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Channel: よしちゃん@しゃもじのパワフルフル寄り添い隊ステーションワールド♪
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伊豆急行のリゾート21 黒船電車

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9月10日は、伊東から熱海まで、伊豆急行の2100系の2157F(リゾート21EX、R-4編成)による黒船電車に乗りました。


今回乗ったリゾート21EXは、1990(平成2)年に東急車輛製造(現、総合車両製作所横浜事業所)で製造されたマイナーチェンジバージョンであり、当初は、リゾート21塗装、ロイヤルボックス(特別車両)付きの8両編成で、東京~伊豆急下田間のリゾート踊り子号を中心に使われていました。


リゾート21がデビューしたのは、1985(昭和60)年7月20日のことで、初期型の2151F(R-1編成)による6連(100系の足回り品流用車)となっていました。

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こちらは、前後の展望席、海側の窓向き席、山側の向かい合わせ席の採用により眺望性が向上された列車であり、リゾート21の名の由来となったリゾート列車でもあります。


リゾート21の21は、21世紀に向けたリゾート列車ということで、京急の2100形と同様のコンセプトとなっているし。


それが特別料金不要の普通列車に使われていることは大サービスであります。


当初の塗装は、山側が青色、海側が赤色の帯が使われていたので、床屋さん(理髪店)の看板をイメージさせる状態となっていました。


窓は、海側が連続窓、山側が小窓となっているので、海側の眺めも良い状態となっているし。


このデザインやリゾート列車であることが評価されて、1986(昭和61)年度のブルーリボン賞が受賞されていました。


1986(昭和61)年6月に導入された2153F(R-3編成)は、6月18日から22日までの間に、そのうちの6両が田園都市線開通20周年記念号として、親会社である東急線(新玉川線(現在の田園都市線の渋谷~二子玉川間)や池上線、世田谷線を除いた路線)を走っていました。


初日の6月18日は、旧5000系の青ガエルの最終日と重なっていたし。


当時のルートは、長津田~二子玉川園(現、二子玉川)~大井町~大岡山~田園調布~日吉~渋谷(東横線)~日吉~田園調布~大岡山~二子玉川園~長津田となっていたので、当時地上駅だった渋谷駅(東横線)、田園調布駅、日吉駅、大岡山駅にも乗り入れていました。


こちらは逗子から長津田まで甲種輸送されてから東急線入りし、東急線での特別運転が終了した後に返却されて本来の伊豆急行線での運用に回されていたのであります。


2151Fは、在来車両との連結に備えて連結器が剥き出しとなっていたけど、2153Fからは、その必要が無くなった為に、連結器が収納されたスタイルにより変化していました。


1988(昭和63)年には、完全新製車である2155F(R-3編成)が導入されたけど、同年4月には、今井浜東急リゾート開業記念のリゾート21 今井浜'88号として東急線を走っていたことがありました。


こちらは前回とは異なり、桜木町にも乗り入れていたし。


現在は、東急多摩川線や池上線を除いてATC化されているので、リゾート21の東急線への乗り入れが不可能となっています。


2155Fは、本来の伊豆急行線での運用に戻ってきた後に、臨時快速のリゾートライナー21号で東京まで乗り入れていました。


こちらは臨時特急リゾート踊り子号へと発展していたし。


JR伊東線や伊豆急行線で、リゾート21と、元東急8000系との交換(行き違い)シーンを見た時には、リゾート21が東急線を走っていた時代にタイムスリップしたような感じがしました。


1993(平成5)年には、改良版であるアルファ・リゾート21の2161Fが導入され、こちらがリゾート踊り子号メインで使われるようになっています。


黒船電車は、2004(平成16)年の伊豆下田開港150周年記念として、R-1編成に黒船を模した塗装が施されたのが最初であります。


2006(平成18)年3月には、2151F(R-1編成)の廃車により、現在の2157F(R-4編成)にバトンタッチされていました。


R-1編成の時は、行先表示が隠されて「黒船電車」の表示となっていたけど、R-4編成となってからは、行先表示も使われています。


この編成は、ロイヤルボックス組み込みの8両編成でリゾート踊り子号にも使われることもあるけど、普通列車で使われていないロイヤルボックス(サロ2182号車)も黒船塗装となっています。


2009(平成21)年5月31日には、R-2編成がオリジナルカラーのまま廃車となり、リゾート21は完全新製車に統一されていました。


リゾート21の廃車は、それらの編成だけでなく、2003(平成15)年3月の普通列車でのロイヤルボックス廃止により余剰となったロイヤルボックスの3両も含まれています。


リゾート21のロイヤルボックスは、トンネル走行中に、天井に星空気分が演出されているのが特徴であり、北越急行ほくほく線のゆめぞら号が生み出されたきっかけともなっています。


黒船電車には、幕末の歴史や下田に関する資料が展示されているので、黒船気分を味わうことも出来るし。


1961(昭和36)年12月10日に伊豆急行線(伊東~伊豆急下田間)が開業した時は、第二の黒船到来と言われていました。


R-3編成は、廃車予定だったけど、2011(平成23)年に100系風の塗装のリゾートドルフィン号となっています。


リゾート21のトイレは、3号車と6号車(5号車にロイヤルボックスが連結されている時は3,5,7号車、R-3編成は3号車のみ)にあるけど、R-4編成に乗った時にいつの間にか和式トイレが洋式トイレに変わっていました。


8月21日には、伊豆高原でリゾート21・フェスタが行われ、リゾート21の3編成が展示されていたけど、東京サマーランドで行われていたステーション♪や黄金時代が出てきたイベントに行っていた為に行かれなかったのが残念であります。


黒船電車以外は塗装変更されるのでそのはずであるし。


リゾート21の時刻


下り(伊豆高原、伊豆急下田方面)


熱海 8時24分発→伊東 8時47分着、8時49分発→伊豆急下田 9時52分着


熱海 12時24分発→伊東 12時47分着、12時48分発→伊豆急下田 13時58分着


熱海 16時33分発→伊東 16時59分着、17時ちょうど発→伊豆高原 17時22分着


上り(伊東、熱海方面)


伊豆高原 7時26分発→伊東 7時46分着、7時48分発→熱海 8時12分着


伊豆急下田 10時19分発→伊東 11時33分着、11時34分発→熱海 11時58分着


伊豆急下田 14時41分発→伊東 15時49分着、15時51分発→熱海 16時14分着


これらの列車は、一般車両で運転される場合があるので注意が必要であります。


現在は、黒船電車だけとなっているのは、他の編成の塗装変更の絡みもあります。


今回は、18きっぷを使っていたので、伊東線の熱海~伊東間で乗ることが出来ました。


伊東線の普通列車は、かつてJR東海の113系(伊豆急行線直通、4+4の8連)も使われていたこともあったけど、現在は東京方面への直通列車を除いて伊豆急行の車両に統一されています。


前回黒船電車に乗ったのは、2011年12月10日の熱海→伊豆急下田間以来でした。


このように、伊東から熱海まで、伊豆急行のリゾート21黒船電車に乗ることが出来て良かったです。


画像は、伊東駅で撮影したものです。






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