一昨日(12月24日)は、霞ケ関から南千住まで、23日にプレデビューした、日比谷線の新型車両である13000系による臨時列車の折り返しに乗りました。
当初は、南千住~霞ケ関間の1往復での乗車を検討していたけど、今回は東京メトロ東西線の乗換駅である茅場町から乗り、霞ケ関から折り返して南千住まで行ったのであります。
3日間共に混雑していたけど、先頭部分の混雑が特に激しかったです。
今回の臨時列車は、増発用及び訓練用として先行導入されたことのお陰で実現していたのであります。
日比谷線の路線
中目黒~恵比寿~広尾~六本木~神谷町~霞ケ関~日比谷~銀座~東銀座~築地~八丁堀~茅場町~人形町~小伝馬町~秋葉原~仲御徒町~上野~入谷~三ノ輪~南千住~北千住→(東武線、南栗橋まで直通運転)
乗換駅 中目黒 東急東横線
恵比寿 JR(山手線、埼京線、湘南新宿ライン(横須賀線⇔宇都宮線、東海道線⇔高崎線直通))
六本木 都営大江戸線
霞ケ関 丸ノ内線、千代田線
日比谷 千代田線、都営三田線、有楽町線(有楽町駅)
銀座 銀座線、丸ノ内線
東銀座 都営浅草線
八丁堀 JR京葉線
茅場町 東西線
人形町 都営浅草線
秋葉原 JR(山手線、京浜東北線、中央・総武緩行線)、つくばエクスプレス線、都営新宿線(岩本町駅)
仲御徒町 都営大江戸線(上野御徒町駅)、銀座線(上野広小路駅)、JR(山手線、京浜東北線(平日の日中の快速は通過)、御徒町駅)
上野 銀座線、JR(山手線、京浜東北線、上野東京ライン(宇都宮線、高崎線、常磐快速線⇔東海道線)、東北・北海道・山形・秋田・上越・北陸新幹線)、京成本線(京成上野駅)
南千住 JR常磐快速線、つくばエクスプレス線
北千住 東武スカイツリーライン(伊勢崎線、南栗橋まで直通運転)、千代田線、JR(常磐快速線、常磐緩行線(千代田線へ直通運転)、つくばエクスプレス線
三ノ輪駅からは都電荒川線の三ノ輪橋電停に行くことも出来るけど、都電側に日比谷線は乗り換えの表示があるのに、メトロ側にはそれがない状態であります。
東京オリンピックが開催される2020年を目処に、神谷町~霞ケ関間に虎ノ門新駅(仮称)が新設される予定であり、銀座線の虎ノ門駅と結ばれることはもちろんのこと、ここからバスに乗り継いで臨海部へも行くことが出来るようになります。
周辺に虎ノ門ヒルズが出来、道路も整備されたのもその一環であるし。
13000系で、銀座線の1000系の最新バージョンと同様に、日本語、英語、中国語、韓国語(ハングル)に対応した3画面ディスプレイが使われているのは、外国人対策はもちろんのこと、東京オリンピック2020対策もあります。
メトロ03系と東武20000系列の3ドア(一部5ドア)8両18m車に対して、メトロ13000系と東武70000系では、4ドア20m7両編成となるので、定員が増えるのはもちろんのこと、日比谷線のドアの統一によるホームドアの導入が可能となるし。
2013(平成25)年3月15日に、日比谷線と東急東横線の直通列車が副都心線直通列車と入れ替わりに廃止され、中目黒発着に統一されたのは、東急東横線~日比谷線直通の利用客減少だけでなく、東急電鉄で優先的に行われている東横線へのホームドア導入のネックとなっていることもあります。
日比谷線の車両の定期検査は、2004(平成16)年2月まで千住検車区(南千住)にあった千住工場で行われていたけど、千住工場が廃止されたことにより、半蔵門線と兼用の鷺沼工場(東急田園都市線内にある)で行われています。
日比谷線と東急東横線の直通列車が廃止された今でも東急線を走る03系を見れるのはその為であり、中目黒から東急東横線への亘り線が撤去されずに残されているし。
13000系も、東急線を走ることが出来るので、11月26日の終電後に実際に13102Fによって試運転が行われていました。
4ドア7両でホームドアにも対応ということで、日比谷線と東急東横線の直通列車がメトロ13000系による片乗り入れで復活する可能性があると言われています。
関東の大手私鉄で4ドアの通勤型車両が導入されていないのは、都営浅草線との乗り入れ協定のある京成電鉄だけであるけど、京浜急行電鉄(京急)では、800形を最後に4ドア車が全廃されて2ドアまたは3ドア化される方針であります。
2005(平成17)年11月まで活躍していた京急700形も、800形と同様の4ドア車であったし。
日比谷線の4ドア化の流れは、京王井の頭線の3000系から1000系への置き換えに準じており、こちらも定員が大幅に増えていました。
日比谷線が現在まで3ドア18mのままで残されているのは、急カーブ等の問題であり、それが解決したことにより、車両の更新を期に、4ドア20m車の導入が解禁となったのであります。
メトロ13000系や東武70000系が7両編成で導入される理由は、長さが03系や20000系列の18m車の8両編成にほぼ準じている為であり、ホームの延伸が不可能であるからこそこうなったのであるし。
画像を撮影した霞ケ関駅(官庁街への最寄り駅)は、北側に丸ノ内線、西側に日比谷線、南側に千代田線が乗り入れるコの字状の地下駅であり、丸ノ内線は地下2階、日比谷線は地下3階、千代田線は地下1階にプラットホームがあります。
千代田線側にも折り返し線があるので、平日の朝ラッシュ時と土休日の夜に霞ケ関行きが設定されているし。
霞ケ関駅は、霞ヶ関と表記されることもあるけど、霞ケ関が正当であります。
日比谷線の南千住駅は、1961(昭和36)年3月28日に南千住~仲御徒町間が開業した時からある高架駅であり、その北側に千住検車区があります。
そのすぐそばには、JR貨物の隅田川貨物駅があり、毎年10月にはイベントが行われているし。
日比谷線の開業当時は、3000系(1994(平成6)年7月まで活躍していた初代の車両)の2両編成で、前面にスカートが付いていました。
日比谷線で活躍していた3000系は、一部が長野電鉄(長野県)に譲渡され、1964(昭和39)年の東京オリンピックと1998(平成10)年の長野オリンピックと二度のオリンピック輸送を支えた車両でもあります。
現在は冷房改造された一部が廃車となり、そのうちの3001Fが東京メトロに里帰りし、綾瀬検車区で開業当時を彷彿とさせる2両編成で動態保存されています。
クリスマスイブであったこの日(12月24日)は、JR西日本の大阪環状線で、新型の323系が、夕方の京橋(大阪府)発の内回り電車で営業運転入りしていたけど、こちらも日比谷線の13000系と同様に超満員となっていたことを聞きました。
やはり関西人は新しもの好きが多いのでそのはずであるし。
こちらは4ドア車となっている103系と201系(オレンジ色の電車)の置き換え用であるけど、大阪環状線に乗り入れてくる3ドアの近郊型車両(221,223,225系)と乗車位置を揃えることや、ホームドアの導入予定があることにより、3ドア車となったのであります。
関西の大手私鉄の通勤型車両では、阪急、阪神、京阪は3ドア車、近鉄、南海は4ドア車が基本となっているし。
東武東上線の50000系の51001F(東武鉄道の通勤型車両で唯一の非貫通車)は、2004(平成16)年12月25日の東上線クリスマスイベントの時に事前応募制の臨時列車(50000系就役記念号)でプレデビューし、翌年の2005年3月16日に一般列車として本格的にデビューしていたので、今回のメトロ13000系も同じような流れとなっているけど、メトロ13000系の場合は誰でも乗ることが出来たので、混雑していたのもそのはずでありました。
東武50000系の就役記念号には、自分(しゃもじ)が当選した為に、池袋から森林公園まで実際に乗っていたし。
今回の臨時列車は、霞ケ関~南千住間で運転されていたけど、来年春の本格的なデビューの時には、中目黒~霞ケ関間と、南千住~北千住~南栗橋間にも入るようになります。
東京メトロでは、あしたのメトロ日比谷線というパンフレットが出回っており、AR動画を含めて13000系や変わりゆく日比谷線の魅力に触れることが出来ます。
営団地下鉄の時代には、このようなファン向けのイベントや臨時列車が少なかったけど、2004年4月1日に東京メトロとなってからは大幅に増えてきているし。
このように、東京メトロ13000系で南千住まで行くことが出来て良かったです。
画像は、南千住駅と霞ケ関駅で撮影。並びの車両は、03系の03-123F(5ドア車連結)です。