
昨日(6月28日)は、JR中央線の中野駅まで行き、中央線特急(スーパーあずさ、あずさ、かいじ号)の新型車両である、E353系S112編成による、逗子(総合車両製作所横浜事業所)から松本までの公式試運転を兼ねた回送列車を撮影しました。
こちらは、明後日(7月1日)のE257系使用列車の一部のE353系への置き換え用として導入された9両基本編成のうちの1本であり、このS112編成がギリギリで導入されていました。
2015(平成27)年7月に落成していたE353系の量産先行車では、長野総合車両センターで量産化改造されていたけど、先行的に落成していたS201編成(3両付属編成)が、S106編成とペアが組まれた上で、スーパーあずさ号に使われており、S101編成に関しては、明後日に備えて遅れて出場していたのであります。
E353系の逗子から松本への出場回送日。
S101+201編成 2015年7月25日
S102+202編成 2017(平成29)年10月12日
S103+203編成 2017年11月7日
S104+204編成 2017年12月19日
S105+205編成 2018(平成30)年1月30日
S106編成 2018年2月27日
S107編成 2018年3月15日
S108編成 2018年3月27日
S109編成 2018年4月17日
S110編成 2018年5月10日
S111編成 2018年6月7日
S112編成 2018年6月28日(今回)
E353系の出場回送のルートは、逗子から新宿経由で行われ、新宿駅では、9番線に到着し、10番線に停車中の新宿 16時ちょうど発のスーパーあずさ23号(この日はS106+201編成が使われていた)と対面し、中野駅の7番線での待避の時に、E353系がE353系を追い抜くシーンが見られていました。
中野駅の7番線は、中央快速線の待避線であり、特急列車が折り返しの合間の回送で入ってくることもあります。
明後日(7月1日)からE353系で運転される列車(全て9両編成)
あずさ17号 新宿 13時ちょうど発→松本 15時46分着
あずさ21号 新宿 15時ちょうど発→松本 17時48分着
あずさ27号 新宿 17時30分発→松本 20時31分着
あずさ12号 松本 9時54分発→新宿 12時33分着
あずさ16号 松本 12時ちょうど発→新宿 14時41分着
あずさ34号 松本 19時21分発→新宿 22時07分着
かいじ101号 新宿 9時30分発→甲府 11時13分(土休日は11時19分)着
かいじ105号 新宿 11時30分発→甲府 13時08分(土休日は13時10分)着
かいじ109号 新宿 13時30分発→甲府 15時09分着
かいじ111号 新宿 14時30分発→甲府 16時08分着
かいじ113号 東京 15時15分発→新宿 15時30分発→甲府 17時09分(土休日は17時11分)着
かいじ117号 新宿 18時30分発→甲府 20時11分着→竜王 20時16分着
かいじ119号 新宿 19時30分発→甲府 21時12分着→竜王 21時17分着
かいじ121号 東京 21時45分発→新宿 22時ちょうど発→甲府 23時41分着
かいじ123号 東京 22時45分発→新宿 23時ちょうど発→甲府 0時40分着
かいじ102号 竜王 7時02分発→甲府 7時08分発→新宿 9時04分(土休日は9時03分)着
かいじ104号 竜王 8時07分発→甲府 8時12分発→新宿 9時54分着→東京 10時09分着
かいじ106号 甲府 9時29分発→新宿 11時04分着
かいじ108号 甲府 11時29分発→新宿 13時04分(土休日は13時05分)着
かいじ110号 甲府 12時29分発→新宿 14時04分(土休日は14時05分)着
かいじ114号 甲府 14時25分発→新宿 16時03分着
かいじ118号 甲府 16時10分発→新宿 17時51分着
かいじ120号 甲府 17時26分(土休日は17時27分)発→新宿 19時06分(土休日は19時09分)着
かいじ122号 甲府 18時56分発→新宿 20時37分(土休日は20時35分)着
竜王発着のかいじ号は、全てE353系への置き換え対象となるので、E257系による甲府・竜王の表示が明日(6月30日(土))をもって見納めとなります。
E353系の東京乗り入れは、スーパーあずさ6号(12両編成)と合わせて下り3本、上り2本と増えることになり、下りでは初であります。
中央ライナーと青梅ライナーに関しては、今のところ置き換え予定がなく7月2日(月)以降もE257系で運転されることになります。
7月1日以降もE257系で運転されるあずさ、かいじ号の定期列車は、あずさ3,7,9,13,25
,31,35,2,8,10,20,24,26,30号、かいじ103,107,115,112,116,124号であり、3号は千葉発南小谷行き(1,2号車は松本止まり)、25号は東京発松本行き、2号は松本発東京行き、26号は南小谷発新宿行き(1,2号車は松本始発)、30号は松本発千葉行き、115号は東京発甲府行きであり、その他はあずさ号が新宿~松本間、かいじ号が新宿~甲府間であります。
7月1日は、竜王駅の2番線で、竜王7時02分発のかいじ102号(新宿行き)の発車に合わせて、E353系のかいじ号の出発式が行われます。
竜王発着のかいじ号が登場したのは、2001(平成13)年12月1日(E257系がデビューした日)のことであり、当時は、183系や189系が使われていました。
竜王駅の北側には、JXエネルギーの甲府油層所があるので、篠ノ井線の村井駅や南松本駅と同様にタンク車の群れを見ることが出来ます。
竜王駅のある山梨県甲斐市(山梨県で甲府市に次いで2番目に人口が多い)は、2004(平成16)年9月1日に、中巨摩郡の竜王町、敷島町、北巨摩郡双葉町の合併によって出来た市であり、竜王駅は、旧竜王町、同じ甲斐市にある塩崎駅は、旧双葉町に位置しています。
竜王駅発着の高速バスは、バスタ新宿発着の中央高速バス甲府線の一部(湯村温泉発着と同様に京王バス東と山梨交通による運用)も含まれており、竜王発は朝の4本、竜王行きは夜の5本となっています。
甲府線には、富士急山梨バス(富士急グループ)による便もあるけど、竜王、湯村温泉発着がない代わりに、富士急独自の上阿原(富士急バスの車庫)発着も設定されています。
富士急山梨バスは、富士河口湖町に本社があり、本社(河口湖)、大月、上野原、甲府、八王子に営業所があるけど、甲府、八王子両営業所は、2014(平成26)年11月まで、富士急平和観光の営業所となっていました。
そのうちの八王子営業所は、富士急山梨バスで唯一東京都八王子市(山梨県外)にある貸切専門の営業所であります。
甲斐大和、勝沼ぶどう郷、塩山駅のある甲州市は、2005(平成17)年11月1日に、塩山市と、東山梨郡の勝沼町と大和村の合併によって出来た市であり、甲州ぶどう、甲州ワインなどの産地に因んで、甲州市と名付けられていました。
山梨県で、甲の付く市は、県庁のある甲府市、甲斐市、甲州市となっているけど、名前が似ていて紛らわしい点があります。
日野春、長坂、小淵沢駅のある北杜市は、2004年11月1日に、北巨摩郡の須玉町、長坂町、白州町、高根町、大泉村、武川村、明野村の合併によって出来た市であり、2006(平成18)年3月15日に北巨摩郡小淵沢町の編入により、小淵沢駅が北杜市の一部となっています。
そのうちの北杜市白州町は、サントリー(SUNTORY)の白州蒸溜所(白州ブランドのウイスキーの製造工場)があることで有名であり、サントリー天然水南アルプス(南アルプスの天然水)の水源地・ボトリング工場所在地でもあります。
南アルプスの天然水は、1991(平成3)年に発売された、その名の通りの南アルプス・甲斐駒ヶ岳の地下天然水であり、2003(平成15)年4月1日に、中巨摩郡の櫛形町、若草町、白根町、甲西町、八田村、芦安村の合併により、南アルプス市(こちらも南アルプスが由来となっている)が出来てからは、誤解を招く為にサントリー天然水南アルプスに変更されていました。
2003年6月に阿蘇(熊本県上益城郡嘉島町)、2008(平成20)年4月に奥大山(鳥取県日野郡江府町)もサントリー天然水の水源地に加わり、2013(平成25)年5月にリニューアルされた時に、サントリー天然水(南アルプスの天然水、阿蘇の天然水、奥大山の天然水)に変更されています。
山梨市駅は、JR東日本の駅で唯一市名を冠する駅であり、1903(明治36)年6月11日に開業した当時は、日下部(くさかべ)駅と呼ばれていました。
1954(昭和29)年7月1日に、東山梨郡日下部町、加納岩町、山梨村、八幡村、岩手村、後屋敷村、日川村の合併により、山梨市が出来たけど、駅名は、加納岩町時代と同様の日下部駅のままでありました。
2005年3月22日には、東山梨郡牧丘町、三富村との合併により、現在の山梨市となっています。
日下部駅が山梨市駅となったのは、1962(昭和37)年1月15日のことでした。
春日居町駅と石和温泉駅のある笛吹市は、2004年10月12日に、東八代郡の石和町、御坂町、一宮町、八代町、境川村、東山梨郡春日居町との合併により出来た市であり、笛吹川に因んで命名されていました。
2006年8月1日の東八代郡芦川村の編入により、現在の笛吹市となっています。
1993(平成5)年4月1日に、山梨県にある初鹿野駅が甲斐大和駅、勝沼駅が勝沼ぶどう郷駅、別田駅が春日居町駅、石和駅が石和温泉駅にそれぞれ変更されていたけど、春日居町駅に関しては、春日居町だった頃の名残があります。
ユニバーサルキャスト所属の佐倉苺花氏は、花咲心菜、山﨑桃花両氏と共にぶどう党という山梨県ご当地農業アイドルユニットで活躍することで話題になっています。
山梨県は、葡萄(ぶどう)やも桃などの果物の産地として有名であり、春には桃の花が咲き誇ります。
明日(6月30日)は、都営浅草線で新型の5500形が営業運転入りする予定だけど、この日と7月1日は、西馬込 9時08分発泉岳寺行きから入り、泉岳寺 14時50分発西馬込 15時01分着までの07T運用に入るので、デビューから当分の間、泉岳寺~西馬込間で限定運用されることになります。
こちらも、京王電鉄の新5000系による京王ライナーと共に、同じ総合車両製作所製の新型車両として話題にしています。
E353系の9両編成は、1~3号車が欠番の4~12号車となるので、注意が必要であります。
このように、中野駅で、E353系のS112編成の回送列車を撮影することが出来て良かったです。