一昨日(10月30日)は、秋葉原駅前から駒込駅南口まで、都営バス(都バス)の新車であるP-B735(練馬200か32-07)号車のいすゞ新型エルガ(QDG-LV290N1)による茶51系統に乗りました。
こちらは、先月巣鴨自動車営業所に、P-B736(練馬200か32-08)号車と共に導入された新車であり、10月18日に納車された後、10月27日に、都02系統(大塚駅前~春日駅、御徒町駅経由~錦糸町駅(北口)間)でデビューしたばかりであります。
巣鴨自動車営業所所属なので、草63、草63-2、草64、上60系統で池袋駅東口にも顔を出すこともあり、10月28日には、B736号車がそのうちの草63系統(池袋駅東口~巣鴨駅、千束経由~浅草寿町間)でデビューしていたし。
今年度導入分の新車であるB代車の車両は、巣鴨自動車営業所のほか、品川、江戸川、千住、南千住、江東の各自動車営業所と港南、杉並、新宿、臨海、青戸の各支所にも導入され、K代車とH代車の残りが置き換えられていました。
巣鴨自動車営業所では、B735号車とB736号車の2台の導入により、S-143号車と154号車(日野ブルーリボンシティハイブリッド)が足立ナンバーに変更された上で青戸支所に移り、玉突きでK550号車とK620号車(どちらもUD車の中型ロング、スペースランナーJP)が置き換えられていました。
巣鴨から青戸に移った2台は、臨海支所、深川自動車営業所で活躍していた車両なので、再び足立ナンバーとなっていたし。
品川自動車営業所の新車は、10月29日に納車されたA-B703~706号車の4台で、11月7日に開場予定だった豊洲市場の開場に伴う増備車となるはずでした。
こちらは、小池百合子都知事の一言により来年2月以降に再延期されているし。
江戸川(旧、葛西)自動車営業所の新車は、9月12日に第一号として納車されたV-B774,775,776号車の3台で、T282~284号車(日野ブルーリボンシティハイブリッド)が足立ナンバーのまま臨海支所に移り、玉突きで、K559号車(UDの中型ロング車、スペースランナーJP)、K571,572号車(日野の中型ロング車、レインボーHR、元葛西→江戸川)が置き換えられていました。
その後、青戸支所にZ-B755,756号車が導入されて、K585,586号車(元南千住の日野の中型ロング車、レインボーHR)が置き換えられ、南千住に、K-B753,754号車(H173,177号車(三菱ふそうエアロスター)の置き換え用)、千住に、H-B745,746号車(K604,608号車(三菱ふそうエアロスター))、港南支所にY-B714,715,716号車(K545,546,547号車(日野レインボーHR))、臨海支所に、R-B764,765,766号車(K573,575,576号車(日野レインボーHR))、新宿支所に、C-B717,718号車(K626,627号車、日野レインボーHR))、巣鴨に、P-B735,736号車、杉並支所に、D-B723,724号車(K-587,588号車、日野レインボーHR))、品川に、B-703~706号車の順に導入されていました。
杉並支所の2台は、昨年度のA代車(初代エルガの末期モデル)から杉並ナンバーとなっているし。
来年3月には、トヨタ自動車と日野自動車の共同開発によるトヨタFCバス(トヨタブランドの燃料電池バスで日本初の市販車)が2台導入される予定となっているので注目されています。
こちらは2020年に東京オリンピック開催される時までには100台以上導入される予定だと言われているし。
このことで、1973(昭和48)年2月から1983(昭和58)年8月まで存在していた、東京駅北口と新橋駅の間を有楽町、警視庁前、虎ノ門(官庁街)経由で結んでいた東01系統(品川自動車営業所所属)で、初代のトヨタコースター(トヨタブランドのマイクロバス、B10系)がベースの小型車(ミニバス)が使われていたことを思い出しました。
1980(昭和55)年には、同型の2代目車両に入れ替わるなどのリニューアルが行われていたけど、赤字路線で利用客減少に歯止めが掛からずに廃止されていたし。
現在このような小型バスによる運用は、コミュニティバスで盛んに行われています。
トヨタコースターは、日野自動車にリエッセⅡとしてOEM供給されているし。
都営バスへのトヨタブランドのバスの導入は、ミニバス以来となります。
トヨタでは、一昨年12月からMIRAI(ミライ)という名の燃料電池乗用車(FCV、1充填につき約650Km走行出来る)が売り出されているので、そのノウハウが生かされているし。
燃料電池バスと言えば、2005(平成17)年に行われていた愛知万博(愛・地球博)での長久手会場と瀬戸会場を結ぶシャトルバスにも使われていたので、瀬戸会場から長久手会場に戻る時にそれに乗ったことを思い出しました。
こちらはトヨタの本拠地らしさが現れていたし。
燃料電池自動車は、全国の水素ステーションで、燃料となる水素を充填してもらう自動車であり、走行中に地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)の排出がなく、大気が汚染されることもないので、究極のエコカーでもあります。
新型エルガでは、二酸化炭素や窒素酸化物(NOx)の排出量が従来車よりも削減されているし。
都営バスの新型エルガでは、後部(リア)のナンバープレートが右側にあるので、中型車のエルガミオと同じような外観であります。
車内は、ラッシュ仕様の座席となり、左側の燃料タンクの上部分にパンフレットスペースがあるし。
江戸川自動車営業所に配置された車両が営業運転入りしたのは、9月15日のB776号車のことであり、午前中は、亀23系統(亀戸駅~江東高齢者医療センター循環)、午後は、亀29系統(なぎさニュータウン~西葛西駅、境川経由~亀戸駅間)に使われていました。
都営バスの茶51系統は、駒込駅南口と秋葉原駅の間を東大正門、本郷三丁目駅、御茶ノ水駅経由で結ぶ路線で、1971(昭和46)年3月17日まで走っていた都電19系統(王子駅前~日本橋・通三丁目間)の流れが組まれています。
都電19系統は、唯一の駒込電車営業所所属の路線であったことで有名であり、19系統と共に駒込車庫が廃止されてからは、その跡地が都営駒込二丁目アパート、豊島区区民ひろば駒込、駒込地域文化創造館、豊島区立駒込図書館となっています。
王子駅前~飛鳥山間は、都電の32系統(現在の荒川線)と共用となっていたので、飛鳥山での分岐シーンや王子駅前での折り返しが見られていたし。
王子駅前からは、早稲田、赤羽、御茶ノ水・日本橋方面の3つの行先に分かれていたことがあったけど、現在は早稲田方面(反対側は三ノ輪橋方面)だけとなっています。
茶51系統は、王子駅前~御茶ノ水駅間、駒込駅南口~東京駅丸の内北口間の路線に分かれていたけど、2000(平成12)年12月12日に、王子駅前~駒込駅、御茶ノ水駅~東京駅丸の内北口間が廃止されて、駒込駅南口~御茶ノ水駅間に統合され、2007(平成19)年3月26日には、秋葉原駅中央口への乗り入れが開始されたことで現在に至っています。
朝は従来通りの御茶ノ水駅発着で、本郷二丁目を出た後、湯島一丁目、神田明神前、外神田二丁目を経由して御茶ノ水駅前で折り返すことになるし。
王子駅前~駒込駅南口間は、北区コミュニティバス(Kバス)の王子、駒込ルート(日立自動車交通による運用)によってカバーされています。
秋葉原駅のバスターミナルには、秋葉原駅前と葛西駅前を結ぶ都バスの秋26系統(臨海支所所属)も発着しているけど、以前歩行者天国実施時間帯を除いて秋葉原駅電気街口の旧ラジオ会館前から発着していたことを覚えています。
この路線は、2006(平成18)年5月14日まで、交通博物館と地下鉄博物館を結ぶ路線と呼んでいました。
秋葉原駅中央口の広場は、1975(昭和50)年2月1日まで存在した貨物駅があった場所であり、2005(平成17)年8月24日のつくばエクスプレスの開業に合わせて整備されたもので、その地下につくばエクスプレスの秋葉原駅、周辺にヨドバシカメラ(ヨドバシAkiba)があります。
新型エルガやエルガミオには、東急バスで1回ずつ乗ったことがあるけど、都営バスでは当然初めてでした。
このように、都営バスの新型エルガに初めて乗ることが出来て良かったです。
画像は秋葉原駅前で撮影。