今年の鉄道界で最大の話題は、何と言っても、3月14日の北陸新幹線の長野~金沢間の開業であり、これまで遠かった東京と北陸の間が、新幹線によって2時間台で結ばれるようになったことでした。
東京から富山まで最短2時間8分、金沢まで2時間28分で結ばれるようになったことは、日帰りでの移動が可能となったことであるし。
12月17日に、東京駅の23番線で撮影した、E7系F3編成によるかがやき539号は、19時56分に発車し、途中上野、大宮、長野、富山、新高岡に停車してから金沢へと向かう臨時列車扱いの毎日運転列車(来年2月29日まで運転)であり、金沢 7時14分、新高岡 7時28分発のかがやき536号と共に、臨時列車でありながら、高岡おりんの発車メロディーでおなじみの新高岡駅に停車するかがやき号の1往復(かがやき539号の新高岡着は22時17分)でもあり、高岡に帰る時に便利な列車であります。
新高岡駅は、はくたか号のほか、富山と金沢を結ぶつるぎ号の停車駅であり、高岡駅へは城端線で1駅ということになるし。
高岡からは、万葉線(高岡~越ノ潟間)という路面電車が出ており、昨年3月29日には、駅前に乗り入れるようになっています。
かがやき号の愛称名は、1988(昭和63)年3月13日から1997(平成9)年3月21日まで、JR西日本の485系によって福井、金沢~長岡間で運転された特急かがやき号(北越号の速達バージョン)で使われていたものであり、北陸新幹線の開業に当たって、輝く光がスピード感と明るく伸びていく未来をイメージさせる為であることに加え、速達列車の原点回帰により、かがやき号が選ばれていました。
1988(昭和63)年3月13日のデビュー当時の特急かがやき号は、北陸新幹線のかがやき号と同様の全席指定で、金沢~長岡間で、途中高岡、富山、直江津に停車し、上野~金沢間(長岡乗換)で最短4時間10分掛かっていたし。
現在は東京駅から金沢駅まで、乗り換えなしで最短2時間28分で行けるようになったので、速くなったなと思いました。
東京~金沢間の通常バージョンであるはくたか号は、北陸新幹線の愛称名募集で1位となったもので、1997(平成9)年3月22日から今年3月13日まで福井、和倉温泉、金沢~越後湯沢間(ほくほく線経由)で運転されていた特急はくたか号から受け継がれています。
上越新幹線の新潟発着の列車で、あさひ号をやめてとき号に戻された理由は、東京~高崎間で同じ線路を走るあさま号(東京~長野間の列車)と紛らわしいほか、佐渡島の朱鷺に因んだ愛称であること、新幹線の開業前に上野~新潟間で運転されていた特急とき号のイメージによる原点回帰であることからであります。
やはり、とき号を復活させてほしいという要望が高まっていたのでそのはずだし。
北陸新幹線は、長野駅を通る為に、これまでの長野新幹線の時代と同様に東京と長野を結ぶことはもちろんのこと、長野と北陸が結ばれたことにより、街の活性化はもちろんのこと、経済効果の向上という出来事がありました。
E7系は、昨年3月15日に、訓練及びE2系の置き換えにより、長野新幹線と呼ばれていたあさま号で先行デビューして以来大好評であり、デビュー当初は、北陸新幹線の車両の乗り心地をいち早く体験することの出来る車両として重宝されていました。
昨日(12月25日)、E7系とW7系が1編成ずつ増備されたことにより北陸新幹線の定期運用が、東京~長野間のあさま号を含めてE7系またはW7系に統一されたということは、好評であることのほか、金沢まで行ける編成が増えたことにより柔軟な運用が可能となったこともあります。
年末年始の繁忙期には、E2系が定期運用の代走に入ることもあり、それ以降は定期のあさま号がE7系またはW7系で占められるようになります。
昨日(12月26日)のあさま611号及び送り込みのあさま634号(臨時列車)にE2系が使われていたのはその為でありました。
北陸新幹線が開業してから初めての冬を迎えると共に、雪との戦いが待っていると言われています。
東北・上越新幹線系統では、山形、秋田、長野→北陸新幹線を含めて豪雪地帯を走るので、200系(緑の疾風)の時から雪に強い車両が使われ、沿線の雪対策も万全であり、北陸新幹線でも、開業前に雪の中での試運転が念入りに行われていました。
来年3月26日に開業予定の北海道新幹線でも、雪の中での試運転が行われるけど、北海道新幹線の開業及びJRグループ各社のダイヤ改正が平年の第2、第3土曜日よりも遅れているのは、雪による影響を防ぐからだと思われます。