
続いては、一昨日(6月16日)、京王井の頭線の吉祥寺駅で撮影した、1000系1724F(東松原駅あじさいライトアップヘッドマーク付き電車)による、折り返しの急行渋谷行きと、同じサーモンピンク色の初期型車両である1703F(各停渋谷行き)との並び、1703Fの編成全体画像です。
井の頭線の吉祥寺駅は、南側(井の頭公園寄り)にある、2面2線の高架駅であり、 改札口(エンド)側では、並びを撮影することが出来ます。
1703Fは、1000系がデビューした1996(平成8)年1月に東急車輛製造(現、総合車両製作所横浜事業所)で製造されていたけど、当時は2M3Tで、東洋電気製造製のGTOインバータ車となっていました。
こちらは、昨年3月にリニューアル化されています。
井の頭線の車両の搬入及び搬出作業は、富士見ヶ丘車両基地で行うことが不可能であるので、京王バスの永福町営業所で行われていました。
1000系の行先表示は、全てフルカラー化され、京王線系統と同様に急行の表示が赤色から緑色に変更されています。
1724Fは、2009(平成21)年に東急車輛製造で製造されていたけど、車内のステッカーには、東急車輛と書かれただけで、製造年の表示が省略されています。
このことは、同時期に製造されていた京王線系統の9000系30番台の一部にも言えることであり、日本車両と書かれただけとなっています。
昨年総合車両製作所横浜事業所で5編成製造されていた新5000系(京王ライナーの車両)では、製造年の表示(2017)が復活していました。
京王吉祥寺駅の駅ビルであるキラリナ京王吉祥寺は、2014(平成26)年4月23日に出来たものであり、2010(平成22)年3月31日に改築の為に閉鎖されていた旧京王吉祥寺駅ビルには、主にユザワヤ(大田区蒲田に本店のある手芸、ホビー用品店)が入っていました。
改築期間中には、啓文堂書店(京王グループの書店)と共に吉祥寺の丸井に仮移転されていたけど、キラリナ吉祥寺となってからは、ユザワヤが8階と9階に、啓文堂書店が7階に入るようになっています。
キラリナ吉祥寺の7階にあるABCクッキングスタジオは、全国至るところにあるNTTドコモ(docomo)グループのクッキングスタジオであり、朝日放送グループ(ABC)や、ABCマートとは無関係であります。
吉祥寺駅の改良工事前は、2階に券売機、3階に改札とホームという、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の浅草駅と同様の状態となっていたけど、改良工事により、京王の券売機が3階と揃えられていました。
井の頭線の吉祥寺駅の改良工事は、JR中央快速線、中央・総武緩行線と同様に耐震化工事も合わせて行われていたので、高架橋の改築工事期間中には、片側しか発着出来ない状態となっていたことがありました。
JRの中央改札口は、1階にあったけど、改良工事により、南口(公園口)と同様に2階に移設されていたことで、3ヵ所ある改札口が2階に揃えられたのであります。
駅ビルも、改良工事に合わせて、吉祥寺ロンロンからアトレ吉祥寺に変更されていたので、ルミネ(LUMINE)と同様にJR東日本グループの駅ビルブランドが強化されていたことが分かります。
吉祥寺の東急百貨店は、1974(昭和49)年6月20日に開設された吉祥寺エリアで唯一の百貨店(デパート)であります。
吉祥寺のデパートは、以前緑屋、伊勢丹(ISETAN)、近鉄百貨店東京店(2001(平成13)年6月から吉祥寺三越)もあったけど、2010年3月14日に伊勢丹吉祥寺店が閉店されてからは、東急吉祥寺店だけとなっています。
現在は緑屋が吉祥寺ロフト、伊勢丹吉祥寺店がコピス吉祥寺、近鉄百貨店東京店→吉祥寺三越が、ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺となっています。
吉祥寺の近鉄百貨店(東京店)は、吉祥寺東急開店の1ヶ月前である1974年5月11日に開店し、2001年2月20日に閉店されたことで東京から撤退していました。
同年6月に吉祥寺三越となり、IDC大塚家具も入っていたけど、2006(平成18)年5月7日にどちらも閉店され、翌年の2007(平成19)年7月6日にヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺が開店していました。
この建物には、GU、ABCマート、タワーレコード(タワレコ)などの専門店も入っています。
吉祥寺駅の南側にある都立井の頭恩賜公園(井の頭公園)は、三宝寺池(石神井公園内、練馬区)、善福寺池(杉並区)と並ぶ武蔵野三大湧水池の一つである井の頭池があり、春には、日本さくら名所100選に選ばれているお花見の名所となります。
井の頭公園駅寄りには、神田川の水源があり、ここから隅田川に向けて流れていくことになります。
周辺にある井の頭自然文化園は、本園(武蔵野市側)と分園(三鷹市側)に分かれている都立の動物園であり、分園は、水辺の生き物中心で、水生物園と呼ばれています。
都立の動物園は、恩賜上野動物園(台東区)、多摩動物公園(日野市)、井の頭自然文化園(武蔵野市、三鷹市)、葛西臨海水族園(江戸川区)の4つあり、そのうちの上野動物園では、6月12日に1歳の誕生日を迎えたジャイアントパンダのシャンシャン(香香)が話題になっています。
井の頭自然文化園は、一昨年5月26日に69歳で亡くなるまで、日本で飼育されていたアジアゾウの最長寿記録が守られていた、メスのアジアゾウのはな子が活躍していたことで有名であり、北口には、ゾウのはな子像が設けられています。
井の頭線では、神田川を渡る区間が、明大前~永福町間と、久我山~三鷹台間の2ヵ所であります。
三鷹台駅は、以前井の頭公園(吉祥寺)寄りにあった1面2線の駅だったけど、1982(昭和57)年3月19日に久我山(渋谷)寄りに2面2線の駅として移設されていました。
高井戸駅は、1972(昭和47)年 3月15日に、環八通りとの立体交差化によって高架化された駅であり、撮影ポイントの一つでもあります。
環七通りと交差している新代田駅は、開業当時は、代田二丁目駅と呼ばれていたけど、1966(昭和41)年7月21日には、住居表示の変更により、現在の新代田駅となっています。
1000系の型式名は、1984(昭和59)年3月まで活躍していた初代1000系列(京王グリーン車(2000系列)の井の頭線バージョン)から受け継がれています。
1984年3月に初代1000系列が全廃されてからは、冷房化率100%となったことに加え、レインボーカラーの電車(当時は3000系が当たり前だった)に統一されていました。
レインボーカラーの電車は、2代目の1000系にも受け継がれています。
京王線系統から2000系列(京王グリーン車)が全廃されたのは、奇しくも同じ1984年のことであり、11月18日にさよなら運転が行われていました。
戦後には、井の頭線が西武新宿線の田無駅を経由して、西武池袋線への東久留米駅へと延長される計画もあったけど、中止となり、幻となっていました。
もしもそれが実現していたら、吉祥寺などに行くのに便利な路線となっていたところでした。
現在は、吉祥寺駅北口から西武新宿線または西武池袋線の駅へと向かう西武バスによって穴埋めされています。
井の頭線の朝ラッシュ時には急行が運転されておらず、全て各停(2分間隔)となっているのは、ラッシュ時の混雑度を上げるのを防ぐ為であり、その代わりに吉祥寺発着と富士見ヶ丘発着が交互に運転されています。
今年2月22日の改正では、吉祥寺 0時20分発の明大前行きが新設されていたことで話題になっているけど、こちらは明大前駅で、京王線系統の最終列車に接続させる目的があります。
東松原駅でのあじさいライトアップは、昨日(6月17日)まで行われていたけど、梅雨時の風物詩として有名であり、今回初めてヘッドマークを撮影することが出来ました。
このように、井の頭線の吉祥寺駅でも、あじさいライトアップヘッドマーク付き電車やピンク色の電車を撮影することが出来て良かったです。