
こちらは、12月9日に、東京都交通局の馬込車両検修場(西馬込)で行われた、都営フェスタ2017in浅草線で展示されていた、都営大江戸線の主力車両である12-000形の12-351Fで、検査出場後の状態で展示されていました。
都営大江戸線は、車両基地である木場車両検修場(木場公園の真下)や高松車庫(光が丘駅付近)を含めて全て地下式となっているので、2006(平成18)年4月1日に、大江戸線の汐留駅と浅草線の大門~新橋間を結ぶ連絡線が開通し、大江戸線車両の全般検査と重要部検査が馬込車両検修場で行われるようになってからは、青空の下で都営大江戸線の車両を見られるようになったのであります。
浅草線では、E5000形電気機関車による牽引となっているのは、リアクションプレート完備でない浅草線を大江戸線の車両が自力で走ることが出来ない為であり、E5000形は、その為に作られたことが分かります。
2006年に連絡線が出来るまでの間は、光が丘検修所→光が丘車両検修場(現、木場車両検修場高松車庫)で重要部検査や全般検査が行われていたけど、これらの業務が木場車両検修場に移される計画がありました。
木場車両検修場内に重要部検査や全般検査が行われる場所を新設させる為に莫大な予算が掛かっていたことにより断念され、馬込車両工場の車両基地側への移転・統合を期に、浅草線と兼用となったのであります。
これまでの馬込車両工場は、1969(昭和44)年6月から2004(平成16)年3月まで使われていた、馬込寄り(北側)と別の場所にあった車両工場であり、この引込み線には、踏切が3ヶ所ありました。
これらの踏切が廃止されてからは、日本の地下鉄の踏切が、東京メトロ銀座線の上野検車区(地上部分)への引込み線だけとなっています。
今年の都営フェスタで展示されていた12-351Fは、今から丸17年前の2000(平成12)年12月12日の大江戸線の環状部分の全区間開業の時に導入されたレインボー帯の後期型車両のうちの1編成であり、日本車輌製造で製造されていました。
12-000形は、銀色の後期型47編成のほか、1991(平成3)年12月10日に、光が丘~練馬間が、都営12号線として開業した時から活躍していた白い初期型の6編成もありました。
白い大江戸線こと12-000形は、1997(平成9)年12月19日に新宿まで延長された時に導入された、銀色の12-000形に押されて影が薄くなり、老朽化や運用効率が後期車と比べて良くなかったことなどの理由により、一昨年4月から赤い大江戸線こと12-600形に順次置き換えられ、昨年6月には、最後まで残されていた12-041Fが廃車となっていました。
昨年6月は白い大江戸線を追っ掛けていたので、あの頃が懐かしいです。
都営大江戸線の路線
都庁前~新宿西口~東新宿~若松河田~牛込柳町~牛込神楽坂~飯田橋~春日~本郷三丁目~上野御徒町~新御徒町~蔵前~両国~森下~清澄白河~門前仲町~月島~勝どき~築地市場~汐留~大門~赤羽橋~麻布十番~六本木~青山一丁目~国立競技場~代々木~新宿~都庁前~西新宿五丁目~中野坂上~東中野~中井~落合南長崎~新江古田~練馬~豊島園~練馬春日町~光が丘
都営大江戸線は、上記のルートによる6の字状の運転となっているので、飯田橋方面から光が丘方面へと向かう場合には、都庁前行きに乗り、都庁前で六本木、大門方面から来た列車に乗り換える必要があります。
乗換駅 都庁前 都営大江戸線相互(飯田橋方面⇔光が丘方面、六本木方面)
新宿西口 西武新宿線(西武新宿駅)、東京メトロ丸ノ内線・JR(山手線、中央・総武緩行線、中央快速線、中央本線、埼京線、湘南新宿ライン(横須賀線⇔宇都宮線、東海道線⇔高崎線))・小田急線・京王線(新宿駅)
東新宿 東京メトロ副都心線
飯田橋 JR中央・総武緩行線、東京メトロ(東西線、有楽町線、南北線)
春日 都営三田線、東京メトロ(丸ノ内線、南北線(後楽園駅))
本郷三丁目 東京メトロ丸ノ内線(地上乗換)
上野御徒町 東京メトロ(銀座線(上野広小路駅)、日比谷線(仲御徒町駅))、JR(山手線、京浜東北線(平日の日中の快速は通過)(御徒町駅))、京成線の京成上野駅への地下連絡通路あり
新御徒町 つくばエクスプレス線
蔵前 都営浅草線(地上乗換)
両国 JR中央・総武緩行線
森下 都営新宿線
清澄白河 東京メトロ半蔵門線
門前仲町 東京メトロ東西線
月島 東京メトロ有楽町線
汐留 新交通ゆりかもめ
大門 都営浅草線、JR(山手線、京浜東北線)・東京モノレール羽田線(浜松町駅)
麻布十番 東京メトロ南北線
六本木 東京メトロ日比谷線
青山一丁目 東京メトロ(銀座線、半蔵門線)
代々木 JR(山手線、中央・総武緩行線)
新宿 都営新宿線、JR(山手線、中央・総武緩行線、中央快速線、中央本線、埼京線、湘南新宿ライン(横須賀線⇔宇都宮線、東海道線⇔高崎線))、小田急線、京王線
中野坂上 東京メトロ(丸ノ内線、方南町支線)
東中野 JR中央・総武緩行線
中井 西武新宿線
練馬 西武(池袋線、豊島線、西武有楽町線)
豊島園 西武豊島線
都営大江戸線の六本木駅は、都営大江戸線の駅で唯一上下式の駅で、上(2番線)が新宿、光が丘方面、下(1番線)が大門、両国方面となっており、下のホーム(1番線)は都内の地下鉄の駅(都営地下鉄の駅)並びに日本の地下鉄で一番深い場所(深さ42.3m)にあります。
上のホーム(2番線)は、32.8mあり、都営地下鉄で上下共に深い場所にある駅は、大江戸線の新宿駅で、36.6mであるので、3番目に深い中井駅(首都高の中央環状線(山手トンネル)の真下、35.5m)を含めて、大江戸線で深い場所にある駅が多いことが分かります。
因みに、東京メトロの駅で一番深い駅は、千代田線の国会議事堂前駅(深さ37.9m)であり、大江戸線の六本木駅が出来るまでの間、東京の地下鉄で一番深い駅でありました。
今日(12月12日)は、都営大江戸線の環状部分(都庁前~清澄白河~国立競技場間)が開業した記念すべき日であり、あれから17年経ちました。
やはり、都営12号線や平成12年に因んで、2000年12月12日に開業したものであり、当時は、12-121Fによる特別列車の大江戸線クイーン号(ヘッドマーク付き)が、12時12分に発車していたというエピソードがありました。
1989年1月8日に、激動の昭和時代に変わってスタートした平成時代は、再来年(2019年)の4月30日をもって幕を閉じることが閣議決定していたので、都営大江戸線が全線開業した平成12年と共に思い出となってしまいます。
都営大江戸線の車両が地上の青空の下で展示されていたのは、西馬込でのイベントならではであり、2年に1度の楽しみであります。
来年の都営フェスタが三田線の志村車両検修場(高島平)で行われたら、平成時代最後の西馬込でのイベントとなります。
都営大江戸線の車両は、浅草線の5300形と比べて小さいので、5300形との並びを撮影した時には、親子のような関係で写りました。
2017(平成29)年の今年の漢字は、「北」に決まったという情報が入ってきました。明日はそれに因んだ記事を書く予定です。
昨年(2016(平成28)年)の今年の漢字は、「金」だったので、南栗橋での東武ファンフェスタ2016で展示されていた東武鉄道100系の103F(金色の日光詣スペーシア)を話題にしていました。
このように、都営大江戸線の全線開業記念日に、都営大江戸線のことを話題にすることが出来て良かったです。