こちらは、9月6日に、いわき駅(福島県いわき市、浜通り地方)で撮影した、E657系のカツK8編成による常磐線特急ひたち24号(品川行き)です。
常磐線の特急ひたち号は、昨年3月13日まで運転されていたスーパーひたち号の流れを組む列車であり、全列車がいわき発着の速達列車(殆どが上野~水戸間ノンストップ)となっています。
ときわ号(旧フレッシュひたち号、品川、上野~水戸間で主要駅にも停車)のうち、いわきに乗り入れるのは、ときわ83,66号の1往復であり、E653系(初代フレッシュひたち号)がいわきまで乗り入れていた頃の名残があります。
ひたち24号は、ひたち15号の折り返しで、いわき駅の1番線を17時21分に発車し、途中、湯本、泉、磯原、日立、勝田、水戸、上野、東京に停車し、品川へと向かうことになります。
日中のひたち号の勝田~いわき間では、途中大甕(おおみか)、常陸多賀、日立、高萩、勿来(なこそ)、泉、湯本駅停車、日立、磯原、泉、湯本駅停車と交互に運転されているし。
K8編成は、今年2月21日に、土浦から上野まで、ときわ90号で乗ったことがあります。
いわき駅は、1~6番線から成る3面6線の駅であり、1,2,3,5番線が常磐線上り(水戸、上野、品川方面)、3,4,5番線が常磐線下り(広野、竜田方面)、5,6番線が磐越東線(ゆうゆうあぶくまライン、小野新町、郡山方面)となっており、常磐線特急は全て1番線からの発車となります。
いわき駅のあるいわき市は、1966(昭和41)年10月1日に、平市、常磐市、磐城市、内郷市、勿来(なこそ)市と、石城郡(小川町、遠野町、四倉町、川前村、田人村、好間村、三和村)、双葉郡(久之浜町、大久村)の合併により出来た市であり、今年で50周年を迎えることになります。
当時は、日本一面積の広い市となっていたけど、2003(平成15)年4月1日に行われた静岡県の静岡市と清水市の合併により、日本一面積の広い市でなくなっているし。
いわき駅のある場所は、かつて平市であった場所であり、1994(平成6)年12月2日までは、平駅となっていました。
1994年12月3日に、平駅がいわき駅に変わった時は、漢字一文字の駅から平仮名の駅に変わったことになったのであります。
常磐線の駅のうち、いわき市にあるのは、勿来(なこそ)、植田、泉、湯本、内郷、いわき、草野、四倉、久ノ浜、末続(すえつぎ)の各駅であり、勿来、植田の各駅が旧勿来市、泉駅が旧磐城市、湯本駅が旧常磐市、内郷駅が旧内郷市、平→いわき、草野の両駅が旧平市、四ツ倉駅が旧四倉町、久ノ浜、末続の両駅が旧久之浜町に位置しています。
平の地名の由来は、江戸時代まで飯野平→磐城平と呼ばれていたことであり、いわき市平の地名にその名残があります。
いわき駅の西側には、磐城平城があったことで有名であり、磐城平城本丸跡地として堀割と石垣部分が残されています。
常磐線では、竜田~小高間と、相馬~浜吉田間が、2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災の影響により不通となっているけど、今年7月12日には、小高~原ノ町間が復旧していました。
今年12月10日には、相馬~浜吉田間(仙石線の時と同様に一部が内陸に移設される)が復旧する予定であり、小高~相馬間の孤立状態が解消されることになります。
来年は、3月までに浪江~小高間、12月までに竜田~富岡間が復旧する予定で、2020年春を目処に、富岡~浪江間(常磐線全線)が復旧する予定となっているし。
この区間の復旧が遅れているのはやはり、福島第一原子力発電所(原発)での事故の影響であり、竜田~原ノ町間の代行バスの運転開始が昨年1月31日と大幅に遅れていたのはそのはずであります。
自分(しゃもじ)がいわきまで行ったのは、2012(平成24)年8月18日以来であり、当時はE657系のほか、スーパーひたち号で使われていた651系も撮影していました。
いわき駅の発車メロディーは、1,2番線が「ます(鱒)」、3,4番線が「楽興の時」、5,6番線が「春の歌」とクラシック音楽が使われているけど、そのうちの1,2番線の発車メロディーがいわき市50周年を迎える今年10月1日から、ご当地である「フラガール」のいわき駅オリジナルバージョンに変更されることになります。
記念式典は、10月1日の7時55分から8時20分までの間にいわき駅の1,2番線で行われ、いわき8時18分初の特急ひたち6号(品川行き、途中、湯本、泉、勿来(なこそ)、高萩、日立、常陸多賀、大甕(おおみか)、勝田、水戸、上野、東京に停車)で出発セレモニーや乗車記念品の配布も行われます。
いわき市50周年のキャッチフレーズは、いわき ステキ 半世紀で、記念のロゴマークにも描かれているし。
フラガールの映画は、2006(平成18)年9月に公開されたもので、あれから今年で10年経ちます。
E657系の赤帯は、水戸の偕楽園の梅の色であるけど、 ステーション♪のさやぽんこと葉月沙耶氏のメンバーカラーでもあるので、注目しています。
いわき駅では、青空をバックに撮影することも出来ました。