
特急かいじ号は、東京または新宿~甲府(一部、竜王)間で運転されている特急列車であり、日中は新宿駅30分発と、あずさ号またはスーパーあずさ号が交互に運転されています。
こちらは、 E657系による常磐線特急のひたち号とときわ号に似ている点があるし。
かいじ号は、1988(昭和63)年3月13日に、中央高速バスとの対抗の為に、甲府発着のあずさ号の分離により出来た列車であり、国鉄最後の改正だった1986(昭和61)年11月1日に廃止された急行かいじ号から受け継がれています。
急行かいじ号は、新宿~大月間で、河口湖(富士急行線)発着の急行かわぐち号と併結されていたし。
特急かいじ号が運転開始された当初は、183系のモノクラスの6両編成(トタM51編成と同様の国鉄特急色)が主に使われていたことを覚えています。
現在の特急かいじ号は、あずさ号(スーパーではないあずさ)号と同様に、189系による臨時列車(多客期のみ運転)を除いて全てこのE257系が使われているけど、115,124号の1往復が11両編成で、他は全て9両編成であります。
かいじ号の停車駅
(東京)~(四ッ谷)~新宿~(三鷹)~立川~八王子~大月~塩山~山梨市~石和温泉~甲府~(竜王)
カッコ内は一部の列車のみ停車
東京発着は、113,115,121,123,104号であり、そのうちのかいじ121号は、四ッ谷駅にも停車しています。
竜王発着は、117,119,102,104号で、竜王行きは、甲府・竜王と表示されているし。
その他のかいじ号(下り6本、上り10本)は全て新宿~甲府間での運転であります。
三鷹駅は、121,123,102号以外の全列車が停車しているし。
冬期を除いた土休日には、一部のかいじ号が勝沼ぶどう郷駅に臨時停車することもあります。
E257系によるあずさ号は、新宿~松本間下り8本、上り6本(7,9,13,17,21,27,31,35,10,12,16,20,24,34号)
東京~松本間 下り1本、上り2本(あずさ25,2,8号)
千葉→南小谷間 3号、南小谷→新宿間 26号、松本→千葉間 30号
11両編成で運転されるあずさ号は、3,9,13,31,35,2,8,20,26,30号であり、南小谷発着の3,26号に関しては、大糸線では9両編成(1,2号車は松本駅で分割・併合)されます。
あずさ号の停車駅
(東京)~新宿~(三鷹)~立川~八王子~(大月)~(塩山)~(山梨市)~(石和温泉)~甲府~(韮崎)~小淵沢~(富士見)~茅野~上諏訪~(下諏訪)~岡谷~塩尻~松本
カッコ内は一部の列車のみ停車
千葉発着は、千葉~新宿間で、途中、船橋、錦糸町駅に停車
大糸線(松本~南小谷間)では、途中、豊科、穂高、信濃大町、白馬駅に停車
新宿~松本間の停車駅は、列車により異なっています。
あずさ、かいじ号のE257系0番台は、183系や189系の置き換え用として、2001(平成13)年から2002(平成14)年に掛けて、9両基本編成16本144両と、2両付属編成5本10両の計154両が、日立製作所笠戸事業所、近畿車輛、東急車輛製造(現、総合車両製作所横浜事業所)の3社で製造され、先行落成していた3編成が、2001年12月1日(湘南新宿ラインと同じ日)に、新宿~松本間のあずさ号の3往復(全て11両編成)でデビューしていました。
このモトM101編成は、2001年5月に、付属編成であるM201編成と共に、日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)で製造されていたし。
翌年の2002年3月23日には、E257系の増備により、かいじ号にも進出し、同年7月1日に定期のかいじ号がE257系に統一されていました。
2002年12月1日(東北新幹線の八戸延長やりんかい線の全線開業、埼京線の大崎延長等が行われた改正)では、定期のあずさ号もE257系に統一され、スーパーあずさ号はE351系、あずさ、かいじ号の定期運用はE257系となったのであります。
183系、189系のE257系への置き換えは、1年間で行われていたので、2012(平成24)年3月17日から1年掛けて、常磐線特急の651系(初代スーパーひたち号)やE653系(フレッシュひたち号専用車だった車両)がE
捻出された183系や189系の一部が団体臨時列車用として転用され、165系、167系、169系の全てが置き換えられていたので、直流急行型電車が全滅していました。
183系や189系は、185系の転用や北陸新幹線の開業により、183系は全滅し、189系は、豊田の3編成と長野の1編成が今だ現役であります。
今年12月23日から、スーパーあずさ号のE351系が新型のE353系に置き換えられていくことになるけど、E351系の置き換えが完了した後にE257系も置き換えられ、捻出された編成が、踊り子号に転用されると言われています。
これが実現した時には、大幅なリニューアルや編成組み替え等が必要となってくるし。
E257系の特徴は、2002年度のブルーリボン賞受章のきっかけとなった前面スタイルや武田菱がイメージされた4色の模様のほか、E351系とは異なり、前面展望が出来ることもあり、小さなお子様の為に運転台背面に踏み台が設けられています。
E353系のほうは、E657系やE351系と同様の高運転台方式なので前面展望が出来ないのが残念であるし。
常磐線特急ひたち、ときわ号のほうは、高運転台方式が先代ひたち号のキハ81形や485系の時からの伝統となっています。
羽越線特急いなほ号(新潟~酒田、秋田間)のE653系では、今年10月27日のニイU106編成(瑠璃色、元カツK306編成)を皮切りに、瑠璃色とハマナス色に順次塗装変更される予定であり、12月中には、ハマナス色編成も登場することになります。
E257系は、平日に中央ライナー号(東京~八王子、高尾間)と青梅ライナー号(東京~青梅間)にも使われているけど、中央ライナー7号(東京 22時30分、新宿 22時45分発の八王子行きは)、E351系で運転されています。
このように、豊田車両センターでのイベントで、E257系をE353系との並びで撮影することが出来て良かったです。