こちらは、6月7日に、都電荒川線の荒川電車営業所(荒川車庫)で行われた、2015路面電車の日イベントで、お子様撮影会用として展示されていた、7000形7001号車(赤帯塗装)です。
このようなお子様撮影会は、小学生以下のお子様対象により、運転台で記念撮影が出来る企画であり、行列が出来るほどの大盛況でした。
この時には、路面電車の日ヘッドマークも取り付けられていたので、外観の撮影だけでも楽しむことが出来たし。
7001号車は、1955(昭和30)年12月に7055号車として、日本車輌で製造された当初から、荒川電車営業所所属なので、7000形で唯一の生え抜きであります。
こちらは、当然のことながら、旧車体の7055号車の時代に王子駅前~赤羽間(1972(昭和47)年11月に、都心部で最後まで残っていた城東地区の路線と一緒に廃止された全区間併用軌道だった区間)を走っていたこともありました。
王子電気軌道によって開拓された路線(都電27系統と32系統)のうち、廃止されたのは、王子駅前~赤羽間だけであり、都電おもいで広場で展示されている7500形7504号車も、赤羽まで乗り入れていた実績もあったし。
1978(昭和53)年には、車体が載せ替えられて7001号車となり、現在の7022号車と同じ青帯塗装へ。
当時は、非冷房、白幕表示だけでなく、ヒューゲル式の集電装置により、折り返しの時に切り替わるシーンが見られていました。
ヒューゲル式の集電装置は、7500形更新車にも受け継がれていたけど、7000形や7500形更新車のパンタグラフ化により、6000形6152号車と、前述の7504号車の2両が最後までヒューゲルのまま残されていました。
1990(平成2)年12月には冷房化され、ヒューゲルからパンタグラフへ。この時点では、アイボリーに緑帯塗装となっていたし。
車体再更新(前面表示のLED化)が行われたのは、2006(平成18)年のことだったので、2011(平成23)年3月に、7511,7512号車と共に廃車となった7004号車と共に、最後まで残った方向幕車となっていました。
一昨年11月には、昭和40年代の黄色に赤帯塗装に変更されたけど、塗装変更される前は、城北信金のラッピングが施されていたし。
この赤帯塗装は、7055号車の時代と同じ塗装であるので、7001号車がトップナンバーであることや、7055号車として新製されてから荒川車庫所属という生え抜き車であることが赤帯リバイバルの決め手となっていました。
2007(平成19)年5月には、9001号車の登場記念として、7001,7008,7010号車に花電車がイメージされたラッピングが施されたことがあり、そのうちの7001号車は、このラッピングから花電車の装飾を外したイメージのある塗装となったので、思い入れのある状態となっているし。
昨年10月5日の荒川線の日のイベントでは、このようなお子様撮影会が、8806号車によって行われるはずだったけど、終日雨だった為に屋内で風船とあらんをバックに行われていたので、今回は予定通り行われて何よりでした。
このイベントが終了した後に通常の営業運転に入っていたけど、期待していた路面電車の日ヘッドマークは付いていなかったのが残念でした。