


こちらは、7月15日に、小田急電鉄の新宿駅の2番線で、ロマンスカー60周年記念ヘッドマーク付きの60000形MSEの60255+60053Fによるホームウェイ17号(本厚木行き)です。
土休日のホームウェイ17号は、新宿駅の2番線を22時10分に発車し、町田駅に停車してから本厚木へと向かう列車であり、60000形MSEまたは30000形EXEが使われています。
こちらは、土休日の60000形MSEの10連の運用のうち、地下鉄千代田線やJR御殿場線に乗り入れないN66,N46運用であり、3月1日にEXEαが導入されてからは、30000形EXEと共通運用となっています。
土休日のN66,46運用は、相模大野 7時03分発のさがみ62号で新宿まで行った後、新宿から箱根湯本(4両付属編成は小田原)まで4往復した後に、新宿 22時10分発本厚木行きのホームウェイ17号の後に入庫されることになります。
土休日のMSEの10連運用は、地下鉄直通運用と、あさぎり号を含めた分割・併合運用もあり、これらの列車には30000形EXEが使えないので、60000形MSEによる固定運用となっています。
60000形MSEは、いかなる場合でも、地下鉄千代田線やJR御殿場線直通で優先的に使われているし。
60255Fと60053Fは、一昨年の2015(平成27)年に導入された編成同士の組み合わせであり、これらの編成が導入されたことにより、翌年の3月26日にメトロ特急の増発が実現していたのであります。
流線型の先頭車が両端に来ているのは、10両編成の証であり、エンド側(ロマンスカーカフェ横)のスペースで良い感じに撮影することが出来ます。
新宿駅の地下ホームには、下へ降りる階段(非常用通路)が設けられているけど、こちらは京王線への連絡通路として計画されていたことの名残であります。
小田急線の地下ホームは、京王線と同様にJR線への乗換にも便利であり、JR線のコンコースを経て中央東口へも抜けることが出来るし。
新宿駅では、JR線の北側に東西自由通路が整備される予定であり、これが出来れば、メトロプロムナード(丸ノ内線の新宿駅と新宿三丁目駅に跨がる自由通路)や南口に迂回しなくても通り抜けるが出来るようになります。
新宿駅西口の新宿スバルビルは、2014(平成26)年8月まで富士重工業(現、SUBARU(スバル))の本社があった場所であり、富士重工業→SUBARUの本社が渋谷区恵比寿にあるエビススバルビルに移転された後に建物事態が小田急電鉄に売却されています。
新宿スバルビルの名称や屋上にあるSUBARUの看板は、富士重工業(スバル)の本社だった頃の名残であるし。
その地下にはみずほ銀行(旧、第一勧業銀行)や薬局等があったけど、移転または閉店され、地下1階にあったロシア料理店のスンガリーが新宿東口店への統合によって閉店されらことにより、地下2階のマクドナルド(新宿スバルビル店)が残るのみとなっています。
小田急による再開発事業で取り壊されるのも時間の問題となったことで寂しさを感じました。
小田急バスでは、かつて富士重工の車体のバス(路線バスはいすゞ、観光バスタイプは三菱ふそう)が活躍していたあったので、新宿スバルビルの縁もあります。
富士重工の車体のバスは、日産ディーゼル(現、UDトラックス)がメインで、いすゞ、日野、三菱ふそうもあったけど、小田急バスではUD車とは無縁の状態でありました。
その代わりに小田急グループである江ノ電バスで、UD車が盛んに導入されていたし。
今から50年前の1967(昭和42)に登場したあしがら号は、朝夕の時間帯のはこね号(現、スーパーはこね号)の停車駅に新原町田(現、町田)駅を加えた列車であり、定期券と特急券の組み合わせで乗れるようになったことから、通勤ロマンスカーの先駆けともなっていました。
ロマンスカーの通勤利用客が急増したことにより、通勤利用客対応のロマンスカーである1996(平成8)年3月23日に30000形EXEが導入され、それが7本出揃った1999(平成11)年7月17日には、新宿駅を18時以降に発車する下りロマンスカーがホームウェイに変更されたのであります。
2008(平成20)年3月15日には、60000形MSEのデビュー
と共に、地下鉄千代田線直通特急が導入され、新宿駅に限られていた通勤ロマンスカーが進化していました。
大手町などの千代田線の駅から小田急線沿線へ、乗換なしで座って帰れることが好評であり、昨年3月26日に平日のメトロホームウェイ号が3本から5本に増やされたのであります。
60000形はデビュー当初は新宿への乗り入れが不定期で、新宿とは縁がなかったけど、2012(平成24)年3月17日にMSEの新宿乗り入れが定期化され、毎日乗り入れるようになっています。
流線型の先頭車を新宿駅のエンド側で毎日見られるようになったし。
ホームウェイは、ホームタウン(家路)へと向かうという意味があるので、ホームウェイで家に帰るということに相応しいと思います。
モーニングウェイのほうは、ホームウェイの逆で、朝に仕事に向かうという意味が込められているし。
60000形MSEは、来年3月にデビュー10周年を迎えるけど、10周年記念が70000形新型ロマンスカーのデビュー、複々線化の完成、モーニングウェイ号の新設と重なることになります。
このように、60000形MSEによるホームウェイ17号を良い感じで撮影することが出来て良かったです。