
こちらは、11月23日に、東京駅の新幹線ホームである23番線で撮影した、上越新幹線E4系MaxのP16+P17編成の重連(ダブルマックス)によるMaxとき339号です。
Maxとき339号は、東京駅の23番線を18時12分に発車し、途中、上野、大宮、高崎、越後湯沢、長岡、燕三条駅に停車してから新潟駅へと向かう列車であり、新潟 16時09分発東京行きのMaxとき332号(途中、燕三条、長岡、大宮、上野駅に停車)の折返しでもあります。
東京駅でのE4系の停車位置は、8両の単独編成が中程であることに対し、8+8の16両(ダブルマックス)の場合は、ホームいっぱいに停車する為に、23番線に停車した場合に、14番線に停車中の東海道・山陽新幹線の車両との並びを見ることが出来ます。
23番線の東北・上越新幹線と、14番線の東海道・山陽新幹線の車両との組み合わせは、1991(平成3)年6月20日の東京延長の時から見られているけど、開業当時は、東海道・山陽新幹線で0系または100系が使われ、東北・上越新幹線では、200系が当たり前となっていました。
200系は、東北・上越新幹線の車両で唯一国鉄時代に設計された車両であり、0系(一部100系)に準じた顔付きが特徴でありました。
東北・上越新幹線系統の車両のトイレは、現在山形・秋田新幹線を含めて全て洋式となっているけど、200系は唯一国鉄時代に主流だった和式トイレがあった形式であったので、東北・上越新幹線の車両で最初で最後の車内での和式トイレのある車両となったのであります。
100系新幹線のトイレも、0系と同様に国鉄時代に設計された車両らしく、和式トイレばかりで、洋式トイレがグリーン車や車椅子スペースのある車両にしかなかったです。
2000(平成12)年に交通バリアフリー法が施行されたことにより、車内にトイレを設ける場合は1ヶ所は必ず洋式にしなければならない状態となっているけど、JR東日本の特急型車両では、交通バリアフリー法施行前の1989(平成元)年3月11日に常磐線特急スーパーひたち(現、ひたち)号でデビューした651系から全て洋式となり、新幹線車両では、山形新幹線で活躍していた400系(元祖ミニ新幹線)から全て洋式化されていました。
東北・上越新幹線のフル規格車両で、E1系元祖Maxから和式トイレが廃止されて全て洋式となっているのはその為であります。
400系とE1系元祖Maxに関しては、来年夏に出来る予定の鉄道博物館(さいたま市)の新館で1両ずつ展示される予定であり、どちらも現地に搬入されていました。
来年4月には、新潟駅の在来線部分の一部が高架化され、上越新幹線と同じレベルになることにより、新幹線ホームの11番線と在来線新高架ホームの5番線が繋がることにより、一部の羽越線特急いなほ号(新潟~酒田、秋田間、E653系で運転)と上越新幹線とき号またはMaxとき号との同一ホームでの乗り換え(連絡改札あり、九州新幹線の博多延長以前に新八代駅で行われていたリレーつばめ号⇔新幹線つばめ号と同様の方式)が可能となり、東京~庄内地区(鶴岡、酒田エリア)への連絡がスピーディーとなります。
こちらは、山形新幹線の新庄駅(陸羽西線に乗り換えれば酒田方面へも行ける)と同様に、階段等や段差なしでの乗り換えルートとなるので、大きな荷物を持つ乗客、お年寄りや身体の不自由なお客様にとって有難い出来事であり、バリアフリー化が図られることで重宝することになります。
来年4月から新潟での同一ホームでの乗換が可能となる列車
下り(首都圏→庄内方面)
東京 6時08分発→とき301号→新潟 8時13分着、8時22分発→いなほ1号→酒田 10時34分着、秋田 12時03分着
東京 9時12分発→とき311号→新潟 10時49分着、10時57分発→いなほ3号→酒田 13時04分着
東京 10時16分発→Maxとき315号→新潟 12時24分着、12時32分発→いなほ5号→酒田 14時39分着、秋田 16時04分着
東京 15時16分発→とき327号→新潟 17時04分着、17時15分発→いなほ9号→酒田 19時27分着
東京 16時48分発→とき333号→新潟 18時48分着、18時57分発→いなほ11号→酒田 21時08分着
東京 18時52分発→Maxとき341号→新潟 21時05分着、21時20分発→いなほ13号→酒田 23時29分着
上り(庄内→首都圏方面)
酒田 5時28分発→いなほ2号→新潟 7時31分着、7時49分発→Maxとき308号→東京 10時04分着
酒田 6時44分発→いなほ4号→新潟 8時48分着、9時04分発→とき312号→東京 10時43分着
酒田 9時04分発→いなほ6号→新潟 11時09分着、11時19分発→とき318号→東京 13時28分着
秋田 10時35分発、酒田 12時ちょうど発→いなほ8号→新潟 14時05分着、14時13分発→Maxとき324号→東京 16時ちょうど着
秋田 16時35分発、酒田 18時04分発→いなほ14号→新潟 20時09分着、20時20分発→Maxとき348号→東京 22時28分着
新潟駅でのその他のいなほ号⇔上越新幹線間の乗換は、従来通り、 階段等を使うことになるので注意が必要であります。
3月17日から秋田発新潟行きのいなほ8号の時刻ご繰り下げられ、いなほ8号から接続する上越新幹線の列車がとき322号(高崎までの各駅と大宮、上野駅停車)からMaxとき324号(途中、長岡、大宮、上野駅に停車する速達列車)に変更されることにより、酒田、鶴岡方面から東京への所要時間が41分短縮されることになります。
現在上越新幹線では、線型の関係や240Km/hまでしか出せないE4系Maxとの絡みにより、240Km/hまでしか出せず、スピード面では不利な状態であるので、来年度からE4系MaxがE7系に順次置き換えられていくのもそのはずであります。
E4系が東北新幹線でデビューしたのは、1997(平成9)年12月20日のことであり、今日でデビュー20周年を迎えていました。
20年前は、東北新幹線での8+8の16両編成で使われ、盛岡へも乗り入れていたのであります。
東北新幹線からE4系Maxが追われていたのはやはりスピードアップ化によるものであり、200系新幹線やE1系も東北新幹線から撤退後に上越新幹線で余生を過ごしていました。
12月20日は、東京駅の開業記念日でもあり、今から103年前の1914(大正3)年12月20日に、お馴染みの丸ノ内側の赤レンガの駅舎からスタートしていたのであります。
あれから103年経った現在は、新幹線などが乗り入れている巨大ターミナル駅へと成長しているので、凄いなと思いました。
E4系のP16編成は、2000年11月に日立製作所笠戸事業所(HITACHI)で、P17編成は2001(平成13)年3月に同じ日立製作所で製造されていたもので、編成番号としては連番となるけど、その間に、長野新幹線(当時)の軽井沢駅乗り入れ(急勾配)対応編成であるP51編成とP52編成が導入されていたので、車両番号では連番となっていないです。
P51編成とP52編成は、2001年7月22日から2003(平成15)年9月15日までの間の夏季に、臨時のMaxあさま号として軽井沢→東京間の片道で運転されていました。
E4系では、乗客を乗せたまま碓氷峠を登ることが困難であった為に、軽井沢行きの下り列車に使うことが出来なかったので、軽井沢始発しか使われなかったのであります。
2003年に導入された最終増備車であるP81編成とP82編成は、長野乗り入れ対策により50Hzと60Hz両方に対応した編成となっているけど、上り列車にしか使えなかったことがネックであったことでMaxあさま号が廃止されたことにより、E4系の長野乗り入れが幻となっています。
12月2日に、上越新幹線のE4系Maxの一部がE2系に置き換えられたことにより、P4編成に続いて、P5編成も廃車となっていました。
P5編成に関しては、今年3月25日に撮影しておいて正解だと思っています。
このように、東京駅でE4系MaxによるMaxとき339号とN700系の並びを撮影することが出来て良かったです。