続いては、1月3日に、京急川崎駅の地平ホームで撮影した、京急大師線の1500形1513Fによる別バージョンの干支ヘッドマーク付き電車です。
こちらのヘッドマークは、昨年3月4日にデビューした1000形1800番台(貫通車両)の1805Fと3匹のヒヨコがデザインされているので良い感じであります。
1800番台の1805Fは、昨年10月8日に実際に京急大師線を走っていたことで話題になっていたし。
1513Fは、1986(昭和61)年に、1517Fと共に川崎重工業で製造された普通鋼製車でであり、車体更新前には戸袋窓がありました。
1986年は、初代快特用車だった旧600形のほか、400形や500形(最後の吊り掛けモーター車)も全廃となっていたので、京急から2枚窓の湘南顔車両や吊り掛けモーター車が消えた年でもあったし。
1521Fの補足で、1521号車と1522号車が川崎重工業、1523号車と1524号車が東急車輛製造(現、総合車両製作所)で製造されて編成であります。
港町駅には、接近メロディーに故・美空ひばり氏の「港町十三番地」(今から60年前の1957(昭和32)年に発売された曲)が使われています。
こちらは、京急大師線で唯一の接近メロディーであり、2013(平成25)年3月1日のリニューアル化により使用開始されていました。
南口には、港町十三番地の歌碑(パネル)があり、ボタンを押すと港町十三番地が1コーラス90秒で流れることになっています。
このことは、2007(平成19)年まで日本コロムビア(故・美空ひばり氏が所属していたレコード会社)の川崎工場があったことや港町十三番地の舞台であったことに由来しており、1932(昭和7)年の開業当時にコロムビア前駅だったことを物語っているし。
港町駅のホームの壁にも港町十三番地の楽譜や港町の絵が描かれているのでムード満点であります。
東京メトロ銀座線の神田駅の発車メロディーである「お祭りマンボ」も、故・美空ひばり氏によって歌われていた名曲であり、1952(昭和27)年8月に発売されていました。
銀座線の神田駅にお祭りマンボの発車メロディーが導入されたのは、一昨年6月20日のことであるし。
京急は、東京の大手私鉄で唯一、東京メトロへの乗換駅がない状態であるけど、乗り入れ先の都営浅草線では、東京メトロへの乗換駅である新橋、東銀座、日本橋、人形町、浅草、押上(スカイツリー前)の各駅を通っています。
当初は新橋と品川の間に連絡線を作り、地下鉄銀座線と京急線との直通運転の計画もあったけど、都営地下鉄1号線→浅草線との直通に変更されていたので幻となっているし。
鈴木町駅も、味の素(AJINOMOTO)の工場(川崎事業所)があることに因んで、味の素前と呼ばれていたこともありました。
カルピス(CALPIS)は、以前味の素の系列であったけど、現在は埼玉県蓮田市に本社のある清涼飲料水メーカーであるエルビーと同様にアサヒビールの系列となっており、昨年1月には、(旧)カルピス株式会社が、アサヒ飲料に吸収合併されたことにより、カルピスウォーターなどのカルピスブランドの乳酸菌飲料がアサヒ飲料で販売されるようになっています。
カルピスの群馬工場(群馬県館林市)と岡山工場(岡山県総社市)では、引き続きカルピスブランドの清涼飲料水が製造されているし。
アサヒ飲料では、千葉県柏市に三ツ矢サイダーや十六茶などの清涼飲料水が製造されていた柏工場があったけど、2008(平成20)年に閉鎖され、親会社のアサヒビール茨城工場(茨城県守谷市、アサヒスーパードライなどのAsahiブランドの酒類が製造されている工場)に統合されています。
三崎口駅では、接近メロディーに「岬めぐり」(山本コウタローとウィークエンド)が使われていたけど、今年1月13日には、城ヶ島へのアクセスが向上されたことにより、「城ヶ島の雨」に変更されています。
京急の接近メロディーで変更された駅は、三崎口駅のほか、羽田空港国際線ターミナル駅(世界に一つだけの花→Dragon Night)、生麦駅(若いってすばらしい→ニューヨーク・ニューヨーク)も挙げられているし。
京急横浜駅の接近メロディーは、いしだあゆみ氏の「ブルー・ライト・ヨコハマ」、井土ヶ谷駅の発車メロディーは、ケツメイシの「さくら」が使われているけど、前者は横浜の情景が歌われた曲で、後者はケツメイシが井土ヶ谷にゆかりのあることから使われているのであります。
ケツメイシのさくらは、2005(平成17)年2月16日にはリリースされた曲であり、あれから10年経った一昨年3月18日から井土ヶ谷駅の接近メロディーとして使われるようになったし。
京急接近メロディーのまとめ
品川、羽田空港国内線ビル 赤い電車
青物横丁 人生いろいろ
立会川 草競馬
平和島 いい湯だな
京急蒲田 夢で逢えたら
羽田空港国際線ターミナル Dragon Night
京急川崎 上を向いて歩こう
港町 港町十三番地
生麦 ニューヨーク・ニューヨーク
横浜 ブルー・ライト・ヨコハマ
井土ヶ谷 さくら(ケツメイシの曲)
上大岡 夏色
金沢文庫 MY HOME TOWN
金沢八景 道(EXILEの曲)
新逗子 LIFE(キマグレンの曲)
横須賀中央 横須賀ストーリー
堀ノ内 かもめが翔んだ日
浦賀 ゴジラのテーマ
京急久里浜 秋桜(コスモス)
三崎口 城ヶ島の雨
その他の京急管理の駅の接近メロディーには、レントラー舞曲が使われているけど、東京都交通局(都営地下鉄)管理の泉岳寺駅には、都営地下鉄標準の接近メロディーが使われています。
生麦駅の接近メロディーに使われていた若いってすばらしい(槇みちる氏によって歌われていた曲)は、当時のキリン一番搾りのCMソングとしと使われていた曲であり、現在のニューヨーク・ニューヨークに変更されたのは、2012(平成24)年3月30日のことでした。
キリン一番搾り生ビールは、1990(平成2)年3月に発売されたロングセラー生ビールであり、同年の1990年にはアメリカでも日本から輸出された上で発売されていました。
一番搾りとは、ビール製造時にろ過した時に流れ出てくる麦汁のことであり、渋味成分の少ない一番搾り麦汁だけが使われていることが、キリン一番搾りの由来となっているし。
この日は新1000形の4連である1429Fが大師線の運用に入っていたけど、ヘッドマーク受けがない為にヘッドマークなしとなっていました。
1800番台も残念なことにヘッドマーク受けがない為に、干支ヘッドマークの取り付けは、大師線の主力車両である1500形に限定されています。
このように、今年も昨年に続いて、京急大師線で2種類の干支ヘッドマーク付き電車を撮影することが出来て良かったです。