
昨日(10月4日)は、新宿から若葉台まで、京王電鉄の新5000系の5731Fによる各停若葉台行きに乗りました。
京王新5000系は、来年春に登場予定の新ライナー(座席指定制の通勤ライナー)に対応したロングシートとクロスシートに切り替え可能な車両であり、9月29日から先行導入された5731Fが、ロングシートモードで営業運転入りしていました。
初日の9月29日は午前中のみの運用で、土日の9月30日と10月1日の運用が無かったです。
10月2日からは、日中の運用にも入ることを期待していたけど、期待通りとはならず、朝と夜のみの変則運用のままとなっています。
この日は、高幡不動 18時46分発→新宿 19時59分着、20時03分発→若葉台 20時55分着の列車に使われ、高幡不動から若葉台まで送り返されていたので、それを狙って乗りに行ったのであります。
新5000系は、10両編成で、来年春のライナー運用開始までの間に、5編成50両が総合車両製作所横浜事業所(旧、東急車輛製造)で製造される予定であり、そのうちの5731Fが、今年6月26日から30日に掛けて、総合車両製作所横浜事業所から若葉台検車区(京王のメインの車両基地で工場も併設されている)まで陸送され、9月29日に営業運転が開始されていました。
9月には、5732Fが総合車両製作所横浜事業所から若葉台まで陸送され、現在は試運転の段階となっています。
これまでの京王電車の常識を打ち破るような傾斜のある丸みを帯びた前面スタイルが特徴であり、このことが評価されてグッドデザイン賞が受賞されていました。
これにより、8000系や9000系に続く京王の車両のグッドデザイン賞受賞となっていたし。
このスタイルは、東急車輛製造の時代に製造された東急多摩川線と池上線の新7000系に似ている状態であり、現行の日野セレガといすゞガーラ(通称セレガーラ、観光バス、高速バスタイプの車両)にも似ているところがあります。
系列の京王電鉄バスグループや京王自動車にもセレガーラがあるという縁もあり、チェリーレッドの帯のカーブや前面の面積の広いブラックフェイスの部分が似ているし。
新宿駅のエンド側の撮影ポイントでは、噂を聞き付けてきた人たちで賑わっていました。
この日の運用情報は、前日までに問い合わせることも出来ます。
新宿寄りの先頭車1両(10号車)は、平日の朝7時30分から9時30分までの間に新宿駅または新線新宿駅に到着する上り(新宿、本八幡方面)の特急、急行、区間急行の全区間(最前部、都営新宿線直通列車も対象)と、平日の18時以降に新宿駅を発車する下りの特急、準特急の新宿→調布間(最後部)で女性専用車両となる為に、京王仕様(白地でタカオスミレがデザインされている)の女性専用車のステッカーが貼られているけど、新5000系では、そのステッカーが従来車よりも小さくなっていました。
こちらは各停だったので、最後部が女性専用車両とならなかったです。
座席のほうは、高尾山の木々がイメージされた茶色に、繊維の街である八王子の絹糸がモチーフとされたデザインであり、座ってみて座り心地が良かったです。
新宿駅を発車した時点では満席だったけど、途中から座れたし。
無料の無線LANや空気清浄機が採用され、ライナー運転時には、コンセントによって携帯電話やスマートフォン(スマホ)などを充電することが出来るようになるので、今年3月25日にデビューした西武鉄道の40000系(S-TRAIN)と同様の設備を持つ車両となります。
京王新5000系には、東武鉄道(東上線)の50090系によるTJライナーと同様に、西武40000系にあるような車内トイレやパートナーゾーンがないし。
京王線では、現在トイレ付きの車両が1両もない状態だけど、戦前期に京王御陵線で活躍していた500号車(貴賓車)には、例外的にトイレが取り付けられていました。
西武40000系と同様に、固定式ロングシートにもコンセントが取り付けられており、照明(もちろんLED式)のほうも、通常のロングシートモードと、ライナー運用時のクロスシートモードで異なっています。
京王新5000系の空気清浄機は、パナソニック(Panasonic)製のnanoe(ナノイー)であり、シャープ(SHARP)製の空気清浄機であるプラズマクラスターが使われていることと対照的であります。
この時には、新宿から若葉台まで通しで乗ったけど、桜上水、八幡山、つつじヶ丘の各駅で通過待ち(つつじヶ丘の場合は急行の待ち合わせやつつじヶ丘から調布への回送列車の出待ちも含まれている)が行われていたのて記念撮影することも出来ました。
実際に乗ってみて、音も静かで振動が少なかった為に乗り心地が良かったです。
京王新5000系のもう一つの特徴は、9000系30番台と同様に都営新宿線乗り入れ対応であり、8月17日には実際に試運転で大島まで乗り入れていました。
このように、新宿から若葉台まで、京王新5000系に乗ることが出来て良かったです。