
続いては、4月2日に、西武鉄道狭山線の西武球場前駅の6番線で撮影した、Laview(ラビュー)こと001系の001-A1F(A編成)による、スタジアムエクスプレス(臨時特急ドーム88号)です。
臨時特急ドーム88号は、18時試合開始(プレイボール)のナイター開催日に運転される列車で、平日ナイターの場合は、西武球場前駅の6番線を、21時31分に発車し、途中、所沢駅に停車してから池袋駅へと向かうことになります。
延長戦(仕事に例えたなら残業)となった場合には、遅らせることが出来ないので、途中で退出しなければならなくなってしまいます。
一昨日の公式戦を観戦していた友人のR.O氏もドーム88号に乗車する為に途中退出していたけど、「パ・リーグTV」で試合結果を知ったという報告を聞きました。
昨日(4月3日)は、スタジアムエクスプレスにラビューのB編成が使われていたけど、埼玉西武ライオンズが千葉ロッテマリーンズに9対3で勝利し、2連勝していました。
西武狭山線は、1929(昭和4)年5月1日に、前身である武蔵野鉄道の山口線(現在の西武山口線(レオライナー)とは別)として、西所沢~村山公園(現、西武球場前)間が、1200Vで開業した路線であり、平成から令和となる5月1日に開業90周年を迎えることになります。
開業当時は、村山公園駅が、現在の西武第二球場付近にあり、中間駅として、下山口駅と上山口駅(1933(昭和8)年3月1日から1941(昭和16)年3月31日まで山口貯水池駅となっていた)があったけど、上山口駅は、1944(昭和19)年2月28日の戦時中に不要不急線として武蔵野鉄道山口線と共に営業休止され、再開されることもなく、1954(昭和29)年10月10日に廃止されていました。
1933年3月1日には、村山公園駅が村山貯水池際駅となり、1941年4月1日には村山駅へ。
1944年2月28日には、前述のように不要不急線として、一旦休止され、1951(昭和26)年10月7日に、西武鉄道狭山線として、気動車(西所沢~狭山湖間ノンストップ)によって再開されていました。
同時に村山駅が狭山湖駅となり、翌年の1952(昭和27)年3月21日に直流1500Vで再電化されていたのであります。
1976(昭和51)年6月4日には、下山口駅が、周辺の宅地開発により再開され、1981(昭和56)年3月6日に現在のような島式ホームによる1面2線の交換可能な駅となっています。
下山口駅、遊園地西駅、西武園ゆうえんちのある所沢市の山口は、山口氏の居城であった山口城があったことが由来であり、山口県とは無関係であります。
このことで、奇しくも下山口駅が復活した1976年にNHKのみんなのうたで放送されていた、「山口さんちのツトム君」を思い出しました。
1978(昭和53)年11月には、西所沢寄りに300m移設された現在の3面6線の駅となり、翌年の1979(昭和54)年3月25日には、西武ライオンズ球場の開設により、西武球場前駅となったのであります。
西武山口線は、1950(昭和25)年8月1日の多摩湖ホテル前(後の旧、西武遊園地→遊園地前)~上堰堤(かみえんてい)間で、おとぎ列車(おとぎ線)として開業し、翌年の1951年9月16日にユネスコ村の開園により、ユネスコ村まで延長され、上堰堤駅が山口信号所に格下げされていました。
おとぎ列車は、1984(昭和59)年5月まで運転されていた、西武園ゆうえんちとユネスコ村を結ぶ遊覧方式の軽便鉄道で、蓄電池機関車や蒸気機関車による牽引が行われていました。
西武山口線が現在の新交通システム(案内軌条式鉄道(AGT))として生まれ変わったのは、1985(昭和60)年4月25日のことであり、西武遊園地駅と西武球場前駅を結ぶ足として機能するようになったのであります。
西武球場前駅のレオライナーのホームは、高台の7,8番線にあり、西武遊園地駅と同様に改札を通り抜けることもなく乗り換えることが出来ます。
レオライナーの8500系は、3編成共に1985年の開業当時から現役であり、インバーター装置の更新等によって長持ちしています。
スタジアムエクスプレスが運転開始されたのは、2006(平成18)年9月1日のことでありました。
ラビューによるスタジアムエクスプレスは、4月19,20,21日の対ソフトバンク戦の時にも運転される予定であり、19日(金)は、平日ナイターのドーム87,88号(18時プレイボール)、20日(土)は、ドーム83,84号(14時プレイボール)、21日(日)は、ドーム81,82号(13時プレイボール)となります。
ドーム87号の時刻(4月4,19日運転) 池袋 17時08分発→所沢 17時30分発→西武球場前 17時40分着
ドーム88号の時刻 西武球場前 21時31分発→所沢 21時41分着→池袋 22時05分着
ドーム83号の時刻(4月20日運転) 池袋 12時38分発→所沢 13時ちょうど発→西武球場前 13時13分着
ドーム84号の時刻 西武球場前 17時32分発→所沢 17時41分着→池袋 18時09分着
ドーム81号の時刻(4月21日運転) 池袋 11時38分発→所沢 12時ちょうど発→西武球場前 12時13分着
ドーム82号の時刻 西武球場前 16時32分発→所沢 16時42分着→池袋 17時10分着
4月19~21日は週末であることに加え、対ソフトバンク戦ということで競争率が高くなることが予想されます。
福岡ソフトバンクホークスの応援歌である「いざゆけ若鷹軍団」は、福岡ダイエーホークスの時代から使われており、2005(平成17)年に福岡ダイエーホークスから福岡ソフトバンクホークスに変わった時に、♪我らの我らの~ダイエーホークスのところが、♪我らの我らの~ソフトバンクホークスに変更されています。
埼玉西武ライオンズの応援歌は、1997(平成9)年のシーズンから親しまれている「吠えろライオンズ」であり、西所沢駅と西武球場前駅の狭山線ホームの発車メロディとなっています。
1979年から1996(平成8)年のシーズンまでは、「若き獅子たち~ウィー・アー・ザ・ライオンズ」が使われていたので、西武の黄金時代を思い出します。
因みに西武ライオンズの球団歌は、松崎しげる氏によって歌われている「地平を駈ける獅子を見た」で、こちらも西武ライオンズのイメージに合っていると思います。
西武鉄道によるちちんぶいぶいのCMでお馴染みの女優の土屋太鳳氏は、ロッテ(LOTTE)の雪見だいふくのCMにも出てきていて、そのCMは、♪今日ももちもち雪見だいふくのフレーズが特徴であります。
ラビューの出発式には、土屋太鳳氏も出席し、ラビューを良い電車だと語っていたことを聞きました。
ロッテ(LOTTE)のガーナ(Ghana)チョコレートは、東京オリンピック1964が開催された年である1964(昭和39)年のチョコレート部門への進出により発売された赤いパッケージのチョコレートであり、その名の通り、ガーナ産のカカオが使われています。
ロッテ浦和球場のあるロッテの浦和工場は、1964年に、♪チョコレートはロッテのフレーズでお馴染みのロッテチョコレートと共に出来たのであります。
ユネスコ村は、世界の建築物が再現された施設で、1990(平成2)年に閉園され、その跡地には、ユネスコ村大恐竜探検館が開設されていました。
こちらは2006(平成18)年9月30日に閉鎖され、現在は6月から7月に掛けて開設されている、ところざわのゆり園が残されています。
今日(4月4日)は埼玉西武ライオンズ対千葉ロッテマリーンズの3連戦の最終日となるけど、埼玉西武ライオンズの3連勝により、借金ゼロになるのか、千葉ロッテマリーンズの逆襲となるのか、注目であります。
このように、西武球場前駅でもラビューによるスタジアムエクスプレスを撮影することが出来て良かったです。