こちらは、一昨日(12月7日)に、東武鉄道の南栗橋車両管区で行われた東武ファンフェスタの撮影会会場で展示されていた、8000系の8111F(ツートンカラーのイベント専用車)です。
この車両は、東上線所属時代の2010(平成22)年以来毎年展示されており、ツートンカラー化された今でも撮影会のレギュラーとなっています。
2010(平成22)年12月5日は、8111Fが牽引車として使われていた8505F(今月に入ってから廃車となった編成)と共に展示されていたことを覚えているし。
東武ファンフェスタが12月の第一日曜日に行われるようになったのは、2010年からであります。
2011(平成23)年12月4日は、南栗橋工場でツートンカラー化される前の最後の晴れ姿が披露されていたけど、当時は午前は特急池袋、午後は快速急行小川町の表示となっていました。
当時東上線の快速急行の表示は、特急時代と同様の緑色だったけど、現在は準急と交換の上で濃い青色の表示となっています。
2012(平成24)年12月2日には、ツートンカラー化されて初めて迎えていた東武ファンフェスタで、船橋から南栗橋までの東武ファンフェスタ号として使われていました。
今年は、区間急行南栗橋の表示で展示されていたけど、イベント専用車である為に通常の運用に就くことはないので貴重な表示でした。
本線系統の区間急行は、朝と夕方以降に運転されるかつての準急と同様の列車であり、浅草から北千住まで各駅に停車し、西新井、草加、新越谷、越谷、せんげん台、春日部、東武動物公園に停車し、東武動物公園より先は再び各駅に停車することになります。
区間急行のうち、浅草~館林、太田間の直通運転は健在だけど、浅草~新栃木間の区間急行は、平日、土休日共に、浅草 22時32分発、新栃木 5時01分発の1往復のみとなっています。
区間急行南栗橋行きは、朝と夜間に見られているし。
来年春に、東武東上線の川越市~小川町間がATC化されるのに伴い、8111Fの東上線凱旋走行が先月16日に森林公園検修区で行われていた東上線ファミリーイベントが最後となり、定期的に行われているイベントでの8111Fの展示が南栗橋での東武ファンフェスタだけとなってしまうことで寂しさを感じてしまいました。
今から10年前の2004(平成16)年は、南栗橋工場が、西新井工場と杉戸工場との統合により開設された年であり、あれから10年経っていました。
かつて西新井駅の南側にあった西新井工場は老朽化により手狭となったことで閉鎖されていたけど、この流れは、2000(平成12)年に西武鉄道の所沢車両工場が閉鎖され、武蔵丘車両検修場(南栗橋工場と同じく最新の設備を持つ工場)に移転されていたことに準じています。
10年前の今頃は、東武東上線で開業90周年記念として8108Fがツートンカラー化されて一般の営業列車に使われていたので、8111Fがツートンカラー化されて動態保存されていることのヒントとなっていました。
あの時の8108Fのツートンカラーは大好評であり、翌年の2005(平成17)年6月にツートンカラーとしての運用を終え、従来塗装に戻された後、2008(平成20)年3月に廃車となり、8517Fと一緒に北館林(渡瀬北留置線)まで廃車回送されていました。
8108Fのツートンカラーへの変更はやはり南栗橋工場で行われていたし。
東武顔として最後まで残った8111Fは、2011(平成23)年6月に東上線での定期運用を終えた後、動向が気になっていたけど、根強い人気があることから、東武博物館の手によって、登場当時の姿に近づける形で動態保存されて現在に至っています。
今年の東武ファンフェスタは、10回記念だけでなく、南栗橋工場開設10周年記念でもありました。
おまけの画像は、日光線、鬼怒川線用の6050系6156Fとの並びです。