
昨日(3月20日)は、自由が丘から日吉まで、東急電鉄新5000系の5122F(青ガエルラッピング電車)によるNO END 東横 渋谷ターミナル号(各停元町・中華街行き)に乗りました。
こちらは、3月31日(火)をもって、東急百貨店の東横店🏬が、地下1階の食料品売り場(東急フードショー、デパ地下)を除いて閉店されることにより運転されているギャラリー電車であり、ターミナルデパートの歴史を後世に残していこうという願いが込められています。
NO ENDとは、久しい過去に始まって、変わらず続くことを意味する言葉であり、ターミナルデパートによって築き上げられたカルチャーは、これからも消え失せるものではないと言われています。
1927(昭和2)年8月28日に東横線の渋谷~丸子多摩川(現、多摩川)間が開業し、同年12月25日には、その2階に東横食堂が開設されていました。
東横食堂は、メンチボール、ビフテキ、タンシチュー、オムレツなどの一品に、ご飯またはパンとコーヒーがセットされた洋食中心のメニューであり、30銭均一となっていました。
その小さな食堂が東横百貨店の開業への基礎となり、1934(昭和9)年11月1日に関東初のターミナルデパートとして開業した東横百貨店(のちの東急百貨店東横店東館)へと進化していたのであります。
1951(昭和26)年8月から1953(昭和28)年までの間は、東横百貨店と玉電ビル(のちの東横店西館で当時は4階建てだった)を結ぶ子供向けの空中ケーブルカーであったひばり号(かつて上野~仙台間で運転されていた東北本線の特急列車とは無関係)が運転され、人気を博していました。
玉電ビルは、1954(昭和29)年に増築されて11階建て西館となったので、ひばり号が廃止された理由でもありました。
当時は、西館に東横ホールがあったけど、1985(昭和60)年の劇場閉鎖まで、歌舞伎や落語を中心に使われていました。
東横ホールは、Bunkamuraや東急シアターオーブの原点となっていたのであります。
1967(昭和42)年11月1日には、旧大向小学校の跡地に東急百貨店本店が開店され、翌年の1968(昭和43)年4月に宇田川地区に2つあった映画館の跡地に西武百貨店渋谷店(渋谷西武)が開店されたことにより、東急対西武の争いが行われるようになっていました。
1970(昭和45)年には、南館の開業により、東急東横店が東館、西館、南館の3つの建物へと成長していたのであります。
2013(平成25)年3月16日には、東京メトロ副都心線との直通運転に伴う東横線の渋谷~代官山間の地下化により、渋谷駅のホームが地下ホームに移転されていたけど、同年3月31日には、東急百貨店東横店の東館が、その後を追うように閉館されていました。
東急百貨店東横店で地下フロアがなく、1階部分に東横のれん街があったのは、暗渠化された渋谷川との絡みがあったからです。
西武百貨店渋谷店で、A館とB館を結ぶ地下連絡通路がないのは、その中間の井の頭通りの真下に暗渠化された宇田川が流れていた絡みであるので、東急百貨店東横店東館と渋谷川の関係に似ています。
西武百貨店は、渋谷にもあるパルコ(PARCO)や西友(SEIYU)と同様にセゾングループ(西武鉄道などの西武グループの兄弟グループ)であったけど、そごう(SOGO)と共にセブン&アイ・ホールディングス入りしたことにより、西武鉄道とは無縁の会社となっているけど、埼玉西武ライオンズ⚾🦁とのスポンサー契約は継続されています。
埼玉西武ライオンズ⚾🦁の70周年記念ユニホームのパンツの部分にそごう・西武のロゴマークが入っていることはその証であります。
池袋の東口の地下街や公共地下駐車場であるISP池袋ショッピングパークも、セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武の関連会社となっています。
パルコ(PARCO)🏬のほうは、大丸松坂屋百貨店と同様に、J.フロント リテイリングの傘下となっているけど、セゾングループ解体後には、森トラストの傘下となっていました。
1969(昭和44)年の池袋店の開店から始まったパルコ(PARCO)が渋谷にも進出したのは、1973(昭和48)年のことであり、2016(平成28)年8月7日に改築工事の為に一旦閉鎖され、昨年11月22日にリニューアルオープンしていたのであります。
井の頭通りと渋谷パルコを結ぶスペイン坂は、スペインの雰囲気に似ていることが由来であり、パルコとの縁で名付けられていました。
渋谷の公園通りは、マルイシティから代々木公園へと結ぶ通りであり、それに加えてパルコ(PARCO)がイタリア語で公園🏞️を意味することが由来となっています。
英語で公園🏞️はパーク(Park)と言うので、パルコも同じパで始まっています。
2000(平成12)年4月7日に開業した渋谷マークシティは、渋谷駅周辺の再開発の先駆けであり、今年で20周年を迎えます。
渋谷ヒカリエは、2012(平成24)年4月26日に東急文化会館の跡地に開業した複合商業施設であり、東急シアターオーブやヒカリエホールが入っています。
東急文化会館は、2003(平成15)年6月30日まであった文化施設で、映画館や天文博物館五島プラネタリウムもありました。
五島プラネタリウムは、2001(平成13)年3月に閉館されたけど、周辺の渋谷区文化総合センター大和田にあるコスモプラネタリウム渋谷が受け皿となっています。
東横線の渋谷駅は、1927年の開業当時は1面2線(島式ホーム)となっていたけど、1964(昭和39)年4月までには、4面4線に改良されていました。
2008(平成20)年6月14日に東京メトロ副都心線の池袋~渋谷間が開業した当時は、外側の2線のみが使われた暫定的な1面2線の島式ホームで、連絡通路もありました。
2013年3月16日に東急東横線と東京メトロ副都心線の直通運転が開始されてからは、現在のような2面4線となったので、地上駅時代の渋谷駅と似たような現象となっています。
4110Fによる渋谷ヒカリエ号は、渋谷ヒカリエ開業1周年記念として2013年4月26日に登場したラッピング電車であり、車内も渋谷ヒカリエがイメージされています。
一昨年(2018(平成30)年)9月13日に開業した、渋谷ストリームは、東横線の渋谷地上駅跡に出来たものであり、暗渠区間に入る前の渋谷川も整備されています。
昨年11月1日にオープンした渋谷スクランブルスクエアには、SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)という230mの展望施設があるので、そこから渋谷を眺めることが出来ます。
同年12月5日に旧渋谷東急プラザの跡地に開設された渋谷フクラス(新渋谷東急プラザ)には、18階の屋上広場があり、無料で入れるので、ハチ公口のスクランブル交差点をそこから眺めていました。
東急東横店の西館と南館は、取り壊された後に渋谷スクランブルスクエアが拡大されることになります。
渋谷駅周辺では、100年に1度と言われる再開発工事が行われているので、渋谷の街が目まぐるしく変化しているんだな❗と思いました。
今年1月に移設された東京メトロ銀座線の渋谷駅では、4月18日(土)に渋谷ヒカリエに直結する新改札が開設されるので、渋谷ヒカリエや宮益坂方面に行く時に便利になります。
ハチ公口の旧5000系青ガエルの5001号車は、待ち合わせスポットとして重宝されているけど、5月下旬頃には、改良工事により渋谷を離れ、忠犬ハチ公🐕のふるさとである秋田県大館市(秋田県の郷土料理の一つである、きりたんぽ鍋🍲の本場でもある)に移設されることになっているので、寂しくなってしまいます。
改良工事により解体撤去されるよりも、安住の地を手に入れたことで幸運だと思っています。
秋田県大館市では、雪の重みに耐えられるような屋根が取り付けられることが予想されています。
大館駅前にも、忠犬ハチ公の銅像があるので、以前自分(しゃもじ)が行った時に東京渋谷を思い出していました。
大館駅は、花善による鶏めし弁当🍱でも有名であり、鶏めし弁当のほか、比内地鶏の鶏めしもあります。
本場秋田県のきりたんぽ鍋には、比内地鶏の出汁が使われていることも特徴であります。
大館駅の発車メロディーは、1番線(奥羽本線上り、東能代、秋田方面)が「ハチ公物語」、2番線(奥羽本線下り、弘前、青森方面)と3番線(花輪線、鹿角花輪、盛岡方面)が「きりたんぽ物語」となっています。
渋谷から青ガエルが消えるのは残念だけど、改良工事の支障となっていることで仕方がないと思っています。
渋谷区の他の場所に移設させようとしても置き場所がないという問題もあるので、ハチ公を通じて友好関係のある渋谷区と大館市の縁により移されることになったのであります。
渋谷駅付近には、秋田県の郷土料理店であるひない小町渋谷店があり、比内地鶏の串焼きやきりたんぽ鍋🍲を味わうことも出来ます。
3月31日の閉店までの間、東急百貨店東横店の西館7階で、東横デパートの思ひ出展が行われているけど、そこには、空中ケーブルカーのひばり号のモックアップもあります。
この日の5122Fは土休日16K運用に入っていたけど、今回は石神井公園から来た各停でありました。
池袋から自由が丘までは、渋谷ヒカリエ号の4110Fに乗ったので、ラッピング電車同士の乗り継ぎとなりました。
日吉からは、目黒線と地下鉄直通列車で白金高輪に行き、白金高輪セレネで、HIGHSPIRITS(ハイスピ)を見に行きました。
この時に今更ながら、新生CoverGirls(カバガ)も見ることも出来ました。
NO END 東横 渋谷ターミナル号は、3月31日まで運転される予定であり、東横線、みなとみらい線のほか、東京メトロ副都心線、西武有楽町線、西武池袋線(練馬~飯能間)、東武東上線(和光市~志木間)にも乗り入れています。
このように、東急東横線のNO END渋谷ターミナル号に乗り、話題にすることが出来て良かったです。