
続いては、11月25日に京王れーるランドで撮影した、2010系のデハ2015号車で、高尾線開業記念の復刻装飾電車である先代5000系のクハ5723号車との並びでも撮影することも出来ました。
このような組み合わせは、1967(昭和42)年10月1日の京王高尾線(北野~高尾山口間)の開業の時に実際に見られていたものであり、当時は初代5000系が優等列車中心、緑色の2000系列(京王グリーン車)が各駅停車で活躍していました。
1963(昭和38)年8月4日から1996(平成8)年12月1日まで活躍していた初代5000系は、高尾線開業の時にフラッグシップ車両としてアピールされていたので、現在の京王新5000系にも言えることであります。
京王2010系は、1959(昭和34)年に、2000系の改良バージョンとして導入された車両であり、そのうちのデハ2015号車は、1961(昭和36)年に日立製作所(HITACHI)で製造されていました。
京王帝都電鉄(現、京王電鉄)の日立製作所製(車両自体)の車両の導入は、1974(昭和49)年製の6712Fのデハ6012号車まで行われていました。
1975(昭和50)年以降京王の車両の製造は、乗り入れ先の都営新宿線の本八幡駅(京成八幡駅)で接続する京成電鉄の車両と同様に、日本車輌製造と東急車輛製造→総合車両製作所横浜事業所の2社で行われるようになっています。
ウィンク顔で有名だった京王6000系の先頭車は、全て東急車輛製造、現在都営新宿線に乗り入れている9000系の30番台(10両固定編成)は、全て日本車輌製造で製造されていたけど、新5000系に関しては、全て総合車両製作所横浜事業所で製造される予定となっています。
井の頭線の1000系の後期型である20番台は、2011(平成23)年11月まで活躍していた3000系と同様に、全て東急車輛製造で製造されていました。
東急電鉄の車両は、東急車輛製造→総合車両製作所横浜事業所製が当たり前となっているけど、普通鋼製の時代には、川崎造船所→川崎車輛(現、川崎重工業)、日本車輌製造、日立製作所でも取引が行われていました。
京成電鉄でも、1973(昭和54)年に導入された3500形の3576Fまで川崎重工業との取引が行われていたし。
京王2010系は、1984(昭和59)年11月の引退の時まで先頭に立っていた編成であり、引退後には、京王資料館に移されるまで、若葉台検車区で保存されていました。
1996年12月1日に若葉台検車区で行われた初代5000系の撮影会に行った時に、2015号車が多摩動物公園の表示で静態保存されていたことを覚えています。
井の頭線から緑色の電車である初代1000系列(2000系列の井の頭線バージョン)が引退したのは、奇しくも同じ1984年のことでありました。
京王れーるランドの2015号車は、初代5000系と同様の絵入りの行先表示であり、状況に応じて変えられているけど、この日は、若葉台検車区で静態保存されていた頃と同様に、多摩動物公園のライオンがイメージされた多摩動物公園の表示となっていました。
このことは、1991(平成3)年3月まで活躍していた京成の初代3000形(3000系列)で使われていた、めくり式の行先表示で、様々な模様があったことに似ています。
めくり式の行先表示は、宗吾車両基地(宗吾参道)にある車両展示場で、初代3000形の3004号車や、同じくめくり式の行先表示が使われていた200形の204号車(青電、晩年新京成電鉄で活躍していた車両)と共に静態保存されているので、めくり式の行先表示の歴史を語り継ぐことが出来ます。
銚子電気鉄道(銚子電鉄、千葉県)で活躍している2000形は、京王時代に2010系のデハ2070+サハ2575号車とデハ2069+サハ2576号車(いずれも1962(昭和37)年製)として活躍していた車両であり、伊予鉄道鉄道線(愛媛県)の800系を経て、銚子電鉄入りしていたので、関東から四国に渡り、関東に戻ってきた車両でもあります。
サハのほうは、伊予鉄道時代に先頭車改造されて700系(京王の初代5000系)もどきの顔付きとなっているし。
伊予鉄道で700系の713F(元をただせば京王初代5000系のデハ5103+クハ5854号車)として活躍していた澪つくし塗装の3000形(デハ3001+クハ3501号車)も、同じことが言えます。
銚子電鉄2000形のうち、2001Fは、京王時代の緑色となっているので、京王れーるランドの2015号車を見ているだけで、銚子電鉄を思い出します。
京王れーるランドでの初代5000系と2010系の並びも、銚子電鉄を連想させる組み合わせであるけど、以前伊予鉄道でも実際に見られていました。
銚子電鉄と言えば、今年1月2日に2000形の2001Fに乗りに行ったことを思い出します。
一昨年の2015(平成27)年は、2015に因んで、年頭に2015号車の運転台が公開されていました。
その年の9月25日には、京王線で準特急革命であった大規模な改正が行われていたので、2015号車との縁もあると思っています。
来年春は新5000系によるライナーが登場するので更なる進化となるし。
5723号車の復刻祝賀電車は、スカートの部分を含めて京王れーるランドのスタッフによる手作りだけど、良く出来ているなと思いました。
この復刻祝賀電車は、今日(11月28日)までなので、11月25日に行ったのであります。
このように、京王れーるランドで、2015号車と5723号車を撮影し、話題にすることが出来て良かったです。