)、JR東海バス2往復、遠鉄バス1往復の計4往復または5往復で、新宿を出た後、渋谷マークシティ、東名向ヶ丘、東名江田に停車し、足柄・牧之原の両サービスエリアで休憩が行われてから浜松インターで東名高速を降り、浜松インター駐車場、篠ヶ瀬、子安、相生バス停に停車した後に浜松駅前へと向かうことになります。
浜松線でも静岡線と共通の車両が使われるので、747-09957号車の日野ハイブリッドが使われることもあります。
新宿~沼津間の高速バス(さんさんぬまづ・新宿号、京王バス東と富士急シティバスによる共同運行)は、2006(H18)年7月14日に開設された路線で、これまで中央道経由が当たり前だった京王の定期高速バスが東名進出を果たした時でもありました。
沼津線には三島経由(上りは1本を除いて三島始発)もあるけど、富士急シティバスだけの設定でみしまコロッケ号と呼ばれています。
新宿に乗り入れるJRバスは、新南口高速バスターミナル(現在は代々木駅付近に乗り場が仮移転、降車は東口)発着がメインとなっているけど、新宿高速バスターミナルに乗り入れることで違和感があります。
実際にJRバス関東の中央道支店諏訪営業所(旧、下諏訪支店)による中央高速バスの諏訪・岡谷線のJR便(1日2往復)も新宿高速バスターミナルに乗り入れているけど、このような風景は、1987(S62)年7月1日にJR東日本バス(JRバス関東の前身)が茅野線の諏訪・岡谷方面への延長と共に参入した時から見られているけど、当初はトイレ付きの国鉄専用形式の車両が使われていたことから、京王を始めとする他の中央高速バスの運行会社も渋滞対策によりトイレ付きの車両が導入されたきっかけともなっていました。
2009(H21)年7月31日に廃止された南アルプス号(新宿駅新南口~高遠間、JRバス関東、伊那バス、京王電鉄バスの共同運行だった路線)で、逆に京王電鉄バスの車両が伊那バスと共に新南口のターミナルに乗り入れていたという珍しい現象も見られていたし。
この路線は京王ではなくJRバス主導の路線だったので、京王で商標登録されている中央高速バスの一員とはならず、ハイウェイバスドットコムでの予約が不可能となっていました。
JR東海バスでは、4列ワイドシート(緑色の座席)の新車(日野ニューセレガ)が2台導入され、青春ドリームなごや号(名古屋駅~東京駅間)で営業運転入りしていたことで話題になっています。
この時に、新宿高速バスターミナルで、JR東海バスのセレガハイブリッドを撮影することが出来て良かったです。