先週の土曜日(3月15日)は、東京駅の23番線で、この日に営業運転が開始された北陸新幹線(長野新幹線)用の新車であるE7系のF1編成によるあさま539号を撮影しました。
E7系は、来年3月に開業予定の北陸新幹線の金沢への延長開業に対応した車両(グランクラス付きの12両編成)で、開業時には、JR西日本バージョンのW7系も導入されることになっています。
E7系(F編成)は17編成、W7系(W編成)は、10編成導入される予定で、F編成の記号は、かつて存在していた200系(緑の疾風)の12両編成(240Km/h対応だった)から受け継がれています。
E2系N編成の8両編成が当たり前だった長野新幹線への12両編成の導入は、1998(H10)年2月に開催されていた長野オリンピックの時に50/60Hz対応に改造された200系(緑の疾風)のF80編成が臨時列車用として導入されて以来16年ぶりで、12両編成は、一昨年10月に全廃となったE1系(元祖Max)以来となります。
今回の改正では、E7系の3編成(F1~F3編成)が長野新幹線あさま号の7往復に先行導入され、E2系のN編成が順次置き換えられていくことになるけど、今回E7系に置き換えられたのは、あさま505,509,521,525,533,539,549,504,518,522,530,536,546,550号の7往復で、そのうちのあさま505号は途中大宮、上田、あさま518号は大宮のみ停車の速達バージョンであります。
4月19日には、あさま507,523,535,553,500,520,532,548号の4往復にも導入されて11往復となるし。
あさま539号は、あさま536号の折り返しであり、途中、上野、大宮、高崎、安中榛名、軽井沢、佐久平、上田に停車し、長野へと向かう列車であります。
E7系の塗装は、日本的なイメージがあるアイボリーホワイト、伝統工芸品などがイメージされた銅色、北陸新幹線の沿線に広がる空がイメージされた空色で、E7系のデザインにぴったりだと思っています。
このロングノーズとキャノピー型の運転台は、JR西日本の500系新幹線がイメージされているので、JR東日本とJR西日本の共同開発らしい点があります。
E7系の車内の案内 東京寄りが1号車、長野(金沢)寄りが12号車
普通車自由席(座席配列 2+3) 1~5号車
普通車指定席(座席配列 2+3,7号車の車椅子スペース部分は2+2) 6~10号車
普通車自由席、指定席の配置は列車や時期により異なる場合があります。
グリーン車(63席、座席配列 2+2,車椅子スペース部分は2+1) 11号車
グランクラス(18席、座席配列 2+1) 12号車
グランクラスでは、来年3月の金沢延長までの間は、東北新幹線のE5系の一部と同様に、シートのみの営業で、専任アテンダントによる車内サービスは行われていないです。
電源コンセント 普通車、グリーン車、グランクラスの全席
トイレ・化粧室
男女共用洋式トイレ 1,3,5,7,9,11号車(うち、7号車の1室と11号車は車椅子対応の幅広タイプ)
女性専用サニタリースペース(洋式トイレ、洗面所(パウダールーム)) 1,3,5,9,12号車
男性用小トイレ 1,3,5,7,9,12号車
男女共用洗面所 1,3,5,7,9,11,12号車
多目的室 7号車
カード式列車電話 3,7号車
E7系のグランクラスは、東北新幹線のE5系と同様に、白系の豪華な座席が並ぶ空間で、18席しかないことでプラチナシートでもあります。
今回撮影したF1編成は、昨年10月に川崎重工業車両カンパニーで製造され、仙台港で陸揚げされ、長野新幹線だけでなく、東北新幹線でも試運転が行われていました。
長野新幹線が開業したのは、1997(H9)年10月1日のことで、当時は長野行新幹線と呼ばれていました。
長野新幹線に初めて乗りに行ったのは、1997(H9)年11月8日のことで、開業当初は長野新幹線専用のN編成のほか、当時8両編成だったJ編成の0番台(東北新幹線と共通)も使われていたことを覚えています。
E2系の10両編成(J編成)のうち、初期型の0番台が50/60Hz対応となっているのはその名残であるし。
E7系は、長野だけでなく、大宮、高崎までの試乗も可能なので、近いうちに乗りに行きたいと思っています。