12月12日は、箱根湯本から強羅まで、箱根登山鉄道の新車である3000形アレグラ号の3002号車に乗りました。
3000形アレグラ号は、旧型車両のモハ2形の108,109,110号車と同様に、1両の両運転台車であり、3000形アレグラ号同士の2両編成のほか、2000形サンモリッツ号の2両固定編成(2001Fまたは2003F)との連結による3両編成で使うことが出来ます。
これにより、繁忙期に3両編成の運用を増やすことが出来るので、1000形(ベルニナ号)や2000形の3両固定編成や、旧型車両の2+1編成で不足する分を補うことが可能となっています。
アレグラ(Allegra)号の愛称名は、スイスのロマンシュ語での挨拶言葉が由来となっており、1000形のベルニナ号、2000形のサンモリッツ号に続いて、姉妹鉄道であるスイスのレーティッシュ鉄道に因んだ愛称名となっているし。
アレグラ号が登場したのは、スイスとの国交樹立150周年及びレーティッシュ鉄道との姉妹提携35周年を迎えた昨年11月1日のことであり、当初から2両在籍しています。
こちらは、1000形や2000形と同様に川崎重工業車両カンパニー製であり、ベル箱根の景観にマッチしたデザイン(親会社の小田急電鉄50000形VSEや60000形MSEと同様の岡部憲明氏によるデザイン)や、沿線風景の眺めを楽しむことが出来る大きな窓の採用、登山電車初のVVVFインバータ車両、2両編成または3両編成で柔軟な運用が可能であることなどが評価されて、今年度のローレル賞に選ばれたきっかけとなっています。
車体はステンレス製であり、箱根登山鉄道伝統の赤色塗装が施されているので、このアレグラ号にもマッチしているし。
このことを記念して、記念ヘッドマークが付いているので、撮影することが出来ました。
グッドデザイン賞の受賞車両でもあるので、受賞記念のステッカーも付いていたし。
箱根登山鉄道の車両の鉄道友の会の賞の受賞は、1982(昭和57)年度の1000形ベルニナ号のブルーリボン賞以来であります。
箱根登山鉄道では、出山信号場、大平台駅(唯一のスイッチバック駅)、上大平台信号場の各スイッチバックがあり、進行方向が変わる為に、箱根湯本→出山信号場が前、出山信号場→大平台駅間が後ろ、大平台駅→上大平台信号場間が再び前、上大平台信号場→強羅間が後ろとなっており、強羅発箱根湯本行きの場合はその逆となります。
アレグラ号が2000形サンモリッツ号とのペアでの3両編成で運転される場合は、箱根湯本または強羅発車時に先頭となるのはその為であるし。
箱根登山鉄道の登山区間の電車は、隣の車両との通り抜けが出来ないし、出山、上大平台の両信号場(スイッチバック)では、降りることが出来ないので、箱根湯本から強羅までの全区間で乗った時に前展望と後展望の両方を楽しむことが出来ます。
この日は、3002+3001号車による2両編成であったのが嬉しかったです。
箱根登山鉄道は、自分(しゃもじ)が応援している鉄道アイドルステーション♪の1推しであるほののんこと安田帆花氏の好きな電車であり、ほののんとの話の種にしたかった為にアレグラ号に乗りに行ったのであります。
このように、箱根登山鉄道の3000形アレグラ号に初めて乗ることが出来て良かったです。
画像は、箱根湯本駅と小涌谷駅で撮影したものです。