5月30日は、東京駅の21番線で、E4系Maxの重連の16両編成(P19編成とP81編成)によるMaxとき/Maxたにがわ347号を撮影しました。
この列車は、東京駅の21番線(北陸新幹線の前身である長野新幹線の開業と共に増設されたホーム)を20時24分に発車し、各駅停車で新潟へと向かう列車だけど、後ろの8両(1~8号車)が途中の越後湯沢駅で切り離されるMaxたにがわ347号となり、前の8両(9~16号車)が、越後湯沢からMaxとき347号として、8両単独で新潟へと向かうことになります。
その前は、新潟 18時16分発のMaxとき342号(全区間16両運転で、途中、燕三条、長岡、越後湯沢、大宮、上野に停車)に使われていました。
このような16両の重連での運転は、1992(平成4)年7月1日に開業した山形新幹線つばさ号で活躍していた400系(元祖ミニ新幹線)や併結用の200系から使われている併結新幹線のアイデアが生かされており、16両の重連での運転時に定員が1634名と、日本の新幹線で最大級の定員を誇ることで、通勤輸送列車にも盛んに使われています。
E4系の8両の単独時の定員は817名なので、閑散時での運用にも対応しているし。
1997(平成9)年12月20日に、E4系が東北新幹線でデビューした時には、重連運転が当たり前となっていました。
8連での単独運転が行われるようになったのは、つばさ号との併結列車にも進出していた1999(平成11)年4月29日のことだったし。
E4系が、東北新幹線で活躍していた頃は、16両の重連だけでなく、東京~福島間でのつばさ号(E3系で、2010(平成22)年4月までは400系も使われていた)との併結運転でも活躍していたこともありました。
E5系の導入によって東北新幹線から完全撤退し、上越新幹線専用となったのは、2012(平成24)年9月29日のことで、つばさ号との併結列車も最後まで残されていました。その玉突きにより、上越新幹線からE1系(元祖Max)が引退していたし。
同年3月17日の改正までは、東北新幹線でE4系による重連も見られていたけど、入れ替わりに、上越新幹線のE4系の重連の運転区間が越後湯沢から新潟まで拡大されていたし。
2005(平成17)年12月9日までは、東北新幹線の盛岡駅まで定期運用されていたこともあったけど、240Km/hまでしか出せないということで真っ先に撤退していたのであります。
この時に使われていた編成は、Maxとき347号(前の8両、新潟行き)がP19編成、Maxたにがわ347号(後ろの8両、越後湯沢止まり)がP81編成で、塗装変更により見納めとなる旧塗装のコンビでありました。
P19編成は、2001(平成13)年6月に川崎重工業車両カンパニーで製造された編成であり、当初は仙台総合車両所(後の新幹線総合車両センター)所属により、東北新幹線で使われていました。
同じ年の5月7日には、E4系Maxが上越新幹線にも進出していたし。
川崎重工業の川崎の名は、故・川崎正蔵氏によって創業されていたことが由来であり、神奈川県の川崎市とは無関係であります。1878(明治11)年に川崎正蔵氏によって設立された川崎築地造船所がそのルーツとなっているし。
川崎重工業が、川崎造船所として神戸で設立されていたのは、1896(明治29)年10月のことであります。
川崎重工業車両カンパニーでは、後述の日立製作所と共に、0系の時から新幹線車両が盛んに製造されています。
JR東日本の在来線車両の製造は、殆どが総合車両製作所(新津事業所または横浜事業所)で行われているので、川崎重工業製の車両導入は新幹線車両がメインとなっています。
川崎重工業と言えば、再来年春に導入される予定の東武鉄道の新型特急である500系(初の分割・併合タイプ)が製造されるということで話題になっているし。
P81編成は、2003(平成15)年7月に日立製作所で製造されていた車両であり、E4系の最終増備車であるP82編成と共に、長野新幹線(現、北陸新幹線)での急勾配及び50/60Hz(長野乗り入れ)対応となっているけど、営業運転で乗り入れた実績がないので幻となっています。
2001(平成13)年7月22日から2003(平成15)年9月15日までの間は、抑速ブレーキを強化させた急勾配対応のP51編成とP52編成によるMaxあさま号が、夏季の書き入れ時に、軽井沢→上野または東京間で運転されていたこともあったけど、客を乗せた状態で急勾配を登ることに無理があった為に、軽井沢まで回送され、下り坂では問題のない営業運転に入っていたのであります。
200系やE4系が、東京~新潟間の速達列車に使われていた頃、大宮駅に停車せずに、東京~新潟間で端から端までノンストップとなっていたのは、どちらも加速度が悪い為だったからであり、E2系に置き換えられてからは加速度が向上されたので大宮駅にも停まるようになったのであります。
E1系でも言えるけど、オール2階建てのMaxの場合は、重量増により加速度が劣るという問題があるのでそのはずだし。
1997(平成9)年10月1日に長野行き新幹線として開業した当時は、東京~長野間ノンストップの列車もあったことを覚えています。
現在全ての列車が大宮駅に停車するようになったことは、東海道新幹線で全て新横浜駅に停車するようになったことと同じことであるし。
E4系は、今年度末(遅くても来年3月)までの間に、朱鷺色(ピンク色)ベースの新塗装に変更されることになり、黄色ベースの塗装が無くなることで残念に思っています。
このような重連で運転される時には、旧塗装と新塗装の組み合わせも見られることもあるけど、こちらは過度期の組み合わせとなっています。
E4系のうち、重連で運転される定期列車は、Maxとき305,307,309(T),315,327,339,341,343,347号(T)
300(T),302,308,320,332,336,338,342,348号(T)
東京~新潟間で、T印は東京→越後湯沢、高崎→東京間でMaxたにがわ号と併結で下りの越後湯沢からと上りの高崎までは8両編成
Maxたにがわ403,413,417,475(高),309(T),347号(T)
400,402,408,472(高),474(高、土休日運休),300(T,高),348号(T,高)
T印は東京→越後湯沢、高崎→東京間でMaxとき号(新潟発着)と併結
高印は高崎発着で無印は越後湯沢発着
E4系Maxは、床下に収まりきれない機器類が、車端部に纏められているのが特徴であり、E1系もこうなっていました。