こちらは、今月21日に京阪中之島線の中之島駅で撮影した、京阪で唯一の5ドア車である5000系の5555号車(ゾロ目の番号)で、中之島から関目までそれに乗って行きました。
京阪5000系が登場したのは、1970(S45)年12月のことで、当時は600Vで、7両編成が限界だった為に、混雑緩和によって日本初の5ドアが採用されたことで話題になっていました。同様に京阪初のアルミ車体採用でもあるし。
ラッシュ時には、5枚のドアを全て使い、それ以外には、2番目と4番目のドアを締め切り、跳ね上げ式の座席が使われた上で従来の3ドア車と同じ扱いが出来るという画期的な電車でもあります。
5000系は、複々線区間が萱島まで延長されていた1980(S55)年までに7両編成7本49両が導入されていたけど、この5555Fは、1976(S51)年の守口市までの部分複々線化に合わせて導入された編成でもあります。
車体更新は、1998(H10)年から2002(H14)年に掛けて行われていたけど、更新前は、前面の行先・種別表示の上に番号がありました。
2番目と4番目のラッシュ用ドアは、上半分が銀色で、ラッシュ用ドアの表示があることが目印となっています。
1983(S58)年12月4日の1500Vへの昇圧化によって登場した6000系は、8両編成が組めるようになったので、3ドアに戻されています。
淀屋橋駅の2番線と、伏見桃山~東福寺間の一部の駅(京都府側)では、7両編成までしか入れないので、これらの駅に停車するラッシュ時の列車で威力を発揮しているし。
京阪中之島線は、2008(H20)年10月19日の開業時には、新3000系による快速急行が1時間に2本程度運転されていたけど、2011(H23)年5月28日には、中之島線の利用客減少により、日中の快速急行が淀屋橋発着の特急にシフトされ、日中は全て7両編成の普通または準急という閑散区間に成り下がってしまったことで残念に思っています。
北浜駅で大阪市営地下鉄堺筋線に、淀屋橋駅で大阪市営地下鉄御堂筋線に接続し、地下コンコースで繋がっていることで雨の日の乗り換えにも便利ということで中之島線よりも淀屋橋発着を選ぶ人が多いのでそのはずであります。
今回は京阪の5555号車に乗ることや、撮影することが出来て良かったです。