続いては、10月17日に、小田急電鉄の海老名総合基地で行われた、小田急ファミリー鉄道展2015で展示されていた、1000形の1063F(リニューアル車の4連)の車内の様子です。
座席は、一般席が緑系、優先席がグレー系となっているので、一般席の座席が、緑色の8713Fを含めた京王8000系に似ているところがあります。
こちらには、リニューアルの解説もあり、省エネ化、低騒音化、バリアフリー化されていることが分かります。
新設されたドアチャイムは、4000形やJR東日本のE系シリーズなどと同じ音となっているし。
今回のイベントでは、小田原、藤沢寄りの先頭車である1163号車から乗り込み、新宿、片瀬江ノ島寄りの先頭車である1063号車から降りる方式で、ドアコックによって開けられていたけど、運転台後部のスペースが立ち入り禁止区域となっていたので、ガラス越しから運転台を眺めることが出来なかったです。
1000形の運転台は、リニューアル前は従来方式のマスコンハンドル(回転式で右側にブレーキがある)で、リニューアル化されてからは、3000形、4000形、8000形のVVVF更新車と同様の左手操作式のワンハンドルマスコンとなっています。
1000形の6連(1200番台)がリニューアル化されたら、1000形リニューアル車同士の組み合わせが可能となるし。
1000形のインバータ音は、純電気ブレーキへの改良により変わっているけど、リニューアル化されてからは再び変化しています。
小田急の通勤型車両のリニューアルは、小田急エンジニアリングにより行われているので、小田急エンジニアリングのステッカーがあります。
8000形の時までは、小田急車両工業により行われていたし。
昨年は、4000形と東京メトロ16000系の車内に入ることが出来たけど、今年は1000形リニューアル車の1063Fだけが、内装の紹介により車内公開されていました。
通電されていない状態での展示となっていたので、窓の開く通勤型車両のみの車内公開となっているのはそのはずであります。
窓の開かない特急ロマンスカーの車内公開は不可能であるし。
1992(平成4)年度に導入された1000形の最終増備車は、10両固定の1092,1093,1094F、8両固定の1081Fであるけど、1081Fは、1000形で唯一の8両固定編成であります。
1988(昭和63)年3月22日に1000形がデビューした当時は、各駅停車の8両編成での運転が、新宿~向ヶ丘遊園間に限られていました。
現在は新松田まで各停の8両編成での運転が可能となっています。
この1063Fを含めた小田急の4両編成は、かつて江ノ島線の急行の主役だったけど、現在は江ノ島線だけでなく小田原方面へも頻繁に乗り入れていることで変化していることを感じました。
2012(平成24)年3月に全廃された5000形(最後まで残った小田急顔の車両)も4両編成だったのでこうなっていたし。
デビュー当時に見られたような1000形の4+4の8連は未だ健在であり、号車表示が7,8,9,10,7,8,9,10と変則的となっています。
京王8000系でも、4+4の8連という変則編成も見られていたけど、全て固定編成扱いとなっているので、見られなくなっています。