
2月22日から、京王電鉄の新5000系による座席指定制の通勤ライナーである京王ライナーが新宿→京王八王子、橋本間でデビューするという情報が入ってきました。
京王ライナーは、下りの新宿→京王八王子または橋本間のみ運転で、平日、土休日共に5本ずつとなるけど、平日は20時台から0時台までと通勤帰りに、土休日は17時台から21時台までとお出掛けや買い物帰りに便利な時間に設定されることになります。
最速の所要時間は、新宿→京王八王子間が35分、新宿→京王多摩センター間が24分と速くなることも見逃せないです。
途中停車駅は、京王八王子行きが、府中、分倍河原、聖蹟桜ヶ丘、高幡不動、北野駅、橋本行きが、京王永山、京王多摩センター、南大沢駅であり、新宿→府中または京王永山間では、専用の座席指定券(400円)が必要となります。
新宿駅から座席指定券なしで乗った場合は車内料金として700円取られるので注意が必要であります。
府中または京王永山からは座席指定券なしで乗れるので、京浜急行電鉄(京急)の京急ウィング号(平日のみで2100形による運転)の品川→上大岡間や、東武鉄道(東上線)の下りのTJライナー(50090系による運転)の池袋→ふじみ野間、3月10日から登場予定の西武鉄道の拝島ライナー(西武新宿→拝島間で40000系による運転)の西武新宿、高田馬場→小平間と同様のシステムであることが分かります。
下りのTJライナーや拝島ライナーにも言えることだけど、京王ライナーが平日のみならず土休日にも運転されることは、お出掛けや買い物帰りはもちろんのこと、休日出勤(特に土曜出勤)帰りにも嬉しい列車となります。
京王ライナーの時刻(2月22日から運転)
平日の京王八王子行き(京王線)
1号 新宿 20時ちょうど発→府中 20時21分着→分倍河原 20時23分着→聖蹟桜ヶ丘 20時26分着→高幡不動 20時30分着→北野 20時36分着→京王八王子 20時39分着
5号 新宿 21時ちょうど発→府中 21時21分着→分倍河原 21時23分着→聖蹟桜ヶ丘 21時27分着→高幡不動 21時30分着→北野 21時37分着→京王八王子 20時39分着
9号 新宿 22時ちょうど発→府中 22時23分着→分倍河原 22時25分着→聖蹟桜ヶ丘 22時28分着→高幡不動 22時31分着→北野 22時38分着→京王八王子 22時40分着
13号 新宿 23時ちょうど発→府中 23時18分着→分倍河原 23時20分着→聖蹟桜ヶ丘 23時24分着→高幡不動 23時27分着→北野 23時33分着→京王八王子 23時35分着
17号 新宿 0時ちょうど発→府中 0時19分着→分倍河原 0時21分着→聖蹟桜ヶ丘 0時24分着→高幡不動 0時28分着→北野 0時33分着→京王八王子 0時36分着
平日の橋本行き(相模原線)
3号 新宿 20時30分発→京王永山 20時57分着→京王多摩センター 21時ちょうど着→南大沢 21時04分着→橋本 21時08分着
7号 新宿 21時30分発→京王永山 21時58分着→京王多摩センター 22時ちょうど着→南大沢 22時04分着→橋本 22時08分着
11号 新宿 22時30分発→京王永山 22時56分着→京王多摩センター 22時59分着→南大沢 23時02分着→橋本 23時06分着
15号 新宿 23時30分発→京王永山 23時52分着→京王多摩センター 23時55分着→南大沢 23時58分着→橋本 0時02分着
19号 新宿 0時20分発→京王永山 0時42分着→京王多摩センター 0時44分着→南大沢 0時49分着→橋本 0時53分着
土休日の京王八王子行き(京王線)
1号 新宿 17時ちょうど発→府中 17時22分着→分倍河原 17時24分着→聖蹟桜ヶ丘 17時27分着→高幡不動 17時31分着→北野 17時36分着→京王八王子 17時39分着
5号 新宿 18時ちょうど発→府中 18時21分着→分倍河原 18時23分着→聖蹟桜ヶ丘 18時26分着→高幡不動 18時30分着→北野 18時36分着→京王八王子 18時39分着
9号 新宿 19時ちょうど発→府中 19時21分着→分倍河原 19時23分着→聖蹟桜ヶ丘 19時26分着→高幡不動 19時29分着→北野 19時35分着→京王八王子 19時38分着
13号 新宿 20時ちょうど発→府中 20時21分着→分倍河原 20時23分着→聖蹟桜ヶ丘 20時26分着→高幡不動 20時29分着→北野 20時35分着→京王八王子 20時38分着
17号 新宿 21時ちょうど発→府中 21時21分着→分倍河原 21時23分着→聖蹟桜ヶ丘 21時26分着→高幡不動 21時29分着→北野 21時35分着→京王八王子 21時38分着
土休日の橋本行き(相模原線)
3号 新宿 17時20分発→京王永山 17時44分着→京王多摩センター 17時46分着→南大沢 17時50分着→橋本 17時54分着
7号 新宿 18時20分発→京王永山 18時44分着→京王多摩センター 18時46分着→南大沢 18時50分着→橋本 18時54分着
11号 新宿 19時20分発→京王永山 19時44分着→京王多摩センター 19時46分着→南大沢 19時50分着→橋本 19時54分着
15号 新宿 20時20分発→京王永山 20時44分着→京王多摩センター 20時46分着→南大沢 20時50分着→橋本 20時54分着
19号 新宿 21時20分発→京王永山 21時44分着→京王多摩センター 21時46分着→南大沢 21時50分着→橋本 21時54分着
新宿駅では全て2番線から発車することになり、両端の2ヶ所のドアが開くことになります。
座席指定券売り場は、改札階(地下1階)の京王西口と京王百貨店口の改札外各1ヶ所、改札内2ヶ所、ルミネ口改札内(地下1階)1ヶ所、ホーム階(地下2階)の2番線売店の裏側2ヶ所の計7ヶ所設けられることになるけど、ルミネ口は、PASMOやSuicaなどのICカード専用、その他は現金、ICカード兼用となります。
2番ホームの専用券売機では、満席になった時を除き、発車1分前まで買えるけど、号車指定が出来ないので注意が必要となります。
京王ライナーでは、スマートフォン(スマホ)、携帯電話、PCでも購入し、チケットレスで乗ることが出来、座席を選ぶことが可能であるけど、クレジットカードでの決済が必要であり、京王パスポートカードの場合は、乗る度にポイントも貯まることになります。
京王ライナーの愛称名は、昨年4月から5月に掛けて行われた投票で、京王ライナー、京王スマートライナー、京王プライムライナー、Luxpress(ラクスプレス)、WESTAR(ウェスター)の中から上位となった京王ライナーが選ばれたのであります。
京王ライナーの愛称は、長すぎず、京王のライナーがアピールされていて良い感じだと思います。
京王ライナーの定員は438席で、座席はクロスシート、車端部はロングシートであり、スマホやノートパソコン等を充電出来るコンセントやWifiが使えること、車内の照明が安らぎを与えてくれる暖色となることに加え、新宿駅停車中に和田一樹氏によってプロデュースされたオリジナルBGMが流れるという特徴もあります。
京王新5000系には、9000系30番台と同様に都営新宿線乗り入れ機器が搭載されているので、実際に試運転で入線していました。
京王ライナーがデビューした後、新5000系の運用がどうなるのか気になります。
2月22日には、井の頭線を含めた京王電鉄の全線でダイヤ改正が行われるけど、京王ライナー以外では、平日朝と夕方以降の通勤時間帯での増発、井の頭線の吉祥寺発明大前行きの新設がメインとなります。
京王線のダイヤ改正が2月22日に行われるのは、ダイヤ改定と呼ばれていた2013(平成25)年以来であり、当時は橋本特急の復活、通勤快速から区間急行への変更がメインとなっていました。
この改正では、最終の行先が常に表示されるようになり、高幡不動から各停京王八王子行きとなる特急高幡不動行きが、特急京王八王子行き(高幡不動から各停)と表示されるようになります。
ライバルの小田急では、一昨年3月25日に唐木田行きのロマンスカーが廃止されたので、永山や多摩センターまで確実に座って行ける列車が京王ライナーで復活するのであります。
京王相模原線の加算運賃の廃止に伴う値下げは、予定通り小田急の改正の日と同じ3月17日からとなるので、それを境に橋本行きの京王ライナーの利用客がもっと増えてくると思います。
小田急ロマンスカーでは、新百合ヶ丘駅にも止まる列車を多摩線と同じ3番線発着とし、始発の各停唐木田行きに接続させることにより巻返しが図られることになるけど、柿生、鶴川、玉川学園前の各駅に行く場合には階段等を使って1番線に移動しなければならなくなります。
京王ライナーに対抗させるには、唐木田行きのロマンスカーを復活させるのが望ましいけど、そうはいかない点があり、新宿~唐木田間で通勤型車両を走らせたことが効率が良いと言うことなので仕方がないです。
新宿→京王八王子間の京王ライナーのライバルは、JR中央線のE257系(あずさ、かいじ号の車両)またはE351系(初代スーパーあずさ号の車両、3月16日まで)による中央ライナー号であり、こちらは京王ライナーとは異なり、平日のみの運転なので、土休日はその代わりにスーパーあずさ、あずさ、かいじ号を使うことになります。
中央ライナーで京王ライナーに対抗する為にE353系を入れてグレードアップさせたほうが良かったと思います。
京王ライナーには、時間の遅い平日よりも土休日に試乗してみたいと思っています。
画像は、1月15日に京王線新宿駅の2番線(京王ライナーのホームとなる)で撮影した5732Fによる急行橋本行きです。