こちらは、5月19日に都電荒川線の三ノ輪橋電停で撮影した8500形8503号車による荒川区のPRラッピング電車で、左側にパンタグラフが来ているほうは、あらかわ遊園とほっとした町がテーマであり、あら坊とあらみぃも描かれています。
反対側は、俳句のまちあらかわがテーマとなっており、松尾芭蕉や千住大橋などの奥の細道に関するイラストが描かれているし。
このラッピング電車は、昨年11月末から運転されています。
都電8500形は、1990(平成2)年に7500形以来28年ぶり並びに27系統と32系統が統合されて荒川線となってから初めて導入された完全新造車である量産先行車である8501号が導入され、1992(平成4)年に量産車である8502号車と8503号車が、1993(平成5)年に8504号車と8505号車がそれぞれ導入されていました。
1992(平成4)年5月2日に8502号車と8503号車がデビューした当時は、前面が方向幕、側面が明朝体表示のLED表示で、8502号車が水色のロングシート、8503号車が現在と同じクロスシート(東急世田谷線の300系と同様の1人掛けのバス型シート)となっており、補助席も付いていました。
当時8500形にあった補助席は、現在のノンステップ路線バスにあるような折り畳み式でした。
路面電車の日は、今日(6月10日)のことで、路面、ろの6と、電車、テンの10の語呂合わせにより、制定されていたけど、制定されたのは、今から21年前の1995(平成7)年6月に広島市で行われていた第2回路面電車サミットのことでした。
広島市にはちょうど広島電鉄による路面電車が走っているし。
あの時以来、毎年6月10日前後にイベントが行われ、長崎の路面電車である長崎電気軌道では、毎年6月10日に、1911(明治44)年製の木造ボギー車である160形168号車(元西鉄福岡市内線153号車、動態保存車)が特別運転されているけど、今年は、6月2日に諏訪神社前~公会堂前間で発生した脱線事故の影響により特別運転が中止となっています。
1911(明治44)年は、8月1日に東京都交通局が、東京市電気局として開庁し、同年8月20日に、現在の都電荒川線の区間である飛鳥山下(現、飛鳥山)~大塚(現、大塚駅前)間が、王子電気軌道によって開業した年でもあるので、今年で105周年を迎えることになります。
日本の路面電車のうち、公営なのは、東京都交通局(都電)、札幌市交通局、函館市企業局交通部(旧、函館市交通局)、熊本市交通局、鹿児島市交通局で、他は東急世田谷線を含めて全て民営となっているし。
路面電車の日が制定された当時は、8500形が都電で一番新しい車両でありました。
この8500形は第一期都電熱狂期の主役であったし。
当時は荒川一中前電停が出来る前であり、ジョイフル三ノ輪商店街からは三ノ輪橋電停に出るしかなかったです。
荒川一中前電停が出来たのは、2000(平成12)年11月11日のことで、それ以前は三ノ輪橋を出た後次の電停は荒川区役所前でした。
今から4年前の2012(平成24)年6月10日に荒川車庫で行われていた路面電車の日イベントでは、黄色い都電大集合として、6086号車(保存車)、7022号車、8810号車が並ぶシーンも見られていました。
現在荒川車庫の配線が変更された絡みにより、イベントでの3つ並びが不可能となり、2つ並びまでとなっています。
今年の路面電車の日イベントは、明後日(6月12日)に行われる予定であり、7000形と7700形が撮影会用として展示されることになります。
これまでは、西武の武蔵丘車両検修場での西武・電車フェスタと被ってばかりいたけど、今年は被っていなかったのが嬉しいです。
このように、8503号車による荒川区のPRラッピング電車を荒川区にある三ノ輪橋電停で撮影することが出来たことや、路面電車の日にそれを話題にすることが出来て良かったです。