こちらは、4月26日に、京成高砂駅で撮影した、京急ブルースカイトレインの606Fによる三崎口行きです。
4月1日から、側面には、オーストラリアのカンタス航空(Qantas)によるオーストラリアキャンペーンのラッピングが施されているので、昨年9月14日から今年3月28日まで運転されていたワンワールド(JAL(日本航空)やアメリカン航空などが加盟している航空連合)のラッピングの流れが 組まれています。
カンタス航空は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州のシドニーが本拠地のカンガルーマークの航空会社であり、1998年にワンワールドが結成された時から加盟しているという縁もあるし。
カンタスのQは、創業の地であるクイーンズランド州がその由来であり、設立されたのは、1920年(日本で言えば大正9年)11月のことで、世界で3番目に古い航空会社であります。
5月22日から6月8日に掛けて、オーストラリアのシドニーで、Vivid Sydneyという光と音楽の祭典が行われることや、今年8月1日に、カンタス航空による羽田~シドニー線がボーイング747-400型機によって就航することによるPRでもあります。
ボーイング747型のジャンボ機は、日本の二大航空会社であるJALやANA(全日本空輸)にもあったけど、現在は日本乗り入れのジャンボ機が少なくなってきているので、カンタスのジャンボ機も貴重となっています。
成田~シドニー間は、JALとカンタスによる運航だけど、カンタス便にジャンボ機が使われているし。
因みにオーストラリアの格安航空会社(LCC)であるジェットスター航空やジェットスター・ジャパンなどの系列会社は、カンタスの系列であります。
成田空港では、JALやカンタス航空などのワンワールド系が第2ターミナルビル発着となるので、終点の手前の空港第2ビル駅から行くことになります。
4月8日に開設されたLCC専用の第3ターミナルビルも、空港第2ビル駅から行くことになるし。
ANA、ユナイテッド航空などのスターアライアンス系は第1ターミナルビル南ウイング、デルタ航空、大韓航空、エールフランスなどのスカイチーム系は第1ターミナルビル北ウイングから発着するけど、これらの場合は、終点の成田空港駅から行くことになるし。
昨年5月には、606FにANA(羽田発着の国際線キャンペーン)のラッピングが施されていたこともあり、昨年5月25日の京急久里浜でのイベント(京急ファミリー鉄道フェスタ)で展示されていたこともあったけど、当時と比べて、前面の行先・種別表示が、他の600形や2100形、1000形の初期形と同様に、フルカラーLEDに交換されています。
側面は、方向幕のままとなっているし。
606Fは、1995(平成7)年6月に東急車輛製造(現、総合車両製作所横浜事業所)で製造された編成であり、登場当時は、他の600形と同様にオールクロスシートとなっていました。
あれから10年経った2005(平成17)年3月14日には、座席のロングシート化と共に、ブルースカイトレイン塗装となったけど、ブルースカイトレイン塗装のまま車体更新され、今年でブルースカイトレイン10周年を迎えていたのであります。
2005年6月からは2157Fもブルースカイトレイン塗装となっていたけど、今年になってからは、車体更新により入場した為に、車体更新されたばかりの2133F(けいきゅんマーク付き)に交代されていました。
2133Fは、2100形で最後まで残っていたドレミファインバータ車として有名でありました。
606Fは、アクセス特急の運用にも対応しているので、羽田空港だけでなく、成田空港にも乗り入れることもあるので、航空会社のラッピング電車に相応しいと思っています。
京急久里浜線の三浦海岸~三崎口間は、1975(昭和50)年4月26日に開業した区間であり、奇しくもこの日に開業から40年経ったのであります。
京急600形は、1994(平成6)年3月のデビュー当時は、601Fと602Fの2編成で、ワイパーカバーがグレーとなっていました。
当時は、地下鉄乗り入れ運用のほか、2ドアクロスシートだった2000形と共に快特のA運用に盛んに使われていたけど、1998(平成10)年11月18日の羽田空港への新線の開業の時から2002(平成14)年10月11日まで、羽田空港と成田空港の間を京成本線経由で結んでいた直通特急(エアポート快特、エアポート特急)の間合いとして、京成上野~成田空港間のエアポート特急、京成上野~京成高砂間の普通列車にも使われ、京成上野にも顔を出していたこともありました。
このような運用は、かつて成田空港に乗り入れていた都営地下鉄の5300形にもあったし。
2010(平成22)年7月17日の成田スカイアクセス線の開業により、京急車の運用がアクセス特急にシフトされていたので、京成本線の京成高砂~京成成田~成田空港間での定期運用が見られなくなっています。
京急車による京成高砂、青砥~三崎口間の運用(日中は京急線でSH快特となる)は、1057Fによるイエローハッピートレインがよく使われている運用であり、1989(平成元)年に1500形が地下鉄乗り入れに進出するまでの間は、当時特急運転だった旧1000形(2010(平成22)年6月に全廃となった車両)が当たり前となっていました。
旧1000形は、120Km/h運転に対応していなかったので、快特運用に入った時には110Km/hが限度でした。
京急の120Km/h運転は、1995(平成7)年4月1日に、品川~横浜間の快特で開始されていたけど、2000形のほか、600形も当初から120Km/h運転列車に使われています。
アクセス特急は、京成車を含めて120Km/h運転となっているので、品川~横浜間の快特で実績のある京急車がアクセス特急にシフトされていたのはそのはずであるし。
京成高砂駅前の踏切には、以前跨線橋があったけど、金町線専用の高架ホームの設置により撤去されているので、踏切を渡らずに反対側に出る場合は、駅舎を通らなければならない状態となっています。
このように、京成高砂駅で、京急のブルースカイトレインを撮影することが出来て良かったです。