5月21日は、世田谷線に寄り道する前に、つつじヶ丘から下高井戸まで、京王線の7027Fの7777号車による各停新宿行きに乗ることに成功しました。
こちらは、2011(平成23)年1月に、8連の7013Fに、7011Fの中間車2両(7511号車と7561号車)を入れて10両化させた編成であり、7777号車は、7013F時代に7763号車を名乗っていました。
1984(昭和59)年3月9日に、7000系が5両編成の各停専用車としてデビューした当時は、東急8000系や、阪神の青胴車(ジェットカー)と同様のポジションとなっていたし。
現在は、各停のみならず、都営線直通を除いた優等列車にも幅広く使われ、編成のバリエーションが豊富となっているので、変わったなと思っています。
7000系の10両固定編成が登場したのは、1996(平成8)年のことで、1987(昭和62)年から1991(平成3)年に掛けて導入された、7020番台の編成(7021~7025F)に中間車2両を入れた、京王初の10両固定編成であります。この編成の導入により、朝ラッシュ時の各停の10両化が完了していました。
10両固定編成は、7000系の20番台のほか、9000系の30番台の編成や、8000系の6+4編成の一部からの改造編成も加わっているし。
京王八王子駅は、地上駅時代、8両編成までしか入れない駅となっていたけど、1989(平成元)年4月2日に地下化されてからは、10両対応となり、京王全線での優等列車の10両化が実現していました。
京王線の新宿~旧初台駅跡間は、京成線の京成上野~日暮里間の上野地下線(上野公園の真下と)同様に急カーブの多い地下トンネル区間となっているので、ATS時代には、速度制限により難所となっていたし。
現在はATC化により、このような問題が緩和されています。
京王線新宿駅を出た後、いきなり右への急カーブがあるのでそのはずだし。
つつじヶ丘の次にある仙川駅は、調布市に入ったところにある駅で、駅の北側にある仙川(多摩川水系の野川の支流)がその由来となっています。
仙川駅は、1963(昭和38)年10月1日のダイヤ改定まで存在していた準急の停車駅であり、それが廃止されてからは、各停のみの停車駅となり、2001(平成13)年3月27日に、八幡山駅と共に快速停車駅に格上げされていました。
仙川駅のホームは、以前1面2線の島式ホームだったけど、1996(平成8)年10月には10両化の一環として上りホームが増設されて現在の形となっているし。
こちらも京王線の開業当初からある駅で、下仙川駅と呼ばれていました。
国領駅と布田駅は、地上時代は2面2線の相対式ホームだったけど、2012(平成24)年8月19日に地下化されてからは、ホームドア完備の島式ホームとなり、ドアの開く位置が左側から右側に変更されていました。
布田駅は、東京メトロ南北線と同じタイプのホームドアとなっているし。
因みに、京王バス東の調布営業所は、布田駅の近くにあります。
国領駅は、準急の停車駅だったけど、現在は各停のみの停車駅となっているし。
千歳烏山駅は、急行及び区間急行の停車駅で、1957(昭和32)年につつじヶ丘(旧、金子)駅に移設されるまで、待避可能な2面4線となっていました。
将来高架化された時に、2面4線の駅に戻される計画もあります。
こちらは、長編成に対応出来ないという理由で待避線機能が移設されていたので、西武池袋線の東長崎駅と江古田駅の関係に準じています。
芦花公園駅は、駅周辺にある蘆花恒春園の最寄り駅であることに由来しています。
八幡山駅(旧、松沢駅)は、京王線(井の頭線を除いた本線部分)で唯一杉並区にある駅で、1970(昭和45)年7月に、環八通りとの立体交差化により高架化されていました。
高架化された当時は、2面2線の相対式となっていたけど、現在は、外側の通過線の新設により1面4線の島式ホーム(西武池袋線の中村橋、富士見台、練馬高野台の各駅と同じ形式)に変更されています。
芦花公園駅寄りには、留置線があるので、夜間留置も行われているし。
こちらは、高架化された後も現状維持となります。
上北沢駅は、1面2線の島式ホームの駅で、かつて改札口がホームの端にあり、構内踏切で結ばれていました。
こちらはやはり10両化対応だけでなく、安全面での問題があったので、地下駅舎化されたのであり、1995(平成7)年に井の頭線の浜田山駅も、大型5両編成の1000系の導入により地下駅舎化されていたのであります。
これによって、京王線から構内踏切が全廃されていたし。
桜上水駅は、2面4線の駅で、以前は車庫のほか、工場もありました。
現在は、若葉台検車区桜上水派出所管理による留置線となっているけど、高架化された後も留置線が設けられるので、南側にある小田急線の経堂駅と同様の状態となります。
下高井戸駅は、前身の玉電の支線時代から、京王線と東急世田谷線が寄り添う駅となっており、通う楽しみがあるけど、高架化された暁には、世田谷線部分が孤立してしまうことになります。
それに伴い、世田谷線の下高井戸駅がどうなるのか気になります。
小田急線の豪徳寺駅は、複々線化に伴う改良までの間は、ホームから世田谷線の電車を眺めることが出来たけど、改良されてからは見られなくなっています。
明大前駅と代田橋駅も高架化される予定であるけど、この工事とは別に、笹塚~つつじヶ丘間の複々線化に伴う地下線の建設工事が検討されているので、明大前駅通過問題が懸念されています。やはり井の頭線との乗換駅なのでそのはずだし。
これだと幻となった西武新宿線の西武新宿~上石神井間の地下急行線計画の二の舞となってしまうことになります。こちらは、鷺ノ宮駅が通過となる計画となっていたし。
JR中央線では、武蔵境、東小金井、武蔵小金井、国立の各駅が高架化されたけど、三鷹~立川間の地下線による複々線化計画もあるので、実現するかどうか分からない状態であります。
今日(7月7日)は七夕ということで、今年の京王カレンダーの7月の部分で話題となった7777号車に関する記事を書いたのであります。
つつじヶ丘から下高井戸までは、7777号車に乗ることが出来て良かったです。
おまけの画像は、5月6日に、京王線の新宿駅で撮影した7027Fによる準特急高尾山口行きです。