こちらは、3月29日に、銚子電鉄の仲ノ町駅で撮影した、3000形(元京王旧5000系→伊予鉄道700系)の3001Fと、2000形(元京王2010系→伊予鉄道800系)の京王グリーン編成である2001Fとの並びです。
この日は、レトロカラーの2002Fが終日運用に入り、澪つくし塗装の3001Fが朝の臨時運用と夕方の運用に入っていました。
これにより2001Fが仲ノ町車庫で寝ていたので、並びを撮影することが出来たのであります。
3001Fと2001Fの並びは、伊予鉄道時代はもちろんのこと、かつての京王時代の組み合わせを彷彿とさせるけど、これを見て、多摩動物公園駅にある京王れーるランドを思い出しました。
3001Fは、1963(昭和38)年に、京王帝都電鉄(現、京王電鉄)の旧5000系のデハ5103+クハ5854号車として、日本車輌の東京支店で製造されていました。
日本車輌の東京支店(蕨製作所)は、1972(昭和47)年まで埼玉県蕨市にあったもので、東武の車両も製造されていたけど、東京支店の閉鎖、豊川蕨製作所(現、豊川製作所、愛知県豊川市)への統合によって取引が無くなっています。
東武博物館にある1720系(デラックスロマンスカー、DRC)の1721号車は、1960(昭和35)年に日本車輌の
東京支店で製造されていたし。
京王時代には、2700系の一部の電装解除によって発生した吊り掛けモーター車として注目されていました。
やはり吊り掛けモーター車が高速運転に適していないことから、カルダン車より先に置き換えられていたし。
1988(昭和63)年には、伊予鉄道時代に移り、700系の713+763号車へ。この時には、東武2000系(初代日比谷線直通列車)の発生品のカルダン駆動となっていました。
元京王井の頭線の3000系の導入により、800系の全てと700系の一部が置き換えられ、そのうちの713+763号車が銚子電鉄入りしていたのであります。
2000形(元京王2010系→伊予鉄道800系)で、銚子寄りが原型の非貫通2枚窓、外川寄りが京王旧5000系もどきの顔つきとなっているのに対し、3000形では、前後対称の貫通型となっています。
銚子電鉄で、元京王旧5000系も導入されれば面白いだろうと思っていたけど、それが実現して良かったです。
京王電鉄では、2018年度中に、京王線初の通勤ライナーである、新5000系が導入される予定であるので、5000系を旧5000系と呼ぶようになってきます。
新5000系は、東武東上線のTJライナー(50090系)と同様に、クロスシートとロングシートに切り替え可能なデュアルシートとなるし。
仲ノ町車庫は、入場券を買えば自由に入ることが可能であるほか、ヤマサ醤油の工場をバックに撮影することが出来るのが嬉しいです。サイロをバックに撮影すれば良い感じとなるし。