続いては、一昨日(6月9日)に、都電荒川線の荒川電車営業所(荒川車庫)で行われた、2015路面電車の日イベントで7003号車の全般検査入場シーンを反対側から見たところです。
この時は、前回の8810号車の時と同様に、検査入場したばかりの段階だったので、ワイパー及びヘッドライトの周りの金具が外された状態でありました。
側面には、とあらんによる解説の表示があったけど、お子様の為に、ふりがなの表示もありました。
こちらは、都電おもいで広場や荒川電車営業所で配布されている、お子様向けのパンフレットである都電荒川線ものしりブックにも、ふりがな付きで書いてあります。
都電の荒川車庫のうち、このような車両検査を受け持つ場所は、荒川車両検修所であり、検車部門と修車部門に分かれているけど、今回の7003号車の全般検査は、修車部門(自動車でいう車検整備場)担当となっているし。
都電の7003号車は、1955(昭和30)年12月に、7057号車として製造され、同期に製造されていた7056号車(現、7002号車)と共に青山電車営業所(かつて7500形が所属していた車庫)に配属されていました。
1968(昭和43)年10月に青山電車営業所の廃止により、大塚電車営業所に移り、翌年の1969(昭和44)年11月に荒川入りしていたし。
1978(昭和53)年2月には、ワンマン化により、7089→7031号車と共に、アルナ工機で車体が載せ替えられて、7003号車となり、1991(平成3)年3月には、7013号車と共に冷房改造されていました。これにより、冷房
改造の対象とならなかった6両を除いて冷房改造が完了していたし。
7000形が当時兵庫県尼崎市にあったアルナ工機(現、アルナ車両)で乗せ替え新造が行われた時や、冷房改造された時には、貨車積みによる乙種輸送が行われていました。
8500形以降の車両では、乙種輸送が行われずに、尼崎市のアルナ工機→大阪府摂津市のアルナ車両(阪急電車の正雀工場に隣接)から荒川車庫まで直接トレーラーで輸送されていたし。
7003号車には、ドライブレコーダー(ミラー横の細長い箱が目印)付いていることで検査を通して残されることになるけど、今年引退予定の7026号車以外のドライブレコーダーの付いていない7000形である、7007,7013,7019,7023,7025,7031号車の動向が気になります。
このように、都電7003号車の検査入場シーンを見ることが出来て良かったです。