6月2日は、渋谷駅西口バスターミナルから、上町駅付近の桜小学校まで、東急バスのいすゞエルガハイブリッドのT1335(品川200か26-91号車)による渋23系統(松陰線)の桜小学校行きの弦巻入庫便に乗りました。
渋23系統は、玉川通り(国道246号線)、世田谷通りを経由し、農大前で右折してから千歳船橋、小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅へと結ぶ路線であり、桜小学校前行きは、渋谷発着の入庫便であります。行き先表示は、上町(桜小学校)となっていたので、渋21系統の上町駅行きと紛らわしい状態だし。
この日は、渋21系統で上町駅へと向かうつもりで乗ったけど、未だ乗ったことが無かったいすゞエルガハイブリッドによる渋23系統の桜小学校(上町)行きのバスを見たので、終点の桜小学校まで乗って行ったのであります。これによりエルガハイブリッドに初めて乗ることに成功していました。
前と後ろ、側面の上部にHYBRIDのロゴがあるので一目瞭然だったし。
東急バスのハイブリッドバスは、目黒営業所に日野ブルーリボンシティハイブリッド、弦巻営業所と高津営業所にいすゞエルガハイブリッドが配置されているけど、弦巻営業所のエルガハイブリッドは、大型車であることから、渋21系統(渋谷駅~上町駅間)、渋23系統(渋谷駅~祖師ヶ谷大蔵駅間)、渋24系統(渋谷駅~成城学園前駅間の東急バス便)中心で使われています。
渋24系統は、東急バスで唯一道玄坂を通る路線で、小田急バスの狛江営業所(多摩ナンバーの営業所)との共同運行便でもあり、小田急バスにもエルガハイブリッドがあります。
渋23系統は、弦巻営業所によって開設された路線であり、1993(平成5)年にバスターミナルが出来る前は、手前の祖師ヶ谷大蔵(現、山野小学校)での折り返しとなっていました。
渋21系統(松陰線)は、1969(昭和44)年5月に玉電(東急玉川線)の廃止により、渋谷~下高井戸間の直通運転が廃止されたことから、上町と渋谷を結ぶバス路線として、玉電の大橋車庫の跡地から転用された大橋営業所によって開設された路線で、高津営業所の渋12系統と共に、玉電の代替路線でもあります。
2002(平成14)年3月16日に、大橋営業所から現在の弦巻営業所に移管され、新生松陰線として渋23系統と一体で運用されるようになっていました。
大橋営業所は、その半年後の2002年9月に廃止され、その跡地は首都高中央環状線の大橋ジャンクションに転用されています。
大橋営業所の時代は、日野車とUD(日産ディーゼル)車がメインとなっていたけど、弦巻営業所に移管されてからは、いすゞ車がメインとなっています。
かつて弦巻営業所では、いすゞ車とUD車がメインとなっていたけど、現在は、三菱ふそう車や日野車も加わっているし。
1999(平成11)年7月11日に、世田谷線に乗った帰りに、上町から渋谷駅まで、渋21系統(どの車両に乗ったかは覚えていない)に乗ったことがあるけど、大橋時代としては最初で最後でした。
東急世田谷線で、現在当たり前となっている300系301F(当時はサザエさんのラッピング電車だった)の初日を迎えていた時でもあったけど、車両の不具合により先に上町車庫に入庫されたという悲惨な思い出がありました。
東急300系の初乗車に関しては、同年8月10日にリベンジに成功していたし。
今回乗ったエルガハイブリッドであるT1335(品川200か26-91)号車(QQG-LV234L3)は、昨年1月に、T1334(品川200か26-90)号車と共に弦巻営業所に導入された車両であります。
その他には、T1237(品川200か25-53)、T1432(品川200か27-94)号車もあり、高津営業所に導入されたエルガハイブリッドのTA1446(川崎200か14-83)号車に関しては、神奈川県の営業所としては初導入となっています。
今年度には、東急バスに70両の新車が導入される予定だけど、その中にはハイブリッド車両も含まれています。
世田谷区にある淡島、下馬、弦巻、瀬田の各営業所の場合は、世田谷ナンバーとなるし。
昨年11月17日に、世田谷ナンバーが、杉並ナンバーなどと共に登場した時には、125cc以下のバイクでもないのに、世田谷区民であることがすぐに分かってしまうことで反対の声も聞こえていました。こちらは杉並ナンバーなどでも言えることだし。
いすゞのエルガハイブリッドは、2011(平成23)年の東京モーターショーで試作車が展示され、翌年の2012(平成24)年8月に量産車が発売されていました。
一番最初に導入されたのは、阪急バスであり、都営バスにも、2012(平成24)年度のX代として、深川自動車営業所を中心に導入されていました。昨年度のZ代車は、全て標準仕様のエルガで、ハイブリッドの導入はなかったし。
京王バス(京王電鉄バスグループ)では、一昨年永福町営業所に試験的に導入され、府中、桜ヶ丘、多摩、南大沢の各営業所と、寺田支所にも導入されています。
エンジンは、D-CORE仕様の6HK1-TCC(直列6気筒の260PS)であり、変速機は、6速AMT(自動変速マニュアルトランスミッション)、ハイブリッドシステムは、パラレル方式であります。
日野ブルーリボンシティハイブリッドで、バッテリーが屋根上にあることに対し、エルガハイブリッドでは、後部座席の横にバッテリーがあるので、標準仕様のエルガ(ディーゼル車)と同様に高さ制限により、ブルーリボンハイブリッドが入れない路線にも使えるというメリットがあるけど、後部座席側にバッテリーがある関係で、座席定員が減ってしまうというデメリットがあります。
ハイブリッドの場合は、右側後ろのバッテリーの部分の窓が、トイレ付きの観光バスタイプの車両と同様に埋められているし。
渋谷駅を出た後、玉川通りを通り、三軒茶屋へ。ここまでは、東急田園都市線(旧、新玉川線)の真上を走る区間で、かつて大橋営業所があった時から、東急バスが盛んに行き交う区間となっています。
目黒区側の大橋の地名は、目黒川に掛かる大橋がその由来となっており、それより北は暗渠(遊歩道)であります。
その遊歩道は、途中で北沢川と烏山川に分かれるけど、以前烏山川部分の遊歩道を歩いて池尻大橋から三軒茶屋まで歩いたことがあります。更に歩けば若林、宮の坂方面へと行けるし。
三軒茶屋駅からは、世田谷通りに入り、渋21系統と同じルートで上町方面へ。
渋21系統では、世田谷駅前を出た後に上町駅前で右折し、すぐに左折してからの折り返しとなるのに対し、上町バス停へと向かい、終点の桜小学校で降車扱いが行われた後に左折し、弦巻営業所に回送されていました。
弦巻営業所は、世田谷区弦巻にある営業所で、サザエさんでお馴染みの東急田園都市線の桜新町駅や、東急世田谷線の上町駅からどちらも徒歩10分程度で行くことが出来ます。
弦巻営業所発着の路線は、渋05系統(渋谷駅~弦巻営業所間、弦巻線)と、黒07系統(目黒駅~弦巻営業所間、深沢線)の2路線で、降車を含めて営業所の構内での折り返しが行われているし。
上町駅付近にある、世田谷区立桜小学校は、校庭に、樹齢400年のオオアカガシが植えられていることが特徴であり、1972(昭和47)年には東京都の天然記念物に指定されています。
あの後上町から世田谷線で移動したけど、祖師ヶ谷大蔵行きだったら、祖師ヶ谷大蔵から豪徳寺まで小田急線で行き、ここで世田谷線に乗り換えていたところでした。
5月24日に行われた京急ファミリー鉄道フェスタでのシャトルバスには、京浜急行バスのエルガハイブリッドも使われていたけど、乗ることが出来なかったので、今回東急バスのエルガハイブリッドに乗ることが出来て良かったです。
おまけの画像は、上町駅前で撮影した、いすゞエルガ(標準仕様車)のT1230(品川200か24-89)号車による渋21系統の折り返しの渋谷駅行きで、外観が右後ろの部分を除いて、ハイブリッド車とほぼ共通であることが分かります。