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こちらは、5月21日に、京王れーるランドで撮影した、2400形(旧400形)の2410号車です。
京王2400形は、前身である京王電気軌道の時代の1940(昭和15)年に、3ドア14mの中型車両の400形として401号車から410号車までの10両が、日本車輌で製造されていました。
1944(昭和19)年に大東急連合となってからは、2400形となり、1963(昭和38)年8月に1500V化されるまで活躍していました。
そのうちの2401,2409,2410号車は広幅貫通路となっていたことにより、支線(競馬場線及び動物園線)用車の220系となり、このデハ2410号車は、5000系と同様のアイボリーに赤帯塗装のデハ222号車として、デハ2409号車から電装解除されたクハ232号車とペアが組まれた2両編成として、1969(昭和44)年の京王線のATS化まで活躍していたし。
競馬場線は、1955(昭和30)年、動物園線は、1964(昭和39)年に開業していたけど、奇しくも開業記念日はどちらも昭和の日に当たる4月29日のことでありました。
京王線のATSは、2011(平成23)年10月2日の京王線系統全線(相模原線は前年の2010(平成22)年3月26日に先行的に切り替えられていた)、一昨年3月3日の井の頭線のATC化によって進化していたし。
ATS化によって廃車となった後、この222号車が解体を免れ、222号車への改造工事が行われていたのと同じ桜上水工場で、デハ2410号車への復元工事が行われ、縁の地となった多摩動物公園駅前で静態保存されていました。
この車両は、410→2410→222と2回改番されていたし。
桜上水工場は、1983(昭和58)年に若葉台検車区と共に開設された若葉台工場に移転され、その跡地は住宅展示場に転用されています。
桜上水検車区は、若葉台検車区管理の電留線である桜上水派出所となっているし。
デハ2410号車は、1998(平成10)年に、デハ2015号車やクハ5723号車と共に京王資料館に移されたけど、一昨年10月10日の新生京王れーるランドの開設により、元の場所に戻ってきたことになります。
デハ2410号車の特徴は、京王れーるランドでの保存車で唯一、路面電車色が強かった新宿駅付近の地上線だけでなく、新宿追分のターミナル(新宿ビルディング、旧京王本社ビル)に乗り入れていた頃の面影があることであります。
1980(昭和55)年3月16日に、都営新宿線の新宿~岩本町間が開業し、京王新線を介して相互直通運転が開始されてからは、別の局(会社に相当)の路線でありながら、新宿~新宿三丁目間で、京王電車の新宿追分乗り入れが復活していたし。
京王線が昔路面電車だったということは、歴史に詳しい人でないと分からない状態であり、知らない人が多いです。
今から102年前に京王線が笹塚~調布間で開業した時には、路面電車の車両が使われていたことで、大型の通勤型電車が頻繁に行き交っている現在と比べて想像出来ない状態となっているし。
京王バスは、新宿~笹塚間及び調布~府中、国分寺間で、鉄道の開業までの繋ぎとして、京王電車と共に開業していたので、京王電車と共に102年の歴史があります。
新生京王れーるランドが開設された一昨年(2013(平成25)年)は、京王線や京王バスの100周年のほか、井の頭線が渋谷~井の頭公園間で開業してから80周年を迎えた節目の年でもありました。
デハ2410号車は、古い車両であり、保護の為に後側しか入ることが出来なかったので、東武博物館にある5700系のモハ5701号車と同じような状態となっていました。
運転台部分側に立ち入ることが出来ないのが残念であるし。
側面は、旧紋章のバンザイマークがあり、K.T.R.の表示がでっかく書いてあるほか、窪みのあるドアがあるのが特徴であります。
2700系や1900系も、窪みのあるドアとなっていたし。
京王2400形は現役当時吊り掛けモーター音を唸らせながら走っていたので、京王れーるランドの保存車で唯一の吊り掛けモーター車であります。
このように、京王れーるランドで、この2410号車を見ることが出来て良かったです。